Solana（SOL）は、過去30日間で21％の上昇を見せるなど堅調な推移を続けているが、直近の高値からはやや下落している。これまでも何度も下落から回復してきたSOLだが、現在は「今もなお買うべきアルトコインなのか」、あるいは「他の銘柄の方が高いリターンを狙えるのか」という議論が投資家の間で交わされている。
Conflux（CFX）は、Solanaに注目が集まる中で静かに勢いを強めてきた銘柄であり、時価総額の小さいSnorter（SNORT）のようなアルトコインも、リスクを取る投資家の関心を集めている。これらの銘柄がSolanaのような主要仮想通貨を2025年末までに上回る可能性もある。
本記事では、これら3つの仮想通貨のうち、今年後半に最も高い上昇率を見せる可能性があるのはどれかを探る。
Solanaの現状と強気姿勢を維持するアナリストたち
SOLは現在183ドル（約28,300円）前後で取引されており、最近やや不安定な動きを見せている。過去24時間で4％下落し、1週間では8％の下落だが、月間ではプラスを維持している。この動きにより、保有者の間では今後の方向性が注目されている。
今週の売り圧力の主な要因は、米証券取引委員会（SEC）がGrayscale（グレースケール）のSolana Trustに関する判断を2025年10月10日まで延期したことにある。他のETF（上場投資信託）の審査も同様に先送りされている。
ただし、SOLは再び反発に転じる可能性もある。176ドル（約27,200円）付近には強いサポートがあり、一度下落してこの水準を試した後に、再度上昇トレンドへ転じるシナリオも考えられる。このサポートが維持されれば、206ドル（約31,800円）の直近高値に向けての回復が視野に入る。
暗号資産アナリストのCrypto Damus氏はさらに強気で、「完璧な強気のテクニカル構造」に基づき、SOLは250ドル（約38,600円）に達する可能性があると述べている。強気すぎるように聞こえるかもしれないが、Solanaは市場の条件が整ったときにサプライズを見せる実績がある。
月間263％上昇のCFX、Solana超えの可能性
SOLが苦戦している間に、CFXは急騰を見せている。現在の価格は0.27ドル（約42円）で、過去1か月で263％もの上昇を記録し、CoinMarketCapのトレンド銘柄リストにも掲載された。取引量も過去24時間で418％増加している。
Confluxのチームは、最近いくつかの大きな発表を行った。OrcaMindとの提携によるAIベースの決済ソリューション導入、Fufutureとの連携によるDeFi（分散型金融）統合の深化、さらに人民元連動のステーブルコイン（価格が安定した仮想通貨）の立ち上げが含まれる。また、四半期ごとのコミュニティ・コールでは、今後予定されている大規模なハードフォークについても言及があった。
加えて、Confluxは中国国内で唯一、規制に準拠しているパブリック・ブロックチェーンである。中国電信（チャイナ・テレコム）との提携や、清華大学、バイナンス（Binance）といった機関からの支援も受けている。
アナリストのCrypto Winkle氏は、今後実施予定の「Conflux 3.0」アップグレードが、CFXを価格発見のフェーズに押し上げ、新たな過去最高値を更新する可能性を示唆している。現在、アルトコインの循環が活発化しており、短期的にはSOLよりもCFXの方が上昇余地が大きいと見られている。
SNORTがSOLとCFXを上回る可能性──250万ドルの資金調達に成功
SOLやCFXがアルトコイン市場で争っている中、Snorterは両者を凌駕する可能性を秘めた小型銘柄として注目されている。プレセール価格は0.0997ドル（約15円）で、これまでに250万ドル（約3億8,000万円）以上を調達している。時価総額ではSolanaやConfluxとは比べものにならないほど小規模だ。
注目すべきは、SNORTの実用性だ。このトークンは、Telegram上で動作する新たな取引ボット「Snorter Bot」の基盤となっている。このボットはミームコイン時代に合わせて設計されており、保有者には以下のような特典がある：スワップ手数料が0.85％に引き下げられるほか、MEVボットやネットワーク混雑を回避するプライベートRPCノードを用いた高速実行が可能だ。
さらに、詐欺検知機能、コピートレード機能、スマートコントラクトのスキャン機能も備えており、100倍を狙える次のミームコインを見つけるために必要なツールが揃っている。
このような機能により、SOLやCFXとは異なる需要構造が生まれている。というのも、「Snorter Bot」の主要機能や最低手数料を利用するには、SNORTトークンの保有が必須だからである。つまり、ミームコイン市場が活況になるほど、SNORTの実需が直接的に増加する仕組みだ。
一方で、SOLやCFXは市場の一般的な採用や投資家心理に大きく依存している。SNORTはその点で、時間とともに利用価値が高まる構造を持っている。すでに1,500万枚以上のトークンがステーキングされており、SolanaだけでなくEthereumなど他チェーンへの展開も予定されているため、供給が絞られつつ対象市場は拡大している。
このような背景が、SOLやCFXにはない爆発的な値動きにつながる可能性を秘めている。そのため、Crypto Gains氏をはじめとする複数の著名YouTuberは、現在買うべき最良のアルトコインとしてSNORTを推している。
