ビットコイン(Bitcoin)の価格は水曜日に2.2%下落し、週初の力強い上昇の後に一服する動きを見せた。現在は12万1,200ドル(約1,830万円)前後で推移しており、火曜日には12万6,000ドル(約1,900万円)の史上最高値を更新していた。
一方で、勢いを失っていないのがBitcoin Hyper(HYPER)である。新たなビットコインのレイヤー2プロジェクトとして注目されており、ビットコイン相場が落ち着きを見せる中、過去24時間で大きく加速している。
現在進行中のプレセールでは、世界初となるZKロールアップ技術を用いたビットコインのレイヤー2構築に向けて資金を調達中だ。目的は明確で、セキュリティを損なうことなくビットコインの処理速度と機能性を向上させることにある。
これが実現すれば、ビットコインを基盤とした高度な分散型金融(DeFi)からミームコインまで、多様なユースケースが可能になる。すべてはビットコインのネットワーク上で確保され、BTCによって駆動される仕組みだ。こうした構造は数百万人規模のユーザーを惹きつける可能性を秘めている。
Bitcoin Hyperのプレセールはこれまでに2,250万ドル(約33億8,000万円)を調達しており、市場からの高い関心とクジラ投資家(大口投資家)の参加を示している。著名なビットコイン強気派もこのプロジェクトに注目しており、有力トレーダーの一人は「今買うべき暗号資産であり、100倍の利益を狙える」と発言している。
ソラナの性能とビットコインのセキュリティを融合
ビットコインの大きな制約は、処理速度の遅さ(1秒あたり7件程度の取引処理)と、機能性の限界(価値保存や送金に用途が限られる)である。Bitcoin Hyperはこれを一変させ、完全な金融ネットワークへと進化させることを目指している。
そのネットワーク設計は、ソラナ・バーチャル・マシン(SVM)ツール、ZKロールアップ、そしてトラストレス・カノニカル・ブリッジという三つの技術に基づく。

SVMは工場の機械のように機能し、スマートコントラクトの実行や取引処理を迅速に行う。ZKロールアップは品質管理システムに例えられ、取引を検証・圧縮し、ビットコインネットワークにまとめて送信する。最後にカノニカル・ブリッジが流通ラインとして機能し、データや流動性をビットコインとBitcoin Hyperの間で移動させる。
ZKロールアップを通じて報告された取引データは、ビットコインのブロックに恒久的に記録される。つまりBitcoin Hyperの取引も、ビットコインL1と同じ不変性と中立性を享受できる。この仕組みにより、ソラナ級の処理能力とビットコイン級のセキュリティを同時に実現する環境が整う。
ビットコイン保有者がHYPERへ移行
Bitcoin Hyperのプレセールは先週から急速に拡大しており、市場全体の落ち着きにもかかわらず、直近24時間で約50万ドル(約7,500万円)を調達した。
このプロジェクトは著名なビットコイン支持者の間で評価を得ている。例えば登録者70万人のYouTubeチャンネル「99Bitcoin」を運営するウマル・カーン氏は、HYPERを「次の100倍銘柄」と呼んでいる。同氏はさらに「今最も注目すべき暗号資産プレセールだ」と強調した。
最近の大規模投資の一例として、あるクジラ投資家が週末に56万ドル(約8,400万円)相当のHYPERを購入し、その後さらに27万3,000ドル(約4,100万円)を追加購入した。合計80万ドル(約1億2,000万円)を超える投資は、個人の投機的行動を超え、機関投資家や有力VCが本気で取り組む水準に相当する。この資金流入は、スマートマネーがプロジェクトを認めていることを示している。

Bitcoin Hyperは2025年最大のローンチとなるか
2025年に開始されたプレセールの中でも、Bitcoin Hyperほどの勢いと支持を得ているものはほとんどない。クジラによる巨額投資から有力トレーダーの支持まで、これほど早期段階の暗号資産が注目を集めるのは極めて珍しい。
さらに、ビットコインに高速取引やスマートコントラクトを導入するという革新的なアプローチを考慮すれば、Uptober(10月の強気相場)や第4四半期の上昇とともに、HYPERの勢いは一段と強まる可能性がある。
ただし、Bitcoin HyperのICO(新規暗号資産公開)では段階的な価格上昇が予定されており、次の価格引き上げは1日後に迫っている。スマートマネーに倣いHYPERを購入しようと考える投資家は、迅速な判断が求められるだろう。






