仮想通貨 投資の行方──米国のイラン攻撃でイーサリアム価格が下落

2025年6月21日深夜、アメリカ軍はイランのフォルドウ、ナタンズ、イスファハンにあるウラン濃縮施設に対して精密爆撃を実施した。これらの施設はいずれも「無力化された」と発表され、軍事的な緊張が一気に高まった。これにより、暗号資産市場も動揺し、イーサリアム（Ethereum）が大きく値を下げた一方で、ビットコイン（Bitcoin）は予想外の安定性を見せた。

地政学的リスクが一瞬で市場に影響を与える現在、リスクと機会のバランスをとる投資家にとって、今買うべき最適な暗号資産を考えることの重要性が改めて浮き彫りになっている。

米国がイラン核施設を空爆、暗号資産市場が反応

米国のドナルド・トランプ大統領は、フォルドウ、ナタンズ、イスファハンという3カ所の主要なイラン核施設を爆撃したと発表した。フォルドウへの攻撃については「爆弾の投下による攻撃」と明言しており、国際社会の懸念がさらに高まっている。

この報道を受け、暗号資産市場は即座に反応した。時価総額で第2位のデジタル資産であるイーサリアムは7.7%下落し、2,200ドル（約35万2,000円）まで値を下げた。これは1カ月ぶりの安値である。一方、ビットコインは一時10万1,000ドル（約1,616万円）を割り込んだものの、すぐに回復を見せ、イーサリアムほどの値動きはなかった。

テクニカル分析によれば、イーサリアムは6月22日未明まで2,300ドル（約36万8,000円）付近を維持していたが、突如大口売りが発生し、2,400ドル（約38万4,000円）から2,270ドル（約35万3,000円）近辺まで急落した。この動きは、短期的な売り圧力による損切りが広がったことを示している。

現在は2,270ドル付近で一時的に下げ止まっており、買いと売りのバランスが取れている様子が見られる。一方で、2,380ドル（約38万0,000円）付近には売り圧力が残っており、反発を阻んでいる。取引量の分析では、下落時に急増し、その後は落ち着いていることから、投資家は慎重な姿勢を保っている。

暗号資産投資家の一人である「バットマン」氏は、「イーサリアムは長らく退屈なレンジにあるが、大きな動きの前兆でもある。1つの強力な材料があれば、4,000ドル（約64万円）を一気に突破する可能性がある」と指摘している。もしそれが実現すれば、2025年には6,000〜8,000ドル（約96万〜128万円）も視野に入ると見られている。

Pantera Capitalのコスモ・ジャン氏は「米国による攻撃の可能性が週初めから市場に圧力をかけていた。実際に攻撃があったことで、価格は短期的な下値を見つけつつある」と分析する。同氏はまた、地政学的緊張時にビットコインが市場回復を主導する傾向があるとも述べた。

トランプ大統領はテレビ演説で「イランが平和を望まない限り、さらなる攻撃が続く可能性がある」と警告し、他にも標的になり得る施設が複数あることを示唆した。今回の作戦に参加した米軍機はすでに帰還している。

この衝突は、米国がイランとイスラエルの対立に本格的に関与したことを意味し、中東情勢のさらなる不安定化を示唆している。暗号資産投資家たちは、今後の展開に注視している。

ビットコイン価格の分析

現在のビットコイン価格は、いわゆる「デジタルゴールド」としての安定性を見せており、買いの好機となる可能性がある。

6月21日から22日にかけて、ビットコインは約10万7,000ドル（約1,711万円）から10万1,800ドル（約1,628万円）まで下落した。これはイラン核施設への攻撃報道に連動したもので、典型的なリスク回避の売りが発生したことを示す大きな陰線と出来高増加が確認された。

しかし、10万1,800ドル付近では買いが入り、価格は安定を取り戻しつつある。現在は小さなローソク足が続いており、売り手と買い手の均衡状態が見られる。

一方、上値の抵抗線は10万5,000ドル（約1,679万円）付近にあり、ここを明確に突破すれば、市場心理の改善とともに6月初旬の高値である11万ドル（約1,759万円）を目指す展開も考えられる。逆に、10万1,800ドルを割り込むような下落が続けば、次のサポートラインは10万ドル（約1,600万円）付近となる。

今注目すべき暗号資産

今回のイーサリアム急落とビットコインの堅調な動きは、世界的ショック時における暗号資産の反応が変化していることを示している。地政学リスクをヘッジしながら投資を検討する層にとって、今のような調整局面こそ、買うべき暗号資産を見極める好機となる。

Snorter

市場の急変を逆手に取って活躍しているのが、Telegramベースのミームコイン兼取引ボット「Snorter」である。このプロジェクトは、急激な流動性変化を迅速に捉えて利益を確保するシステムを特徴とする。

Snorterは2025年5月にローンチされ、Snorter Botという取引ツールにより、ミームコインの上場直後に素早く購入し、その急騰から利益を得る仕組みを提供している。詐欺トークンの回避機能も備え、安全性にも配慮されている。

プレセール資金はボット開発に充てられ、Telegram上で高速スワップ、トークン分析、コピートレードが可能となる。既存ツールよりも低手数料かつ高リターンを実現する設計となっている。

ホワイトペーパーによれば、プロジェクトは全4段階のロードマップを掲げており、現在は第2段階であるプレセール期間中。今後はトークン生成イベント（TGE）とEVMチェーン上でのボット稼働が計画されている。

著名な暗号資産系YouTuber「99Bitcoins」も、現在最も注目すべきプレセール銘柄としてSnorterを推奨している。

トークン配分（トークノミクス）も透明性が高く、25%が製品開発、45%がマーケティングと報酬に充てられており、ユーザー拡大と継続的成長を重視している。

BTC Bull

ビットコインが堅調に推移する局面では、BTC Bullが提供するデリバティブ戦略がメジャー銘柄を凌駕するパフォーマンスを見せることがある。

BTC Bull Token（BTCBULL）は、これまでに720万ドル（約11億5,000万円）以上を調達しており、6月30日までのプレセール期間終了まで残り8日となっている。現在の価格は1トークンあたり0.00257ドル（約0.41円）で、ステーキングによって年利56%の報酬も得られる。

プレセール終了後は、複数の取引所に上場される予定で、幅広い投資家層へのアクセスが期待されている。購入には、ETH、USDT、BNB、クレジットカードが利用可能で、公式推奨ウォレットはBest Walletである。

BTCBULLのマスコットは荒々しい雄牛であり、プロジェクトの力強いビジョンを象徴している。X（旧Twitter）やTelegramでも急速に支持を集めている。

結論

今回の週末に起きた軍事的衝突は、暗号資産市場が地政学的な現実に敏感に反応することを示した。イーサリアムは大きく値を下げた一方、ビットコインは堅調さを保っている。

今後、リスク評価を見直す機関投資家や個人トレーダーの間で、堅牢性と成長性を兼ね備えたプロジェクトに注目が集まると見られる。防御的性質と将来の拡大性を両立する暗号資産こそが、次に買うべき銘柄となるだろう。