イーロン・マスクの投稿でPNUTが急騰──注目のミームコイン市場が再び活気
宇宙探査企業の経営者であり、時に「世界大統領」を目指すとも語るテック富豪イーロン・マスク氏が、自身が所有するX(旧Twitter)での投稿によって、あるミームコインを急騰させた。PNUTの取引量は前日比で153.9%増加し、2025年の注目ミームコインにも波及効果が広がりつつある。 今回、PNUTが「テスラに乗って月まで飛んだ」ような高騰を見せたきっかけは、マスク氏による「エプスタインファイル」に関する投稿だった。 FBI(連邦捜査局)と司法省(DOJ)は、ジェフリー・エプスタインに関する調査報告を発表。物議を醸したのは、「顧客リストに関する証拠は確認されなかった」という声明だった。 https://twitter.com/elonmusk/status/1942636971450589642 しかし、2019年に勾留中に死亡したエプスタインと関係があったとされる著名人──中にはドナルド・トランプ米大統領も含まれていたことから、多くの人々にとってこの結果は意外だった。 かつては、マスク氏とトランプ氏の間にSNS上での応酬も見られた。DOGE(ドージコイン)支持派だったマスク氏は、エプスタインファイルにトランプ氏の名前があったと示唆する投稿を行ったが、その投稿は後に削除されている。 今回マスク氏は、そのエプスタイン関連の声明に対し、再び反応。投稿したのは、リスの「ピーナッツ」とアライグマの「フレッド」というSNS上の人気動物キャラクターが、当局により安楽死させられたという出来事をモチーフにしたミームだった。 マスク氏が投稿、PNUTが急上昇 この投稿は米政府に対する風刺とも受け取れるが、マスク氏が「ピーナッツ」の名前を出したことで、同名のミームコイン「Peanut the Squirrel(PNUT)」の価格が数時間で10%上昇した。 PNUTは一時0.2379ドル(約38円)まで上昇したが、執筆時点では0.2250ドル(約36円)に落ち着いている。それでも5.42%の上昇を維持しており、24時間の取引量は2億5,926万ドル(約407億円)に達している。時価総額も2億2,258万ドル(約349億円)で4.5%増加した。 かつては市場の傍流と見なされていたミームコインだが、2024年以降、主力銘柄の一角として存在感を強めている。 次に爆発するミームコインは? 現在注目されているのは、DOGE、SHIB、PEPE、BONKといった有名銘柄だけではない。今回PNUTが陽の目を浴びたように、2025年の有望ミームコインとして、以下に紹介するプロジェクトも期待を集めている。 1. Bitcoin Hyper(HYPER)──ビットコインにスケーラビリティをもたらすL2プロジェクト Bitcoin Hyper(HYPER)は、ビットコインのブロックチェーンにレイヤー2(L2)としてスケーラビリティを提供する新たなミームコインだ。ビットコインはセキュリティに優れる一方で、トランザクション速度が遅く、手数料が高いという課題がある。 ...