
XRPの価格は過去24時間でわずかに下落し、取引量が17%増の51億ドル(約7,650億円)に達する中、米東部時間午前3時30分時点で2.81ドル(約420円)で推移している。
著名な商品トレーダーであるピーター・ブラント氏は、進行中の下降型三角形パターンが完成すればリップルトークンにさらなる下落が訪れる可能性があると警告し、ショートの有力候補に挙げた。
This is on my list of short candidates $XRP but it is conditional upon completing the descending triangle pic.twitter.com/uai84VHLxa
— Peter Brandt (@PeterLBrandt) October 9, 2025
もしこの弱気パターンが実現した場合、XRPは約21%下落し2.22ドル(約330円)まで落ち込む可能性があると同氏は示唆している。
一方、アナリストのJ.A. Maartunn氏は、過去30日間でクジラ投資家が1日平均で約5,000万ドル(約750億円)相当のXRPを売却しているとX上で指摘した。
JUST IN: $XRP whales are offloading 🐋
Whale Flow (30DMA): -$50M/day.
Sell pressure persists. pic.twitter.com/Hcnys9vCCV
— Maartunn (@JA_Maartun) October 10, 2025
過去1年間でXRP価格は433%上昇しているが、強気派は再び市場を掌握できるだろうか。
XRPの価格動向は明確な弱気シナリオを示す
7月にパラボリックな上昇を見せ、XRPは過去最高値(ATH)である3.65ドル(約550円)を記録した。しかし、その後は下降型三角形の範囲内で反落し、弱気派はこの抵抗を利用。一方で強気派は2.74ドル(約410円)のサポートを支えに弱気圧力を抑え込もうとしている。

しかし、価格が三角形の頂点に近づくにつれ、モメンタムは下方ブレイクに向けて進んでいることを示している。
実際にXRP価格は50日単純移動平均線(SMA)の2.92ドル(約440円)を下回り、弱気トレンドを裏付ける形となった。ただし、200日SMAの2.58ドル(約390円)は依然として堅固で、今後の重要なサポート水準となる可能性がある。
加えて、相対力指数(RSI)も弱気の見方を支持しており、現在42まで下落し、売られ過ぎ水準の30に近づいている。
移動平均収束拡散(MACD)もマイナス圏にあり、オレンジのシグナルラインが青のMACDラインを上抜け、ヒストグラムには赤いバーが形成され始めている。これらはモメンタムがマイナスに転じている証拠だ。
リップルトークン価格は2.64ドル付近でのサポートを模索
日足のXRP/USDチャート分析によれば、リップルトークンは弱気トレンドの継続局面にあり、下降型三角形の下限に近づいている。
このトレンドが進行すれば、直近のサポートは2.64ドル(約400円)で、これは2025年3月と5月に抵抗線として機能した水準でもある。
主要なテクニカル指標であるRSIとMACDも弱気を示しており、価格は弱気派が完全に主導しているように見える。
さらにTradingViewのデータによると、XRPのドミナンスは明確な下降トレンドにあり、直近では4.1%付近まで低下。他の暗号資産に対して市場シェアを失いつつあることが確認された。
ドミナンス低下は通常、相対的な弱さを示しており、市場全体と比べてXRPが出遅れている可能性を意味する。
ただし、強気派が主導権を握り、価格が50日SMA付近の2.92ドルまで上昇すれば、さらなる上昇が視野に入る。特に3.14ドル(約470円)の強力な抵抗線を突破すれば、大幅な上昇余地が開ける可能性がある。
アナリストのアリ・マルティネス氏も、XRPは2.73ドル(約410円)でサポートを得て3.10ドル(約460円)まで上昇できると見ている。
Bitcoin Hyperは対照的な勢いを示す
一方、XRPが下落圧力にさらされているのに対し、Bitcoin Hyperは力強いプレセールの勢いで注目を集めている。
同プロジェクトは既に2,200万ドル(約330億円)以上を調達し、有望なBitcoinレイヤー2エコシステムの一角に位置付けられている。
弱気なチャートパターンに苦しむXRPとは異なり、Bitcoin Hyperはビットコインのスケーリング需要の高まりに支えられており、Solana Virtual Machine(SVM)互換性やZKロールアップ(ゼロ知識証明を用いた処理技術)といった機能を統合している。
アナリストらは、Bitcoin Hyperがこの採用ペースを維持すれば、上場時に大きな上昇余地を持つ可能性があると指摘しており、短期的に弱気シグナルが目立つXRPとは対照的な展開となっている。
