暗号資産取引所は近年、新規仮想通貨の上場によって大きな注目を集めている。プレセール(事前販売)を終え、主要取引所で取引が始まると、流動性が高まり価格が急変する例は少なくない。
割安な価格でトークンを取得した投資家にとって、上場は大きな転換点となっている。
現在、複数のプレセール案件が市場の関心を集めており、いずれもローンチ後に中央集権型取引所(CEX)や分散型取引所(DEX)への上場を計画している。早期参入により、一般市場に認知が広がる前のポジション確保が可能となる。
2026年の上場候補として特に話題を集めているのが、Bitcoin Hyper、Maxi Doge、SpaceXRPだ。いずれも独自性のあるユーティリティやミーム性を備え、取引開始後の価格上昇が期待されている。
1.Bitcoin Hyper、BTC向け高速レイヤー2で決済とDeFiを強化
Bitcoin Hyperは、ビットコイン上に直接構築されたレイヤー2(既存ブロックチェーンの処理能力を拡張する仕組み)として注目を集めている。
送金速度の遅さや手数料の高さといった、ビットコイン(BTC)が日常決済に使われにくい課題を解決する狙いがある。
同プロジェクトは、BTCをHYPERエコシステムへブリッジ(異なるブロックチェーン間で資産を移動する仕組み)することで、Solana Virtual Machine(SVM)上の高速処理を活用する。ビットコインのセキュリティを維持しつつ、低コストかつ即時性の高い取引を実現している。
利用者はBTCをネットワークへ移行すると、検証済み証明に基づきレイヤー2側で同等資産を受け取る。これにより、高速決済やステーキング、分散型金融(DeFi)取引などが基盤層を混雑させずに利用可能となる。
Bitcoin Hyperは一定期間ごとに取引をまとめてビットコインのレイヤー1へ送信し、いつでも元のBTCへ戻すことができる。2009年に構想された「決済通貨としてのビットコイン」を現実に近づける可能性を持つ。
同プロジェクトのプレセール調達額は三〇〇〇万ドル(約四五億円)を超え、HYPER価格は約0.0135ドル(約2円)で推移している。プレセール期間中のステーキング利回りは年率38%とされ、保有者の関心を集めている。
トークン配分では、取引所上場向けに全体の10%を確保している。ロードマップには、トークン生成、流動性確保、監査完了後、Uniswapを皮切りにCEXとDEXへの同時上場が盛り込まれている。
2.Maxi Doge、強烈な取引文化を前面に出すミームコイン
Maxi Dogeは、多くのミームコインとは異なり、過激なトレード文化に特化している。筋肉質の柴犬マスコットが一〇〇〇倍レバレッジで取引する世界観が、投機志向のトレーダーを引き付けている。
MAXIトークンはステーキング報酬に使われ、現在の想定年利は70%とされる。上場後は、コミュニティ主導のコンテストやゲーム化された大会、暗号資産関連企業との提携を進める計画だ。

ミームトークンでありながら、マーケティング専用の「Maxi Fund」を設けるなど、従来型プロジェクトを上回る構成となっている。過去の強気相場での成功例を分析し、戦略を洗練させた点も特徴だ。
プレセールで四四〇万ドル(約六億六〇〇〇万円)以上を調達した実績は、取引所側の関心を高める材料となっている。トークン生成イベント(TGE)完了後、注目度が一段と高まるとみられる。
ロードマップでは、インフルエンサー施策やPR展開、DEX上場を経てCEXへ進む流れが示されている。正式な日程は未定だが、二〇二六年初頭のローンチが有力視されている。
3.SpaceXRP、XRPニュースをテーマにした宇宙系ミーム
SpaceXRPは、XRP関連ニュースを題材にした宇宙テーマのミームプロジェクトだ。宇宙飛行士の子犬「Dripple」をマスコットに、XRPの話題が出るたびコミュニティ企画を展開する。

オンチェーン(ブロックチェーン上)コンテストや、実際のニュースと連動したデイリークエスト、ミニゲームなどを提供している。NFT(非代替性トークン)形式のDrippleコレクション配布や、ニュース表示機能「Barkcaster」も用意されている。
参加者は「Orbit Points」と呼ばれる評価ポイントを獲得し、大型XRPイベント時には追加特典を解放できる。コミュニティの選択がプロジェクト方針に影響する仕組みも特徴だ。
ロードマップでは、監査とTGE後にクエストやNFT展開、提携、対応チェーン拡張が予定されている。明確な上場時期は示されていないが、XRP関連話題の拡散力から取引所との親和性は高い。
取引所はどのように上場銘柄を選ぶのか
中央集権型取引所は、それぞれ独自の上場基準を設けているが、共通する評価軸も存在する。まず、プロジェクトが明確な市場ニーズを満たしているかが重視される。
Bitcoin HyperはBTCに実用性をもたらし、Maxi DogeとSpaceXRPは暗号資産文化やXRP熱狂を体現している。加えて、監査の有無や資金調達規模など、安全性と需要の裏付けも重要だ。
プレセールで数十万ドルから数百万ドルを集めた実績は、強い支持基盤を示す。これら三案件はいずれも独自性と上場までの明確な道筋を備え、早期参入が価格上昇の鍵となる可能性がある。






