
ドージコイン(DOGE)は現在、仮想通貨市場で最も注目されているミームコインの一つとなっている。SEC(米証券取引委員会)が複数の現物ETFを審査しており、その中には世界初のミームコインETFとなるGrayscaleのドージコインETFも含まれている。承認の可能性は依然として90%以上と報じられており、この決定はドージコイン 今後の価格に大きな影響を与えるとみられる。
先物市場に残る168億DOGE
先物市場では依然として巨大なポジションが維持されている。未決済建玉はおよそ168億DOGE、約40億1000万ドル(約5900億円)規模に達している。CoinGlassのデータによると、この24時間で15%以上増加しており、市場全体が停滞する中でも資金流入が続いている。
取引所別ではGate.ioが首位に立ち、10億2000万ドル(約1500億円)以上を占める。バイナンス(Binance)は全体の約20.65%にあたる8億2400万ドル(約1200億円)を保有し、主要なDOGE先物市場の拠点となっている。
価格の攻防:0.26〜0.30ドルが焦点
直近の価格推移を見ると、DOGEは長らく上値を抑えていた下降トレンドラインに挑戦している。もしこのラインを明確に突破し定着すれば、次の抵抗帯は0.26〜0.30ドル(約40〜45円)のゾーンになる。

テクニカル指標では、RSI(相対力指数)がすでに80に達しており、短期的な調整が入る可能性もある。ただしMACD(移動平均収束拡散法)はプラス転換しており、新たな強気のモメンタムを示している。突破に成功すれば、0.32〜0.35ドル(約48〜52円)までの上昇も視野に入る。
投資資金はミームからユーティリティへ
一方で「スマートマネー」と呼ばれる大口資金は、単なるミームコインではなく実用性のあるプロジェクトへと流れ始めている。その代表例がBest Wallet(BEST)だ。同プロジェクトは分散型ウォレットの開発を進め、旧来の課題を解消しつつステーキングやトークンスワップといった機能を追加している。
BESTトークンは低手数料や限定機能に加え、現在年利89%のステーキング報酬を提供している。すでに2週間足らずで100万ドル(約1億5000万円)を調達しており、ミーム的な短期投機ではなく、長期的なユーティリティ投資として注目を集めている。
