
暗号資産ファンド発行企業Bitwise(ビットワイズ)は、2025年第1四半期における上場企業のビットコイン保有状況に関するレポートを公表した。それによると、現在、上場企業が保有するビットコインの総量は68万8,000BTCに達し、評価額は約570億ドル(約8兆6,700億円)となっている。保有企業の数は79社にのぼる。
この動向は、機関投資家のビットコインに対する関心の高まりを示しており、暗号資産全体への信頼感の向上にもつながっている。その結果、今こそ投資すべき仮想通貨を探す動きが広がっている。
ビットコインを大量保有する企業トップ5
上場企業の中でも、最も多くビットコインを保有しているのはStrategy(旧MicroStrategy)で、保有量は52万8,000BTCを超えている。
次いで多いのがMARA Holdingsで、約4万8,000BTCを保有。続いて、Rio Platforms(リオ・プラットフォームズ)が1万6,000BTC超、CleanSpark(クリーンスパーク)が1万2,000BTC、そしてTesla(テスラ)が約1万1,500BTCを保有している。
SNS「X(旧Twitter)」では、以下のような関連動向も話題となっている。
まず、米国財務会計基準審議会(FASB)の新ルールにより、企業がビットコインを公正価値で計上することが可能になった。さらに、MicroStrategyはブランド名を「Strategy」に変更し、MetaPlanet(メタプラネット)は2025年中に1万BTCの取得を計画している。
GameStop(ゲームストップ)も、16億ドル(約2,400億円)以上の資金を調達し、ビットコイン取引に参入する見込みだ。
現在のマクロ経済環境の悪化を背景に、ビットコインは景気後退や市場のボラティリティへのヘッジ手段と見なされつつある。上場企業が分散型経済に参加するなか、投資家の間では「今買うべき仮想通貨」への関心が急速に高まっている。
2025年版──今買うべき仮想通貨の注目銘柄
ビットコインは現在、84,000ドル(約1,280万円)付近で下支えされており、次なる上昇の兆しに注目が集まっている。直近のレジスタンスは88,000ドル(約1,340万円)とされており、これを突破すれば過去最高値更新の可能性もある。
ただし、市場には依然としてボラティリティが存在しており、以下で紹介するようなICO(仮想通貨の新規発行)銘柄がより安定的な投資対象として注目されている。
BTC Bull(BTCブル)
機関投資家の関心がビットコインへの追い風となる中、その強気の流れに触発されたミームコインも登場している。その代表格がBTC Bullだ。
このプロジェクトは、ビットコインの成長と連動する2つの仕組み──トークンのバーン(焼却)とビットコインのエアドロップ(無償配布)を採用しており、BTCの値動きに合わせて自らの価値を引き上げる構造となっている。
The streets don’t listen, but the chart never lies. 🐂🎯 pic.twitter.com/KsL2U5rWbP
— BTCBULL_TOKEN (@BTCBULL_TOKEN) April 14, 2025
長期的な実用性には課題があるものの、ビットコインの投機的魅力を活用するモデルとして、価格が上昇する限り成長が期待される。一方で、BTCの価格に大きく依存している点がリスクでもあり、透明性の高いミームコインと評価する向きもある。
BTC Bullは現在、プレセール(事前販売)で460万ドル(約7億円)以上を調達しており、上場間近との見方もある。市場環境を踏まえると、上場初日の価格急騰も想定される。
SUBBD(サブド)
ビットコインの投機的な側面を避けたい投資家には、SUBBDのようなプロジェクトが有望視されている。
SUBBDは、コンテンツ制作と収益化を可能にするWeb3プロジェクトであり、AI技術を活用して新たなコンテンツの形を生み出す。
クリエイターは高度なツールを用いてファンと深く関わり、管理作業も効率化できる。一方、ファン側はゲーム的な要素を通じて報酬を得ることができ、トークンを使って限定コンテンツへのアクセスなどの特典を享受できる。
このように、クリエイターとファンの関係を再定義するSUBBDは、将来的なコンテンツ創造の標準モデルとなる可能性があり、長期投資対象として注目されている。
Best Wallet Token(ベストウォレット・トークン)
Best Wallet Tokenは、既に稼働している仮想通貨ウォレット「Best Wallet(ベストウォレット)」のネイティブトークンであり、その信頼性の高さから注目されている。
Best Walletは、直感的なUI、市場分析ツール、暗号資産取引機能を備えた分散型エコシステムで、業界でもトップクラスの使いやすさを誇る。
特筆すべきは、未上場トークンへの先行投資を可能にする「ローンチパッド」機能の存在だ。さらに、ステーキング(保有による利回り)、ポートフォリオ管理、トレンド分析など、多機能なサービスが提供されている。
最近ではビットコインチェーンへの対応も開始し、ウォレット内でビットコインの売買が可能になった。
Best Wallet Tokenは、これら全機能へのアクセスを広げる鍵となる存在であり、既に1,100万ドル(約16億7,000万円)以上を調達済み。今後の成長が期待される。
Mind of Pepe(マインド・オブ・ペペ)
Mind of Pepeは、ミーム文化とAIという2つのトレンドを組み合わせたユニークな仮想通貨である。
機関投資家の注目が集まり、ビットコインが安定基調にある今、このプロジェクトは短期的な爆発力と長期的な実用性の両方を備えた数少ない銘柄の一つだ。
The New World. $MIND pic.twitter.com/YsxhcVRw9Q
— MIND of Pepe (@MINDofPepe) April 15, 2025
短期的には、人気ミーム「Pepe(ペペ)」をモチーフにしたミームコインとして価格上昇の可能性がある。話題性とバイラル性によって、価格チャート上で急騰することもあり得る。
一方で、長期的な価値はその機能性にある。マーケット分析、トレードシグナル、トークン発行機能、さらに進化中のAIエージェントなど、多彩なツールを搭載予定だ。
このAIエージェントは市場の動向に即したインサイトを提供し、単なるミームコイン以上の存在として成長が期待されている。
まとめ
2025年第1四半期における企業によるビットコイン保有の増加は、ビットコインへの関心の高まりを示す重要なサインである。
価格のボラティリティは続いているものの、84,000ドルのサポートが維持されれば、強気相場の再来も見込まれる。
そのため、本記事で紹介した「今買うべき仮想通貨」は、いずれもICO段階の銘柄に絞っている。市場の急変から守られやすく、早期の利益獲得が狙えるほか、本格的なブルマーケット到来時には中長期的な利益も期待できる。
