仮想通貨市場にとって、この1週間は記録的な展開となった。ビットコインは史上最高値を更新し、イーサリアムも3,600ドル（約57万6,000円）を超える急騰を見せた。こうした中、「今後最も大きなリターンが期待できるのはどちらか」という議論が再燃している。
この問いに対して、生成AI「ChatGPT」の見解を確認したところ、ビットコイン（BTC）もイーサリアム（ETH）も引き続き上昇基調にあるとしながらも、「より高い利益を狙うなら、小規模なアルトコイン（時価総額の小さい仮想通貨）に注目すべき」との答えを提示した。
特に注目すべき銘柄として、ChatGPTはBitcoin HyperとSnorterという2つのプロジェクトを挙げており、2025年末までにBTCやETHを上回る可能性があるとしている。
強気相場でもビットコインは最有力なのか？
現在の市場サイクルにおいて、ビットコインは依然として主要な話題の中心にある。しかし、ChatGPTは「もはや最高の選択肢ではない」との見解を示している。
多くの投資家はBTCを「最も安定した安全資産」として認識しているが、ChatGPTは「すでに大きな成長段階を終えている」と指摘する。月曜日には123,000ドル（約1,968万円）に達したものの、現在は118,000ドル（約1,888万円）付近で推移しており、前年比83％の上昇となっている。これは「初期段階の爆発的な伸び」よりも、「後期段階の安定的推移」に近い動きといえる。
仮に現価格から200,000ドル（約3,200万円）を目指すとすれば、約68％の上昇となる。これは確かに大規模な資産としては注目に値するが、5倍〜10倍の成長が期待できるアルトコインと比較すれば、やや見劣りする。
ChatGPTはポートフォリオの30〜50％をBTCで保有することを「安定性と成長性を両立させる戦略」として提案している。一方で、高いリターンを狙うなら他の銘柄を検討すべきとの見方を強調している。
ChatGPTがビットコインよりもイーサリアムを評価する理由
リスクとリターンのバランスにおいて、ChatGPTは現在イーサリアムをより有望視している。ビットコインが「安全な選択肢」である一方で、イーサリアムは「さらなる上昇余地を残している」との分析だ。
ETHは現在3,500ドル（約56万円）を上回っており、先物取引の出来高が一時的にビットコインを超えたこともある。これは投資家がイーサリアムのさらなる上昇を予想している証拠とされている。
加えて、機関投資家もETHに注目しており、現物型のETH上場投資信託（ETF）の総資産額は164億ドル（約2兆6,200億円）に達している。これはビットコインETFの規模には及ばないものの、今後さらなる流入の余地が大きいことを示唆している。
基本的な指標も堅調で、Pectraアップグレードや、レイヤー2（L2）技術の発展により、イーサリアムの実用性はますます高まっている。ビットコインが「デジタル・ゴールド」としての役割を強調する一方で、イーサリアムはステーキングや分散型金融（DeFi）など、多様な活用法を持つ点も優位性として挙げられる。
ChatGPTによれば、ETHが3,400ドル（約54万4,000円）以上を維持すれば、4,000ドル（約64万円）から5,000ドル（約80万円）への上昇も現実的との見解を示している。このことから、「ETHはこの強気相場で最も注目すべき仮想通貨であり、BTCよりも有利」と結論付けている。
ChatGPTが注目する中小型アルトコイン：Bitcoin HyperとSnorter
BTCとETHが多くの注目を集める一方で、ChatGPTは「今後最大のリターンを生む可能性があるのは小型のアルトコイン」と述べている。なかでも、ChatGPTが強気姿勢を示しているのがBitcoin HyperとSnorterの2プロジェクトだ。いずれもプレセール段階にあり、現在の価格帯から大幅な上昇が期待されている。
Bitcoin Hyperは「ビットコイン版のSolana（ソラナ）」を目指すレイヤー2プロジェクトであり、ビットコインのセキュリティとSolanaの速度、スマートコントラクト機能を組み合わせている。シンプルながら魅力的な構想だ。
プレセールではすでに320万ドル（約5億1,000万円）以上を調達しており、投資家からの関心の高さがうかがえる。
283％という高いステーキング年利（APY）が流動性を呼び込む一方で、真の注目点はビットコイン上でのDeFiとスマートコントラクトの導入にある。分散型取引所（DEX）の立ち上げが順調に進めば、ChatGPTは価格が1ドル（約160円）から3ドル（約480円）に達する可能性もあると見ている。
先行者利益は仮想通貨において極めて重要であり、Bitcoin Hyperは「ビットコイン版のArbitrum（アービトラム）」として、その立ち位置を確保している。
一方、Snorterはより遊び心のあるアプローチを採用している。ミームコイン的な側面を持ちつつ、実用性の高いトレーディングツールを備えている点が特徴だ。Telegram上で動作する取引ボットには、MEV（最大実行価値）対策機能やAIを搭載しており、通常のミームコインとは一線を画す設計だ。
このボットはSolana上でネイティブに動作し、ミリ秒単位で高速な自動スナイプ取引を実現する。トップトレーダーのコピー取引や、詐欺検出機能（ハニーポット検出）も内蔵している。
また、ネイティブトークンであるSNORTを保有することで、取引手数料が0.85％まで下がるなどの特典もあり、ステーキング報酬も高水準だ。Telegramユーザーやインフルエンサーにボットが浸透すれば、上場直後に1ドル（約160円）以上の急騰が起きる可能性もあるとChatGPTは見ている。
Snorterは「主要銘柄を打ち負かす」ことを目指すのではなく、「メッセージアプリ内で活用されるトレード支援ツール」としての立ち位置を築こうとしている。
総じて、ChatGPTはBitcoin Hyperを「長期的な勝者」と捉えており、Snorterは「短期的な急騰候補」と評価している。いずれも、現在の市況が良好であれば10倍〜50倍のリターンを実現する可能性があるという見通しを示している。
