XRPは直近、基礎的価値の強化と価格の伸び悩みが乖離する、近年でも特に注目度の高い局面を迎えている。
仮想通貨市場全体では、ビットコイン(BTC)が8万6000ドル(約1290万円)を下回り、イーサリアム(ETH)も2900ドル(約43万円)を割り込むなど下押し圧力が続いている。
一方、XRPは1.70ドル(約255円)から1.91ドル(約287円)の狭いレンジで推移し、心理的節目である2ドルの回復に苦戦しながらも、水面下では着実に勢いを蓄えている。
リップル(Ripple)およびXRPを巡る一連の動向は、将来的により大きな価格変動に向けた地盤固めが進んでいる可能性を示唆する。
このような背景から、XRPの価格予測は緩やかな積み上げと忍耐を前提とした見方が中心となり、短期的な市場ノイズを超えて投資する層から「今買うべき仮想通貨」としての評価が高まりつつある。
仮想通貨市場が流出超でもXRPはETF資金流入が過去最高
現在のXRPを支える最大の材料の一つが、機関投資家の参加拡大である。
現物型XRPの上場投資商品(ETF:証券取引所で売買される投資信託)は、ローンチ以降の累計純流入額が10億ドル(約1500億円)を超え、1日も純流出を記録しないまま連続流入を達成した。
同期間にビットコインおよびイーサリアムのETFが数十億ドル規模の資金流出に見舞われたことと対照的である。この安定した流入は、短期的な投機ではなく、長期保有を前提とした戦略的なポジショニングを示している。さらに米国の銀行規制当局は、リップルを含む複数の暗号資産関連企業に対し、ナショナル・トラスト銀行(信託銀行)免許取得に向けた条件付き承認を与えた。
JUST IN: ETF clients buy $8.54 million worth of $XRP, bringing total ETF-held net assets to $1.16 billion. pic.twitter.com/sP4FjOEH1s
— Whale Insider (@WhaleInsider) December 17, 2025
信託銀行は、規制下での資産保管や運用を通じ、既存金融とデジタル資産を結ぶ役割を担うため、XRPの採用拡大や流動性向上に長期的な影響を与える可能性がある。
機関投資家の流入があってもXRP価格がレンジ相場にとどまる理由
それでも価格が大きく反応しない理由については、オンチェーンデータが一つの答えを示している。長期間動いていなかったXRPの供給が市場に再流入し、古参保有者が上昇局面で利益確定を進めている。この売り圧力がETFからの資金流入を相殺し、価格をレンジ内に抑えている構図だ。
過去の相場では、蓄積と分配が拮抗する局面の後、供給圧力が解消されると急激な上放れが起きるケースが多い。また、将来的な大手企業との統合や、2026年までにイーサリアムの時価総額との差を大きく縮める可能性といった長期予測も投機的期待を支えている。
現状のもみ合いは弱さではなく、次の展開に向けた静かな準備期間と見る向きも強い。
XRP価格予測
短期的なXRPの価格予測は中立からやや弱気とされ、市場は直近の売り圧力を消化している段階にある。現在の価格は1.98ドルから2ドルの重要なレジスタンスゾーンを下回って推移しており、上昇トレンド転換には同水準の回復が不可欠だ。

一方、1.84ドルから1.82ドル付近では強いサポートが形成されており、下落は限定的となっている。この水準を割り込んだ場合、過去に買いが入った1.75ドル近辺までの調整も想定される。
中長期的には、年初に主要サイクル高値を突破した構造が維持されており、1.80ドルから1.90ドル帯は重要な転換ゾーンと位置付けられる。
市場環境が改善し上値抵抗を突破すれば、3.60ドル付近への上昇は現水準から大きな上振れ余地となる。
アナリストがXRP以外の今買うべき仮想通貨に注目
ETF流入だけでは持続的な上昇を生み出せず、XRPは堅いサポートと徐々に強まる売り圧力の間で推移している。この環境を受け、一部投資家は仮想通貨プレセールといった代替投資先に目を向けている。以下は、アナリストが「今買うべき仮想通貨」として注目する新興プロジェクトである。
Maxi Doge(MAXI)
Maxi Dogeは、2025年を通じて市場心理が冷え込む中でも、ミームコイン分野で存在感を高めている。純粋なミームコインとして位置付けられ、直近24時間で55人の購入者を集めるなど、個人投資家の関心が低い局面としては堅調な動きを見せた。

プレセールの調達額はすでに430万ドル(約6億4500万円)を突破している。過去には、同様の犬系ミームコインが下落後に急反発し、ドージコインを上回る値動きを見せた例もある。
市場の底打ち局面でのタイミングとシンプルな設計が、今後数カ月の上昇余地につながるとアナリストは指摘する。
MAXIトークンのプレセールに参加する場合は、maxidogetoken.comを参照するとよい。
Bitcoin Hyper(HYPER)
ビットコインは直近、12万6000ドル(約1890万円)付近の史上最高値から8万7000ドル(約1305万円)前後まで下落し、市場に不安が広がった。
下落幅自体は限定的だが、ビットコインの実用性を高める技術への関心が改めて浮き彫りとなった。

Bitcoin Hyperは、ビットコインのセキュリティを維持しながら高速取引を可能にするレイヤー2(基盤の上に構築される拡張ネットワーク)として、すでに約3000万ドル(約45億円)を調達している。
こうした技術革新は市場心理に影響を与え、投資家の選択肢を広げている。成長性を重視する投資家の間では、Bitcoin Hyperが今買うべき仮想通貨の一角として議論される機会が増えている。






