ビットコインが過去最高値に迫る中、注目すべきおすすめアルトコインとは──米中貿易協議の進展を受けて
ビットコインは10万ドル(約1,560万円)の大台を回復し、現在は約10万4,000ドル(約1,620万円)で取引されている。米中間の関税緊張緩和と新たな合意への期待が、この急騰を後押しした可能性がある。 トランプ大統領はSNS「Truth Social」において、両国間で多くの事柄が協議されたと述べ、「建設的な全面的リセットが見えてきた」と発言。また、中国市場のアメリカ企業への開放の可能性も示唆した。 これを受けて市場は好感を示し、過去14日間のビットコイン上昇分を維持している。 本記事では、ビットコインの最近の上昇要因を分析するとともに、次の上昇に備えて今注目すべきおすすめアルトコインを紹介する。 ビットコインの基礎的価値の上昇 ビットコインは過去20日間で約22%上昇し、過去最高値まであと4%に迫っている。アナリストらは、この上昇が単なる投機的な動きではなく、基礎的価値に裏打ちされた成長であると指摘している。 米連邦準備制度(FRB)は、インフレ圧力なしに利下げを検討する姿勢を示しており、物価の安定と経済の堅調を背景にハト派的スタンスを維持している。これはビットコインのような資産にとって追い風だ。 また、取引所におけるビットコイン残高は減少しており、投資家がコールドウォレットへの移動を進めていることを示している。 資金調達率(Funding Rate)は中立で、価格動向に偏りは見られない。未決済建玉(Open Interest)は高水準にあるものの、バブル的な過熱感はない。 資金調達が中立である中での高い未決済建玉は、投資家の規律ある確信に基づく参加を示しており、ビットコインに対する実資本の流入を意味している。 さらに、ビットコインETF市場は直近1週間で好調を維持し、4営業日連続で買い越しとなり、純流入額は9億2,000万ドル(約1,430億円)に達した。 企業によるビットコイン採用の拡大 企業や政府によるビットコインの採用も急速に進んでいる。たとえば、Strategy社は55万BTC以上を保有しており、MARA Holdings社も約4万7,000BTCを保有している。 最近では、Cantor Fitzgerald(カントール・フィッツジェラルド)が新たな投資会社「Twenty One」を設立し、約4万2,000BTCの購入を計画している。この動きに続く形で、複数の同様のプロジェクトが立ち上がっている。 ...