
ビットコインは再び上昇を見せ、Uptoberのタイミングに合わせて12万ドル(約1,840万円)の水準を突破した。時価総額は2兆3,900億ドル(約367兆円)に達し、史上最高値の更新も視野に入っている。その一方で、Bitcoin Hyperはビットコインの成長を後押しする可能性のあるプロジェクトとして注目されている。
ビットコインは依然として価値の面で支配的な暗号資産だが、Ethereum(イーサリアム)やSolana(ソラナ)と比較するとスケーラビリティ(拡張性)の問題やWeb3非対応といった課題を抱えている。
そこで注目されるのがBitcoin Hyperだ。このプロジェクトは、Solana Virtual Machine(ソラナ・バーチャル・マシン、SVM)を活用し、ビットコインの価値とソラナの高速処理能力を組み合わせることで、ビットコインを再び革新の中心に戻すことを目指している。
最近ではクジラ(大口投資家)が積極的に買い増しを行っており、19万6,600ドル(約3,020万円)や14万5,000ドル(約2,220万円)の購入に加え、5万6,900ドル(約870万円)、2万9,800ドル(約450万円)、1万1,800ドル(約180万円)、1万400ドル(約160万円)といった取引も確認され、今週だけでほぼ100万ドル(約1億5,000万円)の購入が行われている。
以下では、Bitcoin Hyperの仕組み、そのLayer-2がビットコインにもたらす価値、そしてHYPERが次の1000倍暗号資産と目される理由を解説する。
なぜビットコインは遅いのか?
ビットコインのネットワークでは、取引の合意形成に時間を要する。理論上、1ブロックあたり約10分でチェーンに追加されるが、ブロック容量に上限があるため実際にはさらに遅延する。
現在の処理能力は1秒あたりおよそ7件にとどまり、需要が増えることで取引手数料も上昇している。長期保有者にとっては数時間の遅延は大きな問題ではないが、日常的な決済、例えばカフェでの支払いには適さない。
分散型ブロックチェーンの開発においては「セキュリティかスケーラビリティのどちらかを選ぶしかない」という考えが支配的であり、そのためWeb3利用者はEthereumやSolanaに流れているのが現状だ。

Bitcoin Hyperはこの課題に対し、ビットコインの堅牢なセキュリティとソラナの並列処理を組み合わせることで解決を試みている。
HYPERはどのように課題を解決するのか?
Bitcoin Hyperは既存のビットコイン・ブロックチェーンの上に構築されたLayer-2として機能し、SVMを統合することで送金の処理速度を大幅に改善する。取引は一時的な台帳で処理され、一定間隔でLayer-1に反映される仕組みだ。
この仕組みにより、すべての取引をリアルタイムでLayer-1に記録する必要がなくなり、ネットワークの負荷を軽減できる。
中心となるのが「Canonical Bridge(カノニカル・ブリッジ)」であり、Layer-1とLayer-2間の価値移転を担う。Layer-1のブリッジアドレスに送られたBTCは保管され、同額のwrapped Bitcoin(wBTC)がLayer-2上で発行される。逆に換金時は、wBTCをバーン(焼却)することで同額のBTCがLayer-1上で払い戻される。
これは概要に過ぎず、より技術的な詳細はBitcoin Hyperのレビューで確認できる。
クジラが相次いでプレセールに参入
ビットコインが次の強気相場を迎える中で、手数料を抑えつつ高速処理を可能にするBitcoin Hyperは注目を集め、HYPERの価値急騰が期待されている。
すでにHYPERのプレセールは2,100万ドル(約32億3,000万円)を突破し、投資家の関心を裏付けている。
HYPERを保有することでDAO(分散型自律組織)におけるガバナンス権も得られるため、将来の方針に投票で関与できる。開発者もHYPER保有者に限定した機能をスマートコントラクトで提供できる仕組みを導入予定だ。
今週だけで約94万ドル(約1億4,500万円)のクジラ購入が観測され、プレセールへの関心は一層高まっている。現在、HYPERは0.013045ドル(約2.0円)で購入可能で、ステーキング利回りは56%APYとなっている。ただし、プレセールの価格は段階的に上昇し、APYはステーキング参加者の増加に伴い低下するため、早期の購入が有利とされる。
HYPERは次の1000倍暗号資産となるのか?
プレセールは2025年第4四半期末に終了予定だが、現在の勢いからすると早期完売の可能性もある。
アナリストは年末までにHYPER価格が0.03ドル(約4.6円)から0.20ドル(約31円)の範囲に達すると予測しており、特にビットコインが上昇基調を続ければ上限値に到達する可能性もある。
仮に0.20ドルに達すれば、現在価格から1,534%のリターンとなり「1000倍暗号資産」の条件を満たすことになる。さらに長期的には、2030年までに最大1.20ドル(約185円)まで上昇する可能性も指摘されている。
次の1000倍暗号資産候補に投資する準備はできているだろうか。今のうちにHYPERを購入し、価格上昇前の段階でポジションを確保することが重要だ。
免責事項:本記事は投資助言ではない。暗号資産はリスクが高いため、投資にあたっては各自で十分な調査を行うこと。
