ローンチ前の段階で高いリターンを狙いたいなら、プレセールは有力な選択肢となる。ただし、すべてのプレセールが同じように設計されているわけではない。成功するプロジェクトは、明確なコンセプト、実用的なユースケース、そして活発なコミュニティを兼ね備えている。中には、ゲーム機能や報酬メカニズムを持ち、単なるトークン販売にとどまらないものもある。
2025年には、数多くのプレセールが注目を集めており、その背景には資金調達額やユニークな設計がある。ミームコインとプレイ・トゥ・アーン（遊んで稼ぐ）モデルを融合させたものや、複数のブロックチェーンを横断するユーティリティを持つトークンも登場している。パッシブ収益を狙う投資家から、ストーリー性に惹かれる層、長期保有を重視する層まで、多様なニーズに対応するラインアップだ。
以下は、特に注目されている4つの仮想通貨プレセールである。
1. BTC Bull Token──ビットコインファンに向けたミーム報酬型トークン
BTC Bull Tokenは、ビットコイン支持者（いわゆる「マキシ」）をミーム文化に取り込む新たな試みだ。このトークンは、ビットコインが2万5,000ドル（約390万円）ごとに価格上昇した際に、保有者へ報酬が自動的にエアドロップ（無償配布）される仕組みを採用している。報酬は実際のビットコインで支払われ、BTCBULLをステーキングしたウォレットに直接送られる。
このプロジェクトは「Best Wallet」を通じて展開されており、簡易なステーキングUIが長期参加を後押しする。プレセールではすでに570万ドル（約8億9,000万円）の目標のうち、500万ドル（約7億8,000万円）以上を調達済みで、現在のトークン価格は0.00248ドル（約0.37円）である。複雑なエコシステムは存在せず、実用的な報酬システムが魅力だ。ユーモアと実益を兼ね備えた仮想通貨を探しているなら、BTC Bull Tokenは有望な選択肢となるだろう。
2. Solaxy──Solana初のレイヤー2構築プロジェクト
Solaxyは、Solanaエコシステムにおける本格的なレイヤー2（第2層）ソリューションの開発を目的とするプロジェクトだ。Solanaは高速処理で知られるが、取引量が急増する際には混雑や手数料の高騰が課題となっている。Solaxyはこの問題を解消すべく、Solana専用のレイヤー2を提供し、Ethereumとの連携も視野に入れたクロスチェーン対応を目指している。
これまでに3,150万ドル（約49億円）を調達しており、現在のトークン価格は0.001704ドル（約0.26円）である。インフラ整備を重視する設計により、DeFi（分散型金融）、NFT、ゲーム分野でのプロトコル採用が将来的な価値につながる可能性がある。Solanaベースのプロジェクトにとって、チェーンから離れることなくスケーリングできる点は大きな利点となるだろう。
3. MIND of Pepe──AI技術とミームの融合プロジェクト
MIND of Pepeは、ミーム文化とAI（人工知能）の融合を掲げたトークンだ。単なるブランディングに留まらず、MINDトークン保有者は最大396%の年利（APY）でステーキングが可能であり、チームはコミュニティと連携するAIエージェントやガバナンス機能の開発を進めている。
これまでに820万ドル（約12億8,000万円）以上を調達しており、トークン価格は0.0037365ドル（約0.57円）である。MIND of Pepeは、ミームとしての話題性だけでなく、AI統合や実用的なステーキング機能を備えている点が特長だ。多くのミームコインがステーキングを提供しない中、このプロジェクトは長期的な利用を見据えた構成となっている。
4. Dragoin──SHIBを超える可能性を秘めた新星ミームコイン
Dragoin（DDGN）は、ミーム性、プレイ・トゥ・アーン型ゲーム、そしてファンタジー要素を組み合わせたプレセール型仮想通貨である。Ethereum基盤で、総発行枚数は2,000億トークン。テレグラム上でβ版が公開されている「Tap-to-Earn」ゲームでは、ユーザーがドラゴンとしてプレイし、キャラクターを育成してパッシブ収益を得ることが可能だ。
Dragoin保有者には、エアドロップや追加報酬、限定バトルへの参加権などの特典が用意されている。プレセールでは、25のステージに分かれた価格体系を採用し、「Fall of Valyria」から「Final Battle for the Iron Throne」までの各段階で価格が変動。初期価格は0.00002916ドル（約0.0045円）、最終価格は0.00083473ドル（約0.13円）で、上場時価格は0.002ドル（約0.31円）とされている。売れ残りトークンは全てバーン（焼却）されることで、希少性が高まりやすい構造だ。
ゲーム内でのユーティリティ、デフレ型供給、上場計画など、すべての要素を兼ね備えており、「単なるバズ狙い」ではない構造を持つ。次なるSHIBとしての成長も十分に視野に入るプロジェクトだ。
実需と仕組みが伴うプレセールの時代へ
2025年に注目される仮想通貨プレセールは、もはや単なる話題性だけでは語れない段階に入っている。Dragoinはファンタジー世界観をベースにしながら、ゲーム性と報酬設計を兼ね備えたトークン設計を実現。BTC Bull Tokenはビットコイン文化と実用的な報酬メカニズムを融合。SolaxyはSolanaのスケーリング問題を本格的に解決しようとしており、MIND of PepeはAI技術とステーキングを武器に新たな市場を開拓中だ。
これらはいずれもすでに数百万ドル規模の資金を調達しており、段階ごとの価格上昇も見られる。本格的な上場前にエントリーすることで、最大のリターンを狙える余地が残っている今、まさに動くべきタイミングといえる。ゲーム型収益やステーキング報酬を通じて、2025年のプレセール市場にはまだ大きな成長余地がある。
