40日間に及ぶ米国史上最長の政府機関シャットダウンがようやく収束に向かっている。直近の数週間、従来型の金融市場は弱含んでいる一方、暗号資産市場は比較的底堅い推移を見せている。その中でも、特に注目すべき3つの銘柄が浮上している。
1. Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyper(HYPER)は、暗号資産市場が長年抱えてきた課題である「Bitcoinの処理速度の遅さと高コスト」がもたらすスケーラビリティ問題に直接取り組むプロジェクトだ。
本プロジェクトは、処理をBitcoinに最終決済されるレイヤー2(L2)に集約し、Solana Virtual Machine(高速処理が可能な実行環境)を採用することで、高いスループットと即時性のある取引最終性を目指している。

この仕組みにより、ZK(ゼロ知識証明)を活用した検証、Bitcoinレイヤー1への定期的なコミットメントが可能となり、決済、dApps、さらにはメムコインなど多様な用途で活用できる設計が示されている。
もしSolana ETFへの資金流入が高速チェーンへの需要を反映しているとすれば、SVMを活用したBitcoinベースのL2は、開発者やトレーダーが求める「Bitcoinネイティブの高性能チェーン」として注目度が高まる可能性がある。
また、HYPERはプレセールのタイミングも重要だ。トークン価格は0.013265ドル(約2.1円)で、すでに26.99百万ドル(約40億円)が調達されている。
ユーティリティの特徴を踏まえた現実的な価格予測では、2026年末に0.08625ドル(約13.5円)、2030年には0.253ドル(約39.7円)に到達する可能性があり、現在価格比でそれぞれ約550%、1,807%のリターンとなる計算だ。
HYPERは2025年第4四半期〜2026年第1四半期のリリースを目指しており、早期参加のメリットは大きい。購入前には、HYPERの購入ガイド(購入手順をまとめた資料)を確認することが推奨される。
2. Virtuals Protocol
Virtuals Protocolは、ブロックチェーンとAIを組み合わせたAIエージェント型プラットフォームだ。10月末以降、トークン価格はすでに100%以上上昇しており、重要なテクニカル指標である「ゴールデンクロス(50日移動平均線が200日線を上抜く局面)」に近づいている。

AI分野は成長期待が高く、こうしたゴールデンクロスは強い強気シグナルと評価されることが多い。VirtualsはAIインフラ需要の高まりを背景に、個人投資家だけでなく機関投資家からも関心を集めている。
価格が1.65ドル(約260円)を明確に突破すれば、2.00ドル(約315円)への上昇余地が生まれる。一方、1.37ドル(約215円)を割り込むと強気の勢いは大きく損なわれ、1.14ドル(約180円)まで下落すればテクニカルの上昇構図は否定される。
3. Soon
Soonは今回のシャットダウン期間中、最も意外性のある上昇を見せた銘柄の一つだ。10月1日以降の上昇率は462%に達している。
SOONは、Solana Virtual Machineを活用したSVM Rollupのエコシステムを構築しており、EthereumやSolana間のクロスチェーン接続を可能にするレイヤー2の開発に取り組んでいる。

この特徴により、レイヤー1のコストをかけずに高速処理とスケーラビリティを求める開発者にとって魅力的な選択肢となっている。価格は2.12ドル(約335円)で、2.03ドル(約320円)に強いサポートが存在する。
パラボリックSAR(トレンド転換を示す指標)によれば上昇傾向は続いており、このゾーンを維持できれば3.00ドル(約475円)を目指す展開もあり得る。ただし、利益確定が強まる場合は1.39ドル(約220円)や1.04ドル(約165円)まで調整する可能性も指摘される。






