パイネットワーク 価格は反発の兆しを見せているものの、勢いは限定的だ。パイネットワーク(Pi Network)は水曜日時点で約1%上昇し、4日続いた下落の後に0.20ドル水準から持ち直した。
ただし、ソーシャル上の関心低下が重しとなり、上昇は一時的にとどまっている。テクニカル面でも方向感を欠き、明確なトレンド形成には至っていない。
個人投資家需要が後退
オンチェーン分析プラットフォームのサンティメント(Santiment)によると、パイネットワークに対するソーシャル関心は低下傾向にある。水曜日時点のソーシャルドミナンスは0.013%、言及量は6にとどまり、12月6日のピークである0.017%、24から大きく減少した。
取引量も同様に縮小している。1日の取引量は1200万PIを下回り、5月12日に記録した20億PI超から大幅に減少した。
最近実施されたPi Hackathonや、コミュニティ主導の商業イベントにもかかわらず、個人投資家規模での需要喚起には至っていない。需要低迷が続けば、パイネットワーク 価格は一段の下押し圧力にさらされる可能性がある。
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— Pi Network (@PiCoreTeam) December 24, 2025
0.20ドル割れのリスクと上値の壁
パイネットワークは4日連続の下落後、0.20ドル付近で下げ止まりを試している。この水準は心理的節目であり、S1ピボットポイントである0.1997ドル付近での引けは短期反発の可能性を示唆する。
一方、上値では50日指数移動平均線(EMA:直近価格に比重を置いた移動平均)が0.2239ドル付近に位置し、戻り局面での抵抗帯となる。さらに上では、R1ピボットポイントの0.2823ドルが意識される。

日足チャートでは弱気モメンタムの鈍化が確認されている。相対力指数(RSI)は40付近から持ち直しつつあり、MACD(移動平均収束拡散法)もシグナルライン上で安定している。
ただし、強気での終値を確保できなければ、0.20ドルを下回る展開も否定できない。その場合、10月11日の安値0.1919ドルや、S2ピボットポイントの0.1593ドルが次の下値支持として意識される。
派生テーマとして浮上するPepenode
パイネットワーク 価格の先行きが不透明な局面では、投資家の視線は関連性の高い派生プロジェクトへ向かいやすい。その中で注目度を高めているのが、Pepenode(PEPENODE)だ。

Pepenodeはすでに230万ドル(約3億5000万円)以上を調達しており、市場全体が調整色を強める中でも比較的安定した資金流入を維持している。最大の特徴は、高額なマイニング機材を必要とせず、ブラウザ上で仮想マイニングを体験できるゲーム形式を採用している点にある。
ユーザーは仮想リグを構築・強化しながらPEPENODEトークンを獲得する仕組みで、過去にミームコイン市場で成功した参加型モデルを参考にした設計とされる。仮想マイニング需要の高まりを背景に、プレセール価格も段階的に引き上げられている。
パイネットワーク 価格の方向性が明確になるまでの間、こうした派生テーマが短期的な関心を集める構図は、今後も継続する可能性がある。






