
Bloomberg Intelligenceによると、米国の規制当局がソラナETF(上場投資信託)を承認する可能性は、現在90%にまで達しているという。
この数値は特筆すべきもので、2月時点ではその確率は70%に過ぎなかった。加えて、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が2024年3月にソラナ関連の先物取引を開始したことを踏まえると、ソラナは今後急騰する可能性が高いとみられている。
この記事では、ソラナが現在強気相場にある理由を整理するとともに、ソラナの将来性に乗じて利益を狙える注目のアルトコインを紹介する。
ソラナ先物の建玉、過去最高水準に迫る
現在、6社の資産運用会社がSEC(米証券取引委員会)の承認を待ち、ソラナETFの上場準備を進めている中、ソラナ先物の建玉(オープン・インタレスト)は57億5,000万ドル(約8,080億円)に達している。
これは2024年3月比で5%の増加にあたり、過去最高値に迫る水準だ。また、ソラナに対するデリバティブ(金融派生商品)需要はXRPの1.5倍にも上っており、機関投資家からの関心が強いことが示されている。
ソラナの強気継続の一因には、同通貨が重要なサポートラインである140ドル(約1万9,700円)を維持したことが挙げられる。さらに、分散型取引所(DEX)の取引量増加と、95億ドル(約1兆3,400億円)を超えるTVL(預け入れ総額)の存在により、ETFが正式承認される10月10日以前に200ドル(約2万8,000円)を突破する可能性もある。
ソラナのチャートが示す強気サイン
テクニカル分析の観点からも、ソラナのチャートは強気の兆候を示している。日足チャート上では、10EMA、20EMA、50EMAのいずれからも反発しており、これは大きな上昇シグナルとされている。
しかも、その反発地点は過去のサポートとレジスタンスが重なる重要な価格帯に位置しており、現在の上昇トレンドが継続する可能性を高めている。
あとは、200EMAを上抜けて維持できるかどうかが注目点だが、4時間足チャートではすでに主要EMAのすべてを上回っており、この点もポジティブな材料といえる。
こうした状況を踏まえると、ソラナは近く急騰しても不思議ではない。以下では、すでに注目され始めているソラナ基盤の3つのアルトコインを紹介する。
Solaxy(SOLX)──ソラナ上で最も期待されるアルトコイン、プレセールで3,200万ドル突破
Solaxy(SOLX)は、ソラナの高速・低コストな特性を活かすだけでなく、ネットワーク自体を改善することを目的としたプロジェクトだ。
現在、ソラナは人気が高まりすぎた結果、ネットワークの混雑やスケーラビリティの問題に直面している。Solaxyは、ソラナ上に初となるレイヤー2スケーリングプロトコルを構築することで、こうした課題を解決しようとしている。
一部のトランザクションをサイドチェーンで処理することで、メインネットの負荷を軽減し、処理速度を向上させつつ混雑も緩和できる。言い換えれば、Solaxyはソラナの性能を最適化する存在だ。
さらに、バッチ処理によって複数のトランザクションを同時に処理し、1回あたりの手数料を引き下げる設計となっているため、ユーザーにとってより手頃な仮想通貨環境が実現される。
現在プレセール中で、価格はまだ非常に安価だ。2026年末までに29倍に成長する可能性もあるとされ、リスクに見合うリターンが期待されている。プレセール調達額はすでに3,260万ドル(約45億8,000万円)を超えており、1SOLXあたりの価格は0.00171ドル(約0.25円)となっている。
ai16z(AI16Z)──AIエージェントが運営するベンチャーキャピタル
ai16z(AI16Z)は、AIエージェントのみで運営される初のベンチャーキャピタルであり、仮想通貨投資分野におけるAIの可能性を広げている。
この分散型トレーディングファンドは、AIエージェントが投資関連のデータを収集・分析し、コミュニティの現在の感情を加味した投資判断を高速で行う仕組みを持つ。
また、人為的ミスを排除し、オンチェーンおよびオフチェーンでの取引も自動で実行できるなど、柔軟性とスピードの両立を実現している。
AI主導型の分散取引分野において先駆け的存在である本プロジェクトは、2025年1月に時価総額26億ドル(約3,660億円)を記録。過去1か月で60%上昇し、直近24時間でも10%の値上がりを記録するなど、注目度が高まっている。現在の価格は0.3043ドル(約44.3円)だ。
Bonk(BONK)──ソラナ最大のドッグ系ミームコイン
Bonk(BONK)は「庶民のためのドッグコイン」として知られ、ソラナ基盤で初かつ最大規模の犬系ミームコインである。
仮想通貨全体で見ても5番目に大きなミームコインであり、時価総額は15億ドル(約2,110億円)を超える。上位にはTRUMP、PEPE、SHIB、DOGEがある。
2022年12月にリリースされて以来、通算で17,000%以上のリターンを記録しており、暗号資産投資家の間で絶大な人気を誇る。
約2か月続いた下落相場を経て、現在は再び上昇傾向にあり、過去1週間で36%、1か月で67%上昇している。
価格は現在0.00001968ドル(約0.0029円)と、業界内でも極めて低く、ソラナの上昇に伴い値上がりが期待される「安価な有望銘柄」の1つだ。
ソラナETFとアルトコイン──今が絶好の買い場
ソラナETFが承認される可能性が高まっただけでも、ソラナ基盤のアルトコインには大きな追い風が吹いている。
もし正式にローンチされれば、ソラナとその関連銘柄にとって新たなステージの始まりとなるだろう。
ただし、投資判断はあくまでも自己責任で行っていただきたい。この記事は投資助言を目的としたものではない。
