世界経済がトランプ政権による貿易戦争の影響を受け揺れる中、他の資産を大きく上回るパフォーマンスを見せたのがFartcoin（ファートコイン）である。
このAIエージェントベースのミームコインは、2023年10月にローンチされた。
Fartcoinは2024年3月10日以降で350％超の上昇を記録しており、過去1週間だけでも90％以上値上がりした。
現在の時価総額は8億7,700万ドル（約1,317億円）に達している。
本記事では、Fartcoinの高騰が仮想通貨業界にとってどのような意味を持つのかを解説し、同様の成長が期待される注目のミームコイン3銘柄も紹介する。
Fartcoinの高騰が示す市場の兆候とは？
不確実性が支配する相場環境において、Fartcoinは先月、安全資産とされる金（ゴールド）をも上回るパフォーマンスを見せた。
他のミームコイン──DOGE、PEPE、TRUMPなどが安値圏で推移する中、Fartcoinは連日で新高値を更新している。
注目すべきは、同銘柄が過去に一度、1万7,000％の急騰を記録し、時価総額は25億ドル（約3,750億円）にまで膨らんだ経歴があることだ。
その後の「クリプト冬（弱気相場）」により91％の下落を経験したが、今回の急伸により、その下落幅の半分を回復している。
仮想通貨トレーダーのSmiley Capital氏は、「今回の上昇は、リスク資産に対する投資家の姿勢が再び積極的になりつつあるサインだ」と述べている。また、「Fartcoinは、広範なリスク資産市場の先行指標ともなり得る」とも指摘する。
このように、Fartcoinの動きは市場の健全性が回復しつつあることを示しており、ミームコイン投資家のセンチメントにも好影響を与えている。
さらにFartcoinは、今後の価格高騰ラッシュの先駆けとなる可能性がある。以下では、Fartcoinに続く可能性を秘めた注目のミームコインを3つ紹介する。
1. SUBBDトークン（SUBBD）──2025年に買うべきミームコイン
SUBBDトークンは、AIを活用した革新的な新興プロジェクトであり、Fartcoinに匹敵するような価格上昇の可能性を持つ。
当メディアの価格予測によると、SUBBDは2026年末までに0.668ドル（約100円）に達する可能性がある。
現在のトークン価格が0.05515ドル（約8.30円）であることを踏まえると、2年足らずで約1,200％の上昇が見込まれる。
SUBBDの特徴は、世界初の「AIベースのサブスクリプション型コンテンツプラットフォーム」であることだ。
クリエイターは、コンテンツ管理の手間を削減するAIツール群を利用できるだけでなく、サブスクリプション、投げ銭、PPV（ペイ・パー・ビュー）、NFT販売など多様なマネタイズ手段も提供されている。
ファンはSUBBDトークンを使って、クリエイターの限定コンテンツにアクセス可能。さらに、ステーキング報酬やサブスク割引、ガバナンス権なども得られる。
現在プレセール中で、すでに15万9,000ドル（約2,390万円）以上を調達している。価格は0.05515ドル（約8.30円）と、今が参入の好機だ。
2. Solaxy（SOLX）──ソラナのスケーラビリティを解決するミームコイン
FartcoinやBROCCOLIのような純粋なミームコインが話題となる中、Solaxy（SOLX）はミーム的側面と実用性の両面を備えた注目銘柄だ。
Solaxyは、Solana（ソラナ）ブロックチェーンが抱えるネットワーク混雑とスケーラビリティの課題に取り組むプロジェクトである。
The $SOLX spaceship is picking up speed! 🛸🪐
30M Raised! 🔥🔥 pic.twitter.com/qvrYUwt2Sy
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) April 14, 2025
SolanaはTRUMP、MELANIA、Pump.funといったミームコインの成功により、多数の投資家を引きつけた結果、トランザクション処理能力が逼迫していた。
Solaxyは、ソラナ初となるLayer2スケーリングプロトコルを開発予定で、一部トランザクションをサイドチェーンに流すことで、メインネットの負担を軽減するという。
さらに注目すべきは、Solaxyのプレセール資金調達実績である。記事執筆時点で約3,000万ドル（約45億円）を集めており、個人投資家と大口投資家の双方から支持を得ている。
トークン価格は現在0.001692ドル（約0.25円）で、入手しやすい点も魅力である。
3. FirstBroccoli（BROCCOLI）──過去1か月で236％上昇した話題のミームコイン
Fartcoinが注目を集める一方で、BROCCOLIもここ数週間で顕著な上昇を記録している。
過去7日間で約150％、過去1か月間では221％の上昇となっている。
最近では、0.014ドル（約2.10円）のレジスタンスを突破しており、今後は0.60ドル（約90円）付近の過去最高値まで上昇するとの予測もある。
BROCCOLIは、Fartcoinと同様にオンラインコミュニティからの支持を背景に成長したハイプ型ミームトークンである。
さらに、BROCCOLIにはバイナンスの元CEO、CZ（チャンポン・ジャオ）とのつながりもある。
CZ氏が自身の愛犬「ブロッコリー」の名前でミームコインを立ち上げることを示唆したことがきっかけで、複数のBROCCOLIトークンが誕生した。
その中でも注目を集めるのがFirstBroccoliである。
総括
Fartcoinの急騰は、ミームコイン市場の再活性化を示唆するポジティブな兆候ではあるが、投資においては依然として慎重な姿勢が求められる。
特に、注目度に依存する銘柄は、急騰の後に急落するリスクも高いため、無理のない範囲での投資が推奨される。
また、実際の投資判断はご自身で調査・分析を行い、本記事の内容は投資助言を目的とするものではない点に留意されたい。
