
米国のドナルド・トランプ大統領は2025年4月23日、AI(人工知能)教育支援に関する大統領令に署名した。ホワイトハウス高官によれば、これにより全米で機械学習教育や労働力訓練が強化される見通しだ。
だが、今回の動きはAIだけにとどまらない。仮想通貨もこの取り組みの重要な一部を担っており、AIと仮想通貨が融合することで、AI関連銘柄が今後の爆発的成長を遂げる可能性が高まっている。
実際、AI関連銘柄の取引量は過去24時間で10.83%増加し、47億4,000万ドル(約7,320億円)に達している。その背景には何があるのか。
トランプ政権、AIと仮想通貨の統合的推進を強調
今回の大統領令署名は、トランプ政権が新興技術分野における米国の優位性確保を目指す姿勢を示している。
この大統領令により、K-12(幼稚園から高校まで)の教育課程に機械学習技術を導入し、教員研修や見習い制度、認定プログラムの拡充が図られる予定だ。
また、教育分野における新たなホワイトハウス特別作業部会が設置される。この部会は、科学技術政策局(OSTP)のマイケル・クラツィオス局長が議長を務め、著名なベンチャーキャピタリストであるデイビッド・サックス氏などが参加する。
サックス氏は、AIと仮想通貨の特別顧問に任命されており、両分野を統一的に推進する意図がうかがえる。
米政府がAIとブロックチェーンの革新を後押しする中、SUBBD、MIND、NMRといったAI関連トークンは、長期的な投資先として有望視されている。
1. SUBBDトークン(SUBBD)──850億ドル規模のサブスクリプション業界をAIで変革
SUBBDトークン(SUBBD)は、AIと仮想通貨が米国全土で勢力を拡大する中、新たな成長が期待される銘柄だ。
このトークンは、AIによる体験型プラットフォームとトークン報酬システムを組み合わせたエコシステムの基盤を成しており、850億ドル(約13兆1,500億円)規模のオンラインコンテンツのサブスクリプション市場を革新することを目指している。
クリエイターには、音声メモ、ライブ配信、動画生成、プロフィール作成といったAIツールが提供され、コンテンツ管理の最適化が図られる。
ファンやインフルエンサーにも利点があり、ファンは仲介者を介さずにお気に入りのクリエイターと直接つながり、限定コンテンツを楽しむことができる。一方、インフルエンサーは高額な第三者手数料を回避し、収益向上が期待できる。
今後は、AI画像生成ツールやテクノロジー志向のクリエイター向けアプリのリリースも予定されており、成長の勢いは止まらない。
現在、SUBBDトークンはプレセール価格で0.055225ドル(約8.50円)で購入可能だが、2026年までに0.301ドル(約46円)まで上昇すると予測されており、445%超の成長が見込まれている。
2. MIND of Pepe(MIND)──暗号資産市場のトレンドを学習する自己進化型AIエージェント
MIND of Pepe(MIND)は、自己進化型のAIエージェント仮想通貨として、時間の経過とともに影響力を高めることが期待されるプロジェクトだ。
2025年5月10日にローンチ予定であり、これによりプロジェクトの信頼性がさらに高まる見通しだ。
MINDは、ソーシャルメディア、インフルエンサー、分散型アプリケーション(dApps)、仮想通貨ネットワークとリアルタイムで連携し、最新の市場トレンドを把握する。
このインサイトにアクセスするには、ネイティブトークンであるMINDの保有が必要となる。すでに820万ドル(約12億6,500万円)以上がプレセールに投じられている。
さらに、MINDを購入することで293%のステーキング報酬が得られる仕組みとなっており、総供給量の15%がこの報酬に割り当てられている。また、30%が開発資金として確保されており、今後の技術的進化が期待されている。
現在の価格は0.0037365ドル(約0.58円)で、年内には0.00535ドル(約0.82円)まで上昇する見通しであり、43.18%の成長が期待できる。
3. Numeraire(NMR)──AI予測モデルを活用する初の暗号資産ヘッジファンド
Numeraire(NMR)は、AI予測を基盤とした世界初の暗号資産ヘッジファンドを標榜するプロジェクトで、過去24時間で約18%の価格上昇を記録した。
取引量も375.77%増加し、4,517万ドル(約69億8,100万円)に達している。
このプロジェクトは、株式市場参加者によるデータと予測モデルを活用し、データサイエンス分野の分散化を目指している。開発者同士がAI予測モデルの精度を競い合うことで、金融インサイトへのアクセスを民主化し、中央集権的な機関への依存を減らすことを目的としている。
NMRトークンは、優れた予測モデルの提供を促すインセンティブとして活用され、低品質なモデルに対してはステーキングされたトークンを焼却(バーン)することで精度を保っている。
現在、NMRは9.5ドル(約1,470円)で、Uniswap(ユニスワップ)、Binance(バイナンス)、Coinbase(コインベース)などの主要取引所で購入可能だ。
米国がAI関連トークンを次なる成長市場へ
今回の大統領令を受け、米国はAIだけでなく、ブロックチェーンと仮想通貨の分野にも注力する姿勢を鮮明にしている。
サックス氏が「AI・仮想通貨担当特別顧問」に任命されたことで、両分野が一体として推進されることは確実だ。
こうした動きは、トランプ大統領が「仮想通貨推進派」としての立場を強調するものでもあり、今後、AIとブロックチェーンが交わる領域でのプロジェクトがさらに活発化することが予想される。
SUBBD、MIND、NMRといったAI関連トークンは、すでに市場で注目を集めており、今後の需要増加が見込まれる。
