
Ethereum(イーサリアム)の取引所残高が急速に減少し、ETHの取引所フラックス(流入出量)が史上初めてマイナスに転じている。
フラックスとは、全取引所を通じたETHの累積純流入量を算出する指標である。プラスの場合は入金が多く、売却圧力を意味する。逆にマイナスは流出超過を示し、市場参加者の積極的な買いを反映する。

CryptoQuantのデータによれば、取引所に保管されているETH残高は過去最低水準に落ち込み、機関投資家による購入意欲が強まっている。最近では、中国の富豪ジャック・マー氏が支援するユンフォン・フィナンシャル・グループが1万ETH(約66億円)を購入し、準備資産に組み入れた。
さらに、最大の機関保有者であるBitMine Immersion Technologiesは15万3,000ETHを追加し、保有量は186万ETH(約2兆2,320億円)に到達した。これは全供給量の約1.5%に相当する。加えて、ICO時代のクジラ3者が計64億5,000万ドル(約9,675億円)相当のETHを新たなステーキングアドレスに移動した。購入当時の価格はわずか0.31ドル(約47円)だったが、利確せずに利回り確保を選んだ形だ。
こうした動きは、機関投資家がEthereumを単なる投機対象ではなく、利回りを生み出す資産とみなしていることを示している。ここではETHのテクニカル分析と、今注目すべきアルトコインを紹介する。
Ethereumテクニカル分析:ブレイクアウト待ち
Ethereumは5月以降139%上昇し、8月24日には一時5,000ドル(約75万円)に迫った。その後、価格は対称三角形パターンに入り、4,000ドル(約60万円)が重要なサポート水準となっている。
対称三角形は強気相場の継続を示すことが多く、上方ブレイクすれば5,500ドル(約82万円)以上への上昇が期待される。暗号資産トレーダーのBitbull氏によれば、ETHは日足で上昇トレンドラインを維持しており、これを下回らない限り買い優勢とみられる。
ETHが上昇すれば、アルトコイン市場全体も連動して高騰する傾向にある。ここからは、その恩恵を最大限に享受できる注目のアルトコインを取り上げる。
1. Bitcoin Hyper (HYPER) – Solana級の性能でBitcoinを拡張
Bitcoin Hyper(HYPER)は、Bitcoinの実用性を飛躍的に高めるレイヤー2ソリューションを構築しており、現在最も注目すべき暗号資産の一つだ。高速処理、低コスト、Web3完全対応を目指し、Solana Virtual Machine(SVM)を統合することでスマートコントラクトやdAppsをBitcoin上に展開可能にする。
また、分散型かつ非カストディアルのカノニカルブリッジを通じて、ネイティブBTCをレイヤー2対応トークンに変換し、DeFi取引やNFT、レンディング、ステーキングに利用できる。
現在プレセール中で、1HYPERは0.012865ドル(約1.93円)。すでに1,410万ドル(約211億円)を調達済みだ。年末には0.32ドル(約48円)まで上昇する可能性があり、初期投資家にとって2,400%超のリターンが期待されている。
2. Maxi Doge (MAXI) – 1000倍リターンを狙うミームコイン
Maxi Doge(MAXI)は、Dogecoinの遠縁にあたる新しいミームコインで、力強いキャラクター設定と大規模なマーケティング戦略を特徴とする。Dogecoinの「可愛らしさ」に対抗する形で誕生し、筋肉質で挑戦的な存在感をアピールしている。
開発チームは総供給量の40%をマーケティングに割り当てており、インフルエンサー連携やSNSキャンペーンを積極的に展開する予定だ。さらに、保有者限定のイベントやトレーディングコンペも用意されている。
現在プレセール中で、すでに188万ドル(約28億円)を調達済み。1MAXIは0.000256ドル(約0.038円)で購入可能となっている。
3. Tutorial (TUT) – 教育型トークン、再び注目を集める
Tutorial(TUT)は2024年6~7月の相場で200%上昇し、一躍注目銘柄となった。直近1週間でも16%上昇し、0.06886ドル(約10円)前後で推移している。過去最高値に迫っており、ブレイクすれば「次の1000倍銘柄」として市場を席巻する可能性がある。
TUTは単なる人気先行のトークンではなく、教育コンテンツを提供するユーティリティを備えている。ウォレット設定、スマートコントラクト作成、DEX取引などを初心者向けに解説し、暗号資産の学習を支援する役割を持つ。
まとめ
Ethereumの取引所残高は過去最低水準まで減少し、大口投資家の積極的な買い意欲が鮮明となっている。9月の利下げ観測も相まって、ETHおよびアルトコイン市場は大きな上昇局面に入る可能性が高い。
この流れを活用するには、Bitcoin Hyper(HYPER)、Maxi Doge(MAXI)、Tutorial(TUT)といった成長余地の大きい銘柄に注目するのが有効だ。
ただし、暗号資産市場は極めて変動性が高く予測困難である。本記事は投資助言ではなく、実際の投資にあたっては必ず自身で調査を行う必要がある。
