
8月の市場は順調とは言い難いスタートとなっている。トランプ前大統領による新たな関税措置や、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ見送りによる失望感が広がり、価格下落や清算の増加など、投資家心理に影響が出ている。
それでも、中長期的な見通しは依然として強気だ。機関投資家の関心は衰えておらず、むしろ勢いを増している。たとえば、日本のメタプラネットは約37億ドル(約5,800億円)を調達し、約20万BTCを買い増した。また、World Liberty Financialは77,226ETH(約3,800億円相当)を購入し、押し目を絶好の買い場と捉えている。
このような変化する市場環境において個人投資家が適切に対応できるよう、AIを活用した仮想通貨チャットボット「DeepSeek」に注目銘柄を尋ねた。同ツールは、RedditやX(旧Twitter)などでのリアルタイムな感情分析やオンチェーンデータの解析により、将来有望なトークンを抽出できる。
以下では、DeepSeekが推奨する2025年8月の注目仮想通貨とその理由を紹介する。
1. Bitcoin Hyper(HYPER)──ビットコイン高速化を目指すレイヤー2プロジェクト
DeepSeekが最も注目している新規仮想通貨は、現在プレセール中のBitcoin Hyper(HYPER)である。HYPERは、Solana Virtual Machine(SVM)を活用した新しいレイヤー2の構築により、ビットコインのエコシステムを高速化し、1000倍の成長可能性を秘めている。
HYPERの構想は、Solanaの高い処理速度や低手数料、高度なプログラミング機能をビットコイン上に実装するというものだ。
また、非カストディアル(預け入れ不要)かつ分散型のカノニカルブリッジ(正規ブリッジ)も重要な要素である。このブリッジにより、ビットコインのレイヤー1とHyperのレイヤー2が接続され、ネイティブBTCを「ラップドBTC(L2対応版)」へ変換できる。
このラップドBTCは、Hyperのレイヤー2上でのWeb3エコシステム、たとえば高速なDeFiプラットフォーム、NFTマーケットプレイス、レンディングやステーキングプロトコル、ブロックチェーンゲームなどの利用に役立つ。
トークンの出金もシームレスで、レイヤー2上で出金申請を行えば、元のウォレットにネイティブBTCとして戻される仕組みとなっている。
現在、HYPERは1トークンあたり0.012525ドル(約1.95円)で販売されており、すでに685万ドル(約10億6,000万円)以上の資金を調達している。
2. SUBBD Token(SUBBD)──AIとトークン活用でオンラインコンテンツ業界を刷新
SUBBD Token(SUBBD)は、注目の新しい仮想通貨のひとつであり、オンラインコンテンツ分野(市場規模850億ドル)に変革をもたらすことを目指す暗号資産であり、AIとブロックチェーン技術を活用したサブスクリプション型プラットフォーム「SUBBD」を支えている。
同プラットフォームは、クリエイター向けに音声、映像、画像、プロフィールの自動生成などのAIツールを提供しており、コンテンツ制作の効率化とファンとの関係強化を図る。
また、従来のプラットフォームが収益の最大70%を手数料として差し引くのに対し、SUBBDはごくわずかな手数料しか取らず、公平性を重視している。
さらに、プラットフォームのネイティブトークンであるSUBBDを保有することで、ファンは多くの特典を受けられる。AIによって強化されたコンテンツへのアクセス、クリエイターへのチップ、パーソナルコンテンツのリクエストなどが可能になる。
SUBBDは「たくさん持つほど、安く利用できる」という考え方を採用しており、トークン保有者には、20%の固定年利でのステーキング報酬、ライブ配信、舞台裏コンテンツ、無料クレジットの提供など、さまざまな特典が用意されている。
現在プレセール中で、トークン価格は0.056075ドル(約8.75円)。調達済みの資金は94万4,000ドル(約1億4,700万円)に達している。
3. MemeCore(M)──ミーム経済の構造化を目指すプロジェクト
ミームコインは、もはや一部の投機的なトレーダーだけの領域ではない。近年では、大きなリターンが期待できる投資対象として注目されており、活発なコミュニティとともに成長している。
MemeCore(M)は、このミーム経済を持続可能な形に構築し直すことを目指す新しいプロジェクトである。誰でも簡単にトークンを作成し、バズった文化的瞬間から収益を得られるようにすることが、MemeCoreの中核的な目的だ。
その仕組みを支えるのが「Proof of Meme(PoM)」という独自のコンセンサスメカニズムである。これは、ミーム文化への貢献(たとえば投稿、共有、コミュニティ活動)に対して報酬を与えるという仕組みだ。
つまり、ミームを創った人も、共有した人も、早期に関与した人も、バイラル化に貢献すればMトークンを獲得できる。
2025年7月にローンチされたばかりのMは、すでに700%以上の価格上昇を記録している。今後始まると予想される新たなミームコインサイクルにおいて、注目すべきトークンの一つになる可能性が高い。
まとめ
DeepSeekに依頼し、少額投資で高いリターンが期待できる8月注目の仮想通貨をピックアップしてもらった。
HYPERはビットコインのインフラ拡張、SUBBDはオンラインクリエイター経済の刷新、Mはミーム経済の構造化と、各銘柄ともに異なる分野で新たな価値を生み出そうとしている。
とはいえ、仮想通貨投資には常にリスクが伴う点に注意が必要だ。本記事は投資助言ではなく、最終的な判断はご自身のリサーチに基づいて行ってほしい。
