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RippleのXRPはSWIFTに取って代われないのか──専門家は別のアルトコインが適していると指摘

RippleのXRPはSWIFTに取って代われないのか──専門家は別のアルトコインが適していると指摘

Ripple(リップル)は、国際送金の基盤として長年使われてきたSWIFT(スイフト)に挑戦し、将来的に置き換えるという目標を明確に掲げてきた。Rippleのブラッド・ガーリングハウスCEOはSWIFTの非効率性を繰り返し批判し、同社が今後5年間で数兆ドル規模の決済市場のうち14%のシェア獲得を目指していると述べている。 しかし、XRPの即時決済機能が長らく「SWIFT代替」の可能性を支えてきた一方で、ある専門家は現実は異なる方向に進んでいると指摘する。 XRPはSWIFTを置き換えられないのか Rippleの狙いはSWIFTに対抗し、同ネットワークが1日あたり約5兆ドル(約770兆円)規模で処理する取引の一部を獲得することにある。しかし、Chainlink(チェーンリンク)のコミュニティリエゾンを務めるザック・ラインズ氏によれば、XRPがSWIFTに取って代わるという考えは実態を反映していないという。同氏はSNS「X(旧Twitter)」への投稿で、SWIFTがすでにChainlinkとの提携を通じてブロックチェーン技術を統合していると強調した。 https://twitter.com/ChainLinkGod/status/1954384086837182543 報告によると、SWIFTは現在、Chainlinkのインフラを利用し、11,500を超える加盟銀行をパブリックおよびプライベートの両方のブロックチェーンに接続している。この統合により、既存の国際銀行ネットワークを維持しながら、トークン化資産やスマートコントラクト基盤との相互運用が可能となっている。 さらにラインズ氏のような支持者は、この動きによってSWIFTはRippleのブロックチェーン技術と同等の位置づけを得ており、Rippleの優位性は薄れていると主張する。そのため、国際送金の覇権争いは「RippleがSWIFTを完全に置き換える」という構図ではなく、むしろSWIFTがChainlinkなどのパートナーと連携することで追いつき、場合によってはLINK(Chainlinkの仮想通貨)が機関投資家向けにより適した選択肢となる可能性がある。 SWIFTとChainlinkの提携 SWIFTとChainlinkの関係は2016年に始まった。当時「SmartContract.com」として知られていたChainlinkが、SWIFTのスタートアップコンペティションに参加し優勝したのがきっかけである。その後、両者の提携は近年さらに加速している。 2022年9月には、SWIFTとChainlinkが共同で「SmartCon 2022」において、Chainlinkのクロスチェーン相互運用プロトコル(CCIP)を利用した初の概念実証を発表した。さらに2023年8月には、ANZ銀行、BNPパリバ、BNYメロン、シティ銀行などの大手金融機関と共にCCIPを用いた概念実証テストを成功させ、その成果は数千の加盟銀行で実用化へと進んでいる。 最近では、Chainlink関連の進展に伴い、LINKへの機関投資家の関心も高まっている。記事執筆時点でLINKは21.40ドル(約3,200円)で取引されており、2月以来初めて20ドルを超えて推移している。 一方でRippleも、SWIFTに対抗するためにパートナーシップを拡大している。その中には欧州中央銀行(ECB)や日本銀行が含まれており、これらの機関もSWIFTと併せてRippleのインフラを検討している。 新興勢力としてのBitcoin Hyper 国際送金やブロックチェーンインフラにおける競争の一方で、新興プロジェクトのBitcoin Hyper(ビットコイン・ハイパー)も注目を集めている。Bitcoin Hyperはビットコインの速度とスケーラビリティを強化し、分散型アプリケーション(dApps)の基盤としても機能することを目的とした新しい暗号資産である。 特に即時決済や手数料の低さに重点を置いており、グローバルな金融取引における実用性が期待されている。また、投資家の間では将来的に1000倍規模のリターンを狙える可能性があるとの見方も広がっており、RippleやChainlinkと並んで金融インフラの次世代を担う存在として関心が高まっている。

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