
ドージコイン 今後はクジラの買い支え、ETF承認期待、ミーム市場の循環が重なり、価格急騰の条件が整いつつある。重要な0.20ドル(約30円)の節目を目前に控え、市場心理と価格構造が過去の強気相場初動に似た展開を示している。
現在、ドージコイン(DOGE)は0.1975ドル(約29円)で推移し、日次で3.55%下落しているが、0.18ドル(約27円)の短期サポートを維持している。オンチェーンデータによると、0.07ドルから0.19ドルの間には取引履歴が少ない「空白ゾーン」が存在し、勢い次第で急騰も急落も起こりやすい構造となっている。
クジラの買い支えと取引所からの流出
CoinGlassのデータでは、4190万ドル(約63億円)相当のDOGEが中央集権型取引所から引き出されており、大口投資家による蓄積が進んでいる。これは2021年のミームコイン相場前にも見られた動きであり、供給の減少は次の上昇トリガーとなり得る。
テクニカル面では、0.23〜0.25ドル(約35〜38円)が直近の抵抗帯となり、0.29ドル(約44円)を明確に突破すれば強気転換が確定するとアナリストは分析する。RSIやMACDといったモメンタム指標も好転の兆しを見せている。
ETF承認期待が市場心理を押し上げる
21SharesのドージコインETF(TDOG)が米国の清算機関DTCCリストに追加されたことで、ETF承認への期待が高まっている。証券取引委員会(SEC)は17日に最終判断を下す見込みで、承認確率は95%に達するとの見方もある。
承認が実現すれば、機関投資家の資金流入が本格化し、中期的な価格目標は0.33ドル(約50円)、長期では0.75〜1.36ドル(約115〜210円)が視野に入る。
実需拡大と新たなユースケース
ドージコインは投機だけでなく、実需の拡大も進んでいる。テスラはグッズ決済でDOGEを受け入れ、PayPalやRevolutもDOGE取引をサポートしている。さらに広告テック企業Thumzupは、クリエイターへの報酬支払いにドージコインを導入予定であり、低コストかつ即時決済の利点を活用する。
ドージコイン 今後とミーム市場の次の波
もしドージコインが0.23〜0.25ドル帯を突破し、週足で0.29ドルを上抜ければ、2021年に似たパラボリックな上昇が再現される可能性がある。一方で空白ゾーンの存在は急落リスクも孕んでおり、市場は高ボラティリティ局面にある。
投資家の一部はETF承認を見据えてDOGEを買い増し、他の一部は高レバレッジ志向のMaxi Dogeへ資金を回している。いずれにせよ、ドージコイン 今後は価格予測だけでなく、市場全体のポジショニングを決定づける重要な局面を迎えている。
