イーサリアム 今後、価格は3,200ドル(約49万円)付近を維持し、荒い値動きの中でも底堅さを示している。ETHは想定以上に耐久力を見せており、市場ではアルトシーズンが静かに近づいているとの見方が広がっている。
ただし、投資家心理は一枚岩ではない。明確なトレンド転換が進行していると見る声がある一方、再び下落へ誘うフェイクアウトに過ぎないとの警戒感も根強い。
強気派と弱気派が分かれるETH相場
強気派は、2,700ドル(約41万円)付近からの反発以降、高い時間軸での構造が崩れていない点に注目している。数週間にわたり強気ダイバージェンスが形成されており、現在のETHチャートは大きな上昇に向けて力を溜めている局面と解釈されている。
$ETH Yesterday's move was a fakeout / deviation. As long as it stays below 3300-3250, i'm expecting 2800 in the upcoming weeks. pic.twitter.com/eEEiTuq9wr
— MarketWizard (@MarketWizard94) December 11, 2025
一方、弱気派は明確な基準線を重視する。ETHが3,300〜3,250ドル(約50万〜51万円)のレジスタンス帯を突破しない限り、今回の上昇は罠に過ぎないとの見方だ。この水準を超えられなければ、2,800ドル(約43万円)付近までの下落が想定されている。
ビットコインドミナンス低下と資金循環
もう一つの重要な要素が、ビットコインドミナンスの低下だ。BTCの市場支配率は60%を下回る水準で推移しており、2024年末以降、大型のヘッドアンドショルダー型を形成している。
資金循環が起きる局面では、イーサリアムが主導役を担うのが通例だ。実際、ETH価格は資金ローテーションの初期兆候を示し始めており、アルトシーズン再来への期待を後押ししている。
ETF動向と著名投資家の見解
こうした中、ブラックロックはステーキング型イーサリアムETFの推進姿勢を鮮明にした。現物ETH ETFが10月以来最大の資金流入を記録した直後の動きで、市場の注目を集めた。

また、著名投資家のトム・リー氏も長期的な強気見通しを改めて示した。同氏は、短期的な価格変動に目を奪われる新規保有者が多いと指摘し、ETHが最終的に6桁価格へ向かうスーパーサイクルを強調している。
同氏は、イーサリアムの価値は現在ではなく将来にあると述べ、最終的に10万ドル水準に到達する可能性があるとの見解を示した。
トークン化が示すETHの本質的価値
注目すべき分野はトークン化だ。不動産、株式、債券、知的財産、アートなど、あらゆる資産がオンチェーン化されることで、対象市場は極めて大きくなる。

イーサリアムはすでにトークン化資産分野で主導的地位を確立しており、RWA(現実資産:ブロックチェーン上で表現された実物資産)分野の総TVLは170億ドル、そのうち約100億ドルがETH基盤上に存在する。
手数料が低下し、機関投資家が主に米ドル建てで決済を行う環境下でも、ETHは依然として決済レイヤーの中核に位置している。価値捕捉の度合いは議論の余地があるが、ネットワークの重要性が失われる可能性は低い。
イーサリアム 今後の上値余地
直近ではETF資金流入が再びプラスに転じ、ETHは数日間で対ドル9%以上上昇した。テクニカル面では、もう一段の上昇余地が残されている。
アルトシーズンが準備段階を終えれば、ETH価格は過去最高値の更新を目指す展開も想定される。残る課題は、長期間意識されてきたレジスタンス帯を明確に上抜けられるかどうかにある。
MAXI DOGE:高レバレッジ型ミーム市場の新主役
アルトシーズン到来を背景に、犬系ミームコイン市場でも競争が激化している。その中で存在感を強めているのが、Maxi Doge(MAXI)だ。
同プロジェクトはすでにプレセールで430万ドル(約6億7000万円)を突破し、100倍から1000倍を狙う設計思想を前面に打ち出している。

プレセール終了後はDEXおよびCEXへの迅速な上場を予定し、先物取引対応など、積極的な価格成長戦略を採用する。ステーキングでは動的APY72%が提供され、他のミームコインにはない高水準の報酬設計が特徴だ。
プレセールは急速に進行しており、価格は2日以内に引き上げられる予定となっている。MAXIの最新情報は、公式TelegramやXで確認できる。






