
日本企業メタプラネット(Metaplanet)が新たに330ビットコイン(約43億6,000万円相当)を購入し、保有総数は4,855 BTCに達した。
今回の購入額は2,800万ドル(約41億5,000万円)であり、同社にとって今月3回目のビットコイン投資となる。この結果、メタプラネットは現在、世界で10番目に多くのビットコインを保有する企業となった。
オンチェーン分析企業GlassNode(グラスノード)によると、機関投資家や大口保有者(ホエール)は、現在の新規発行量の3倍の速度でビットコインを吸収しているという。
こうした動向が市場に強気の兆しを与えており、ビットコインは2025年4月21日、1か月ぶりの高値となる87,500ドル(約1,300万円)を記録した。市場に楽観的なムードが戻る中、今注目すべきアルトコインとは何か。
BTC Bull Token(BTCブル・トークン)
スマートマネーの関心が高まっていることから、仮想通貨市場は強気相場に突入しつつあると見られている。このような局面では、投資家が新興かつ高リスクな資産への投資を積極化する傾向がある。
そうした中で注目されているのが、ビットコイン連動型ミームコインの「BTC Bull Token」だ。このトークンでは、ビットコインの価格上昇に応じて実際のBTCエアドロップが配布される仕組みとなっている。エアドロップは、150,000ドル、200,000ドル、250,000ドルの各価格帯で予定されている。
さらに、BTC価格が125,000ドル、175,000ドル、225,000ドルに達した際には、供給量の一部がバーン(焼却)される。また、年利84%のステーキングプロトコルも用意されており、1.2億枚以上のトークンがすでにロックされている。
現在プレセール中であり、1トークンあたりの販売価格は0.002475ドル(約0.37円)となっている。これまでに調達された資金は480万ドル(約7億1,000万円)を超えている。
YouTubeインフルエンサーのNASS CRYPTO(ナス・クリプト)も、このプロジェクトのユニークな設計を評価しており、その影響もあってTelegramのチャンネル登録者数は2,600人以上に増加した。
CoinsultおよびSolidProofによる監査も完了しており、DEX(分散型取引所)での公式ローンチに向けて準備は整っている。メタプラネットの最新投資を受け、今後注目される仮想通貨の一つと見られている。
Decentraland(ディセントラランド)
現在、最もパフォーマンスが高い仮想通貨のひとつがDecentralandだ。過去24時間で11%の価格上昇を記録しており、時価総額トップ100の中ではStacksに次ぐ2番手となっている。
Decentralandは、ユーザーが仮想世界を探索し、イベントへの参加、デジタルファッションやアートの購入、さらには仮想土地の所有など、多様な活動が可能なメタバースプロジェクトである。
メタバースのブームは2021年の強気相場でピークを迎えたものの、最近の市場の回復とともに再び注目が集まり始めている。
Decentralandは、トレンドが一時的に沈静化していた時期にも継続的に開発を進めてきた。たとえば今月初めには「バーチャル・ファッション・ウィーク」が開催され、デジタルデザイナーたちが先鋭的なファッション作品を披露する場となった。
このような持続的なエコシステムの成長が、メタバース関連銘柄としての価格上昇ポテンシャルを支えている。
Fartcoin(ファートコイン)
Fartcoinは、Solanaチェーン上に構築されたミームコインであり、2体のAIエージェントの会話から生まれたプロジェクトだ。
その起源こそ技術的だが、プロジェクトの核心は非常にシンプルかつ風変わりなコンセプトであるため、多くのミームコイントレーダーからの支持を集めている。
注目すべきは、Fartcoinに機関投資家の関心も集まっている点だ。政治的にも問題にならず、大手メディアでも話題にしやすい「ギリギリのネタ」として認知されている。
立ち上げ初期には、規制対応済みの投資ファンド「Sigil Fund」が19万1,000ドル(約2,830万円)相当のFartcoinを購入したとの報道もある。また、BloombergのETFシニアアナリスト、エリック・バルチュナス氏からも注目されたことで、その立ち位置を強固なものにしている。
Solanaチェーン上に存在することから、個人投資家のコミュニティも活発である。
これらの要素が合わさり、Fartcoinは強気相場において市場平均を上回る動きを見せている。たとえば過去24時間では6%の上昇を記録しており、同期間の仮想通貨市場全体の上昇率2.6%を大きく上回っている。
