
木曜日のXRP価格は横ばいとなり、ビットコインや他の暗号資産と同様の値動きを示した。Ripple(リップル)のトークンは3ドル(約46,000円)の重要なサポート水準で取引されており、先週の安値2.7271ドル(約41,800円)から大幅に回復している。では、今後XRPはどう動くのだろうか。
XRP価格のテクニカル分析
3日足チャートによると、XRPは先月に3.6640ドル(約56,000円)まで上昇した後、一部の投資家が利益確定を行ったことや、暗号資産市場全体の勢いが弱まったことを受けて調整に入った。
詳細に見ると、XRPは強気の「カップ・アンド・ハンドル」パターンを形成しており、これは上昇の継続につながることが多い。カップ部分はすでに完成しており、現在はハンドル部分の形成段階にある。このハンドルは「ハンマー型ローソク足(下ヒゲが長く実体が小さい形)」として終わりを迎えつつある。
また、XRP価格は50日および100日の指数平滑移動平均線(EMA)を上回っている。そのため、今後のシナリオとしては、強気派が1月の高値である3.40ドル(約52,000円)を目指してさらに上昇する展開が予想される。
この水準を突破すれば、年初来高値の3.6ドル(約55,000円)、さらには心理的節目である5ドル(約76,500円)を視野に入れる展開となる。一方で、ハンマー型の下端である2.73ドル(約41,800円)を下回ると、強気シナリオは無効となる。

Rippleトークンを後押しする主な材料
XRP価格を押し上げる複数の重要な材料が存在する。第一に、SBIホールディングスが日本国内でXRPの現物ファンドを申請したことが挙げられる。同社はRippleとの連携を深めており、仮にこのファンドが承認されれば、日本の機関投資家がXRPに資金を配分することが可能となる。
第二に、米証券取引委員会(SEC)は暗号資産市場への対応を進めており、今週には一部のリキッドステーキング(預けた資産をロックせずに運用できる仕組み)が証券法の適用外であると発表した。これは、リキッドステーキングが数十億ドル規模の市場へと成長している現状を踏まえると重要な動きである。
また、SECはすでにCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の先物や、それに連動するETF(上場投資信託)を承認している。たとえば、TeucriumのXXRPやProSharesのUXRPなどのETFは、数百万ドル規模の運用資産を抱えている。
今後はCanary、WisdomTree、BitWiseなどが申請しているXRP ETFの承認が見込まれており、ビットコインやイーサリアムETFの実績を踏まえれば、ウォール街の投資家からの資金流入も期待できる。
第三に、世界最大の資産運用会社であるブラックロックが、XRPの現物ETF申請を行う可能性もある。同社はすでにビットコインとイーサリアムのETFで、それぞれ830億ドル(約12兆7,000億円)と100億ドル(約1兆5,300億円)を運用している。
両ファンドは経費率0.25%という低コストで高い収益性を実現しており、ブラックロックが次にXRP市場に参入しても不思議ではない。
そのほかにも、Ripple USD(RLUSD)資産の拡大や、XRP Ledgerネットワークの普及といった成長材料も挙げられる。
Bitcoin Hyperのプレセールが740万ドル(約11億3,000万円)を突破―次の注目銘柄となるか?
XRPが過去の最高値を目指すなか、投資家たちは新プロジェクト「Bitcoin Hyper(HYPER)」に資金を注ぎ込んでいる。その理由は明快だ。
この新たなビットコイン向けレイヤー2ソリューションは、すでに740万ドル(約11億3,000万円)以上をプレセールで調達しており、BTCエコシステムに大きな変革をもたらす可能性があると注目されている。
ビットコインは暗号資産の中でも最も信頼されているが、処理速度が遅いという課題がある。1秒あたりの処理数は約7件にとどまり、これは例えるならダイヤルアップ回線で4K動画をストリーミングしようとするようなものだ。
Bitcoin Hyperはこの問題を解決すべく設計されたレイヤー2ネットワークで、トランザクションの高速化と手数料の削減を実現する。Solana Virtual Machine(SVM)を活用することで、Solana並みの処理能力を持ち、数千件の取引を毎秒処理できる。これにより、ビットコインを数円で瞬時に送金できる環境が整う。
さらに、Bitcoin Hyperは単なる送金だけでなく、分散型アプリ(dApps)、ミームコイン、分散型金融(DeFi)にも対応している。貸付、ステーキング、プレイ・トゥ・アーン型のゲームなど、ビットコインのセキュリティを活かした様々なユースケースが想定されている。
アナリストがHYPERの将来性に注目「億り人を生む可能性」
Bitcoin Hyperでは「Canonical Bridge(カノニカル・ブリッジ)」と呼ばれる分散型ブリッジ機能を通じて、メインチェーン上のビットコインをロックし、Hyperのレイヤー2上に「ラップド」トークンとして発行する仕組みを採用している。取引後には、再びビットコインをレイヤー1に戻すことも可能で、基本的な強みを損なうことなく利便性を高めている。
暗号資産アナリストでYouTuberのTodayTrader氏(登録者数1.3万人)は、「HYPERは2025年に投資家を“億り人”に変える可能性がある」と評価している。
現在、プレセール価格は0.01255ドル(約1.92円)で、ETH、USDT、BNB、さらにはクレジットカードでも購入が可能だ。公式サイトでは最大145%のステーキング報酬が得られるステーキングオプションも提供されているが、参加者が増えるほど利率は段階的に下がる見込みだ。
次回価格引き上げまで残り7時間となっており、今が最も安い価格でHYPERを入手できるチャンスとなっている。
詳しくはBitcoin Hyperの公式ウェブサイトを参照。
