英国政府、7,000億円相当のビットコイン売却へ──市場に波紋、新しい仮想通貨3選に注目集まる

英国政府、7,000億円相当のビットコイン売却へ──市場に波紋、新しい仮想通貨3選に注目集まる

英国政府が、約70億ドル(約1兆1,200億円)相当のビットコイン売却を計画している。

これは誤記ではない。過去の犯罪事件で押収された大量のビットコインを、英内務省が売却準備に入っているのだ。

仮想通貨市場では、この大規模な売却が価格に影響を及ぼすことへの警戒感が広がっている。1999年の金準備売却のように、売却時期を誤れば長年の後悔につながる可能性もある。

しかし、慎重な投資家たちは次なる資金の行方に注目している。大口投資家がポートフォリオを再調整する際、有望なアルトコインや新規プレセール(事前販売)へと資金を移すことがあるためだ。現在、特に注目されている新興プロジェクトがいくつか存在する。

英国のビットコイン売却計画の詳細

英紙「テレグラフ」によれば、英内務省は押収した暗号資産を管理・売却するための中央集権的な枠組みを構築中である。

その中には、2018年に押収された約61,000 BTC(現在の価値で約54億ポンド=約1兆1,000億円)以上が含まれる。

財務省はこの売却で収益を得ることを狙っているが、一部からは「売却時期の悪さが市場に悪影響を及ぼす」と懸念する声も上がっている。これは1999年に英国が金を安値で手放し、長年後悔した件を想起させる。

政治的にも意見は分かれており、一部では国家のビットコイン準備金の創設を求める声もある一方、財政確保の好機と見る向きもある。

いずれにせよ、この規模の売却は市場構造を揺さぶり、新しい仮想通貨への資金移動を誘発する可能性がある。

Bitcoin Hyper(HYPER)──ビットコインの進化形L2

Bitcoin Hyper(HYPER)は、ビットコインの技術的な進化を体現したプロジェクトだ。

これはサイドチェーンや妥協的な構造ではなく、ビットコインに真のスケーラビリティをもたらすために設計された初の本格的なレイヤー2(L2)ブロックチェーンである。

現在、英国による大規模なビットコイン売却と市場の不安定化が懸念される中、Bitcoin Hyperは「賢い資金」が次に向かう先として注目されている。

プレセールでは、1トークン0.012325ドル(約1.9円)で提供され、すでに360万ドル(約5億7,000万円)以上を調達済みだ。

このプロジェクトは単なる話題性にとどまらず、実用性も重視している。Solana Virtual Machine(SVM)を活用し、ガス代がほぼゼロでサブセカンド(1秒未満)の高速取引を実現している。

つまり、ビットコインの堅牢性とSolanaのスピードを融合させたクロスチェーン型の設計となっている。

ミームコイン、分散型アプリケーション(dApps)、DeFi(分散型金融)、DAO(自律分散型組織)など、実用的な用途に対応しており、「ただ保管されるだけのビットコイン」からの脱却を図っている。

TOKEN6900(T6900)──“主役級”のミームコイン

TOKEN6900(T6900)は、多くの仮想通貨が実態以上の価値を装う中で、あえて「無価値」であることを貫くユニークな存在だ。

実用性や利回り、AI技術などは一切謳わず、「ミーム」と「混沌」、そして「カルチャーの象徴」になることを目指している。

1トークンあたり0.00665ドル(約1円)で販売され、現在までに81万6,000ドル(約1億2,900万円)を調達している。英国による7,000億円規模のビットコイン売却を受けて、新たな投資先として注目が集まりつつある。

S&P500やSPX6900にインスパイアされたコンセプトで、伝統的金融を2000年代初期のインターネット文化の視点で再構築している。

「ユーティリティなし」「見せかけなし」「カルチャーと群衆の勢い」の3拍子が特徴で、「NCT(非腐敗トークン)」を自称。法定通貨や他の仮想通貨に見られるインフレや希薄化を皮肉っている。

供給量の80%がプレセールで提供され、上限は500万ドル(約7億9,000万円)に設定。新規発行や利回り罠はなく、純粋なカルチャーと透明性を前面に打ち出している。

Wall Street Pepe(WEPE)──反乱精神を宿す戦略的ミームコイン

Wall Street Pepe(WEPE)は、伝統的金融への皮肉を込めたミームコインであり、価格は現在0.0001234ドル(約0.02円)付近で推移している。

Pepe(カエル)のミーム文化と金融風刺を融合させ、完全に公開されたスマートコントラクトで運用されている。シード投資やプライベートセールは存在せず、全て公開プレセールで開始された。

発行総量は2000億枚で、現在は約1,540億枚が流通中だ。

注目すべきはそのハイブリッドな設計だ。単なるジョーク通貨ではなく、市場分析機能や取引アラート、ステーキング報酬などを組み込んだ実用的な要素も備えている。

これは、金融機関の支配に疲れた個人投資家向けの「引き抜きリスクが低い」ミームコインとも言える。

保有者は「WEPEアーミー」と呼ばれるオンチェーン・コミュニティに参加し、投機よりも協働を重視する文化が醸成されている。

英国のビットコイン売却を背景に、反骨精神あふれるこの通貨が「資金の避難先」として選ばれる可能性もある。

資金の流れはどこへ向かうのか

英国による7,000億円相当のビットコイン売却は市場に動揺を与える一方、新たな仮想通貨プロジェクトにとっては大きなチャンスでもある。

大口投資家がビットコインから撤退するタイミングで、新たな銘柄が台頭することは珍しくない。

Bitcoin Hyper、TOKEN6900、Wall Street Pepe──いずれも独自のストーリーとコミュニティ性を持ち、今後の成長余地を秘めている。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言を行うものではありません。暗号資産への投資に際しては、ご自身で十分な調査(DYOR)を行ってください。

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