パイネットワーク 価格は6日、0.2100ドル（約32円）付近で推移している。前日の5.49％下落を受けたものの、オンチェーンデータによれば、大口投資家および小口トレーダーの支持が価格を下支えしている。
一方で、テクニカル面ではモメンタムの鈍化が確認され、短期的な弱気転換の兆候も見られる。
取引所での売り圧力が減少、供給面での安定へ
ブロックチェーン分析プラットフォームPiScanによると、過去24時間でKnow-Your-Business（KYB）認証済みの中央集権型取引所（CEX）から、約230万PIトークンの純流出が発生した。これはCEX上の供給量が0.5481％減少したことを意味し、売り圧力の緩和に繋がっている。
また、ネットワーク内で6番目に大きいウォレットが新たに277万PIトークンを取得し、保有残高を3億7115万4239トークンに増やした。この取引は直近24時間で最大規模のものであり、市場心理をやや改善させる要因となった。
この「クジラ」と呼ばれる大口投資家は、過去5日間連続でPIトークンを買い増しており、依然として強気の姿勢を保っている。こうした大口の信頼が続く限り、供給圧力の低下が反発の下地を形成すると考えられる。
テクニカル分析：0.20ドル水準を維持できるか
パイネットワークは日中の取引で一時2％超上昇し、0.2063ドル（約31円）の安値から反発した。目先の上値目標は50日指数平滑移動平均線（EMA）の0.2555ドル（約39円）であり、先週4回連続で抵抗線として機能した重要な水準だ。
この水準を明確に上抜ければ、8月1日の安値0.3220ドル（約49円）までの上昇余地が生まれる可能性がある。
ただし、テクニカル指標は慎重な姿勢を示している。相対力指数（RSI）は42で中立圏に位置し、買い圧力の減少が見られる。さらに、移動平均収束拡散指標（MACD）はシグナルラインに接近しており、デッドクロスが発生すれば再び弱気モメンタムが強まる恐れがある。
下方向では、10月11日の安値0.1919ドル（約29円）が主要なサポートとして機能する。
パイネットワーク 価格の停滞と投資家心理の変化
メインネット移行が依然として明確化されない中で、投資家の間では「長期停滞」への不安が広がっている。実用性や収益機会を重視する市場環境において、パイネットワークは存在感を維持するための新たな要素が求められている。
PepeNodeがもたらす実用性重視の転換
こうした中で注目を集めているのが、**PepeNode**だ。パイネットワークが長期停滞する一方、PepeNodeはすでに稼働中の「Mine-to-Earn（採掘して稼ぐ）」エコシステムを構築している。ユーザーはステーキング（保有による報酬獲得）やリアルタイム報酬を通じ、即座にエコシステムへ参加できる。
この違いは、投資家心理の変化を象徴している。多くの小口投資家はもはや「将来のメインネット」を待つことを望まず、透明性・即時性・機能性を兼ね備えたプロジェクトを求めている。
PepeNodeはまさにこの新潮流を体現している存在だ。スケーラブルな設計、活発なコミュニティ、そしてミーム文化とオンチェーン実用性を融合させることで、次世代型のトークンエコノミーを構築している。
