
アルトコイン市場では活発な動きが続いている。イーサリアム(Ethereum/ETH)は2,800ドル(約43万8,000円)に迫り、SharpLink Gamingはイーサリアムの準備資金として4億2,500万ドル(約66億5,000万円)のプライベート投資を実施。また、ビットコイン(Bitcoin/BTC)は、GameStopによる5億ドル(約78億円)超のBTC購入を受けて、107,000ドル(約1,670万円)超のサポートラインを維持している。
2025年5月29日には、米国における重要な金融政策の転換も発表された。トランプ政権は、確定拠出年金「401(k)」における暗号資産投資を認める方針を示し、バイデン政権時代の制限を撤廃した。これにより、一般投資家でもビットコインやイーサリアム、NFT、さらにはミームコインまで退職後の資産運用に組み込めるようになる。
これらの動きは市場全体に強気のムードをもたらしており、投資家の関心は6月の上昇相場で大きなリターンが見込める有望なアルトコインに集まっている。以下では、その中でもおすすめの仮想通貨として注目すべき4銘柄を紹介する。
Solaxy
Solana(ソラナ)は高い処理能力を持つブロックチェーンとして知られるが、近年はミームコイン取引の急増によりネットワークの混雑が深刻化している。スタンダードチャータード銀行の最新レポートでも、Solanaはスケーラビリティの限界に直面しており、その多くがミームコイン関連の取引で占められていると指摘された。
Solaxy(SOLX)は、こうした課題に対応するために設計されたSolana向けのレイヤー2(Layer 2)ソリューションだ。Solanaネットワークの取引負荷の一部をオフチェーンで処理し、その後L1(ベースレイヤー)に確定させることで、取引手数料を抑え、即時性の高い決済を実現する。
この仕組みにより、Solaxyは分散型金融(DeFi)やブロックチェーンゲーム、dApp(分散型アプリケーション)といった分野での持続的な成長を後押しする。Solaxyのプレセールではすでに4,200万ドル(約65億7,000万円)以上を調達しており、市場からの期待の高さがうかがえる。
開発チームは最近、「Igniter Protocol(イグナイター・プロトコル)」という独自のローンチパッド機能を発表した。これはDEX(分散型取引所)を統合しており、SOLX保有者が独自トークンの作成・展開・取引を簡単に行える仕組みとなっている。
SOLXトークンはSolaxyエコシステム内の全ての取引に使用され、将来的にはプロジェクト方針の投票にも使われる予定だ。現在の販売価格は0.001738ドル(約0.27円)で、18日以内であればこの価格で購入できる。
Ethereum
次に紹介するのはEthereum(ETH)だ。スマートコントラクトの導入により、NFTやDeFiといった革新的なブロックチェーンサービスの基盤となったプロジェクトである。
ETHは2025年5月18日に底値をつけた後、約17%上昇し、現在は2,650ドル(約41万4,000円)超と、過去3か月の高値圏で推移している。この回復は「Pectra(ペクトラ)」と呼ばれるネットワークのアップグレードが影響している。
このアップグレードにより、ステーキング(保有資産をロックして報酬を得る仕組み)の最大単位が32 ETHから2,048 ETHへと大幅に引き上げられた。これにより、機関投資家や大口投資家がより積極的にネットワークに関与するようになると期待されている。
また、取引速度の向上とガス代(手数料)の低下も確認されており、市場アナリストの間では「ETHは3,000ドル(約46万9,000円)を突破する可能性がある」との見方が広がっている。
Best Wallet Token
仮想通貨市場の拡大とともに、ユーザー数も増加を続けている。こうした中で注目されているのが、多機能なアプリを提供するBest Wallet(ベスト・ウォレット)だ。
このエコシステムの中核を担うBest Wallet Token(BEST)は、プレセールで1,280万ドル(約20億円)以上を調達しており、投資家からの信頼を集めている。
Best Walletの最大の特徴は、60以上のブロックチェーンと300以上の分散型プロトコルとのシームレスな接続を可能にする資産管理機能だ。アプリ内DEX(分散型取引所)による簡易な取引や、「Upcoming Tokens(注目トークン)」タブによる新規プロジェクトの情報提供なども搭載されている。
次回のプレセール価格の引き上げ前に、BESTトークンは0.025095ドル(約3.9円)で購入可能だ。
BEST保有者には、スワップ手数料の割引、新規上場トークンへの優先アクセス、高利率のステーキング報酬といった特典が提供される。現時点でも最大112%のAPY(年利)を得られる仕組みが用意されており、取引所での上場を待たずに報酬を得ることができる。
今後はポートフォリオ管理、リアルタイム分析、暗号資産デビットカード「Best Card(ベスト・カード)」の導入など、さらなる機能強化が予定されており、トークンの需要増加が期待されている。
Pepe
Pepe(PEPE)は、インターネットで人気を博したカエルのミーム「Pepe the Frog」にインスパイアされたミームコインである。
多くのミームトークンが一時的な盛り上がりの後に価値を失う中、PEPEは比較的長く注目を維持してきた。2025年4月9日には価格が反発を開始し、5月8日には34%の上昇を記録。翌日以降も連続して11%上昇するなど、短期的な強気トレンドが確認されている。
現在、PEPEの価格は0.000012ドル(約0.0019円)がサポートラインとなっており、時価総額は約60億ドル(約9,380億円)、1日あたりの取引量は18億ドル(約2,800億円)前後で推移している。
このような短期的な勢いは、Ethereumの相場と連動することが多く、ETHが上昇基調に入るとPEPEのような高リスク銘柄に資金が流れ込む傾向がある。
また、X(旧Twitter)などSNSでの話題性もPEPEのボラティリティに拍車をかけており、短期トレーダーにとっては魅力的な銘柄の一つとなっている。
