Bitcoinは直近のFOMC（米連邦公開市場委員会）後に110,000ドル（約1,760万円）を割り込み、市場は不安定な状況が続いている。こうした局面では、実績があり長期的な成長が見込めるアルトコインに注目することが有効だ。ここでは、長期的な可能性が期待される4つのブルーチッププロジェクトを紹介する。
アルトコイン1：Bitcoin Hyper（HYPER）
Bitcoin Hyperは、Bitcoinのレイヤー2（L2）ソリューションであり、すでにプレセールで2,700万ドル（約43億円）を突破するなど、暗号資産市場で大きな注目を集めている。取引速度や手数料を改善し、決済、ミームコイン、分散型アプリ（DApps）、分散型金融（DeFi）など幅広い用途をサポートする。
同プロジェクトはSolanaの仮想マシン（SVM）を活用して高い処理能力とスケーラビリティを実現し、数万件規模の取引を途切れなく処理できる。L2上の取引は検証のうえでBitcoinのメインチェーンへ定期的に書き込まれる仕組みだ。
ユーザーはBitcoinを簡単にL2ネットワークへ移動させたり、メインチェーンへ戻したりでき、柔軟性と管理性を維持できる。トークン割り当ても開発、マーケティング、トレジャリーなどに十分な割合が充てられ、継続的な成長とアップデートが見込まれる。
すでに主要な暗号資産メディアでも取り上げられており、潜在力に対する評価が高まっている。革新的なアプローチと採用の広がりから、Bitcoin Hyperは初期段階のプロジェクトを探す投資家にとって有望な選択肢となり得る。
アルトコイン2：Sui Network（SUI）
Suiはオンチェーンでの活発な利用を背景に成長を続けている。Bitcoin金融（BTCFi）機能により、ユーザーはBitcoin保有分を担保に利回りを得たり借入を行ったりできる。また、Swelland、Scallop、BlueFinといった複数のDeFiプラットフォームも展開されている。
Ledger（レジャー）は最近、Suiトークンのフルサポートを追加し、ユーザーの安全性向上につなげた。同社は40万SUIを提供するリワードキャンペーンも開始しており、さらなる採用拡大が期待される。
Suiの現在価格は2.35ドル（約380円）で、直近では7％下落しているが、6.50ドル（約1,040円）から10ドル（約1,600円）まで上昇する余地があると見られている。堅調な開発と強固なパートナーシップが、将来性に対する期待を支えている。
アルトコイン3：Cardano（ADA）
Cardanoはこれまで一貫して慎重かつ段階的な成長戦略を採用してきた。昨年の強い上昇の後、ADAは半分以上下落したものの、プロジェクトとしての開発は進み続けている。
機関投資家からの関心が高まっており、T Rowe Price（ティー・ロウ・プライス）はADAを含む暗号資産ETFを申請したほか、Grayscale（グレースケール）はティッカーGADAのCardano Trust ETFを登録した。これにより、従来型の投資家もCardanoのステーキングや利回りにアクセスしやすくなる可能性がある。
12月にベルリンで開催されるCardano Summitでは、重要な発表や提携が期待される。ADAは現在0.61ドル（約98円）、時価総額は220億ドル（約3.5兆円）となっている。一部のAIモデルでは、年末までに5ドル（約800円）へ到達する可能性も示されている。
アルトコイン4：BNB Chain（BNB）
BNBはBinance（バイナンス）エコシステムの基盤として機能し続けている。トークンは今年、過去最高値である1,370ドル（約219万円）近くまで上昇した後、1,087ドル（約174万円）付近まで調整している。
BNBの強力なバーンプログラムは供給量を減らすことで価格を支える仕組みで、すでに6,400万BNB（総供給量の約32％）が焼却されている。これは暗号資産市場でも最も効果的なバーンメカニズムの1つとされている。
さらに、Binance創業者であるCZ（チャンポン・ジャオ）氏の恩赦により規制圧力が和らぎ、投資家心理が改善する可能性がある。BNBエコシステムは拡大を続けており、年内に再び過去最高値を更新するシナリオも十分考えられる。
