
2025年現在、新たなミームコインの波が訪れている。Dogecoin(DOGE)が一躍有名になる前、同コインは0.002〜0.01ドル(約0.30〜1.50円)という静かな価格帯で取引されていた。特筆すべき支援もなく、実用性にも乏しかったが、イーロン・マスク氏のツイートをきっかけに最高値0.74ドル(約110円)にまで急騰した。
このような急激な上昇は、現在でも多くの投資家が狙う「ミームコインの成功モデル」となっている。以下に紹介する4つのミームコインは、Dogecoinの初期と同様の可能性を秘めており、市場が注目する前に仕込むチャンスと言える。
Bitcoin Hyper(HYPER):ビットコイン派生の注目ミームコイン
ビットコインが10万ドル(約1,540万円)を突破し、「仮想通貨の王」の地位を改めて示した。一方で、依然として処理速度の遅さや手数料の高さ、ユースケースの限定性という課題を抱えている。これらを解決する新興プロジェクトが、Bitcoin Hyper(HYPER)である。
HYPERは、Solana(ソラナ)並の処理性能をビットコインにもたらす初のLayer 2(レイヤー2)ソリューションであり、Solana Virtual Machine(SVM)を活用した独立したブロックチェーンとして設計されている。
これにより、超高速トランザクション、低手数料、分散型アプリケーション(dApps)やDeFi、ミームコインの実装が可能となる。すべてはビットコインの堅牢なベースレイヤー上で構築されている。
ユーザーはBTC(ビットコイン)を直接ブリッジしてHYPERのLayer 2に移し、各種プロトコルで活用できる。また、ゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof)を活用することで、安全にビットコインのLayer 1へ戻すことも可能だ。
さらに、Hyper上で開発されたアプリはSolana、Ethereum(イーサリアム)、Bitcoinのネットワークをまたいで連携可能。HYPERトークンは、ガバナンス、報酬、プロジェクト立ち上げの基盤として機能する。
現在、HYPERはプレセールで約400万ドル(約6億1,600万円)を調達しており、2025年の注目プロジェクトの一つに数えられている。販売価格は0.01235ドル(約1.90円)で固定されており、初期参加者にとって割安な水準にある。
HYPERの購入は、公式プレセールサイトから行える。Web3ウォレット(Best Walletなど)を接続するか、クレジットカードでの直接購入も可能だ。
ApeCoin:ブレイクアウト前の静けさ
ApeCoin(APE)は現在、1.35ドル(約210円)付近で取引されており、2025年6月に10%下落した後の落ち着いたレンジ内で推移している。サポートラインは1.20ドル(約185円)、レジスタンスは1.50ドル(約230円)付近に形成されており、テクニカル的には底固めが進んでいる。
50日移動平均線(EMA)が200日EMAの上を推移しており、出来高次第ではゴールデンクロスの可能性もある。現在のAPEの値動きは、Dogecoinが急騰する前の「蓄積期」に類似しており、今後ミームコイン全体への関心が高まれば、急騰の可能性もある。
Pudgy Penguins:Solana発の新星
Pudgy Penguins(PENGU)は、2025年7月上旬に42%上昇し、0.015ドル(約2.30円)付近で取引されている。現在は上昇型の三角持ち合い(ブル型継続パターン)を形成しており、高い出来高を伴ってレジスタンスに挑んでいる。
大口投資家による蓄積も影響しているが、注目を集めたのは、VanEck(ヴァンエック)傘下のCanary CapitalがPENGUに連動するETFを申請したことだ。このような機関投資家による信頼性の獲得は、他のミームコインにはない強みである。
アナリストは短期的な上昇目標として、0.022ドル(約3.40円)への30%上昇を見込んでおり、初期のDogecoinに似た展開となっている。
Fartcoin:変動性とバイラル性の融合
Fartcoin(FARTCOIN)は、0.90ドル(約140円)前後で取引されている最もボラティリティの高いミームコインの一つである。2025年6月には10%の下落を記録し、50期間EMAが100期間EMAを下回る「デスクロス」を形成。弱気相場入りを示唆しているが、短期的なチャートだけでは判断できない。
オンチェーンデータ解析企業Arkham(アーカム)による取り上げや、Coinbase(コインベース)への新規上場発表などが、FARTCOINの注目度を再び押し上げている。
アナリストは、中央集権型取引所(CEX)からの出来高増加が続けば、最大1,200%の上昇も見込めるとしており、ソーシャルメディアでの拡散力を武器に、初期のDOGEを思わせる高リスク・高リターン銘柄となっている。
まとめ:次なるDogecoinを狙うなら今
Dogecoinはミームコインの象徴として知られるが、その成長物語は今も再現されつつある。ApeCoin、Pudgy Penguins、Fartcoin、Bitcoin Hyperの4銘柄は、2025年の新たな波に乗る可能性を秘めている。
中でも、Bitcoin Hyperはビットコイン基盤のLayer 2ソリューションとして、構造、革新性、そしてコミュニティ主導という点で群を抜いており、最も注目すべきプロジェクトと言えるだろう。
