ミームコイン投資家にとって、この数日は好調な展開となっている。Dogwifhat（WIF）は過去1カ月で最高値を記録し、Fartcoin（FARTCOIN）も新たな材料を背景に価格を上昇させている。
しかし、これら2つのトークンが急騰する中で、一部の投資家はより高いリターンを狙い、別の銘柄へ資金を移しつつある。その注目銘柄がTOKEN6900（T6900）だ。現在プレセール中で、価格はわずか0.006525ドル（約1円）。一部のアナリストは、今週のミームコインブームの中で最も注目すべき仮想通貨と見ている。
Dogwifhatが急騰──クジラの買い増しが背景に
Dogwifhatは過去24時間で12％以上上昇し、0.96ドル（約150円）に達した。これは2024年6月11日以来の高値である。市場では、WIFが再び時価総額10億ドル（約1,560億円）に近づき、スポット取引量も前日の2倍以上に急増している。
この勢いの背景には、いわゆる「クジラ」（大口保有者）の買いがある。7月5日には3,900万WIFが大口によって購入され、取引量の急増とともに投資家心理が改善。0.83ドル付近でのサポートも強化された。
さらに、今月に入ってからWIFの取引所残高が約2％減少しており、市場での流通量が減少している点も、価格の安定要因となっている。
加えて、Solana（ソラナ）との関連性も追い風となっている。先月、新たなソラナ基盤のプラットフォーム「SecondSwap（セカンドスワップ）」がローンチされ、WIF保有者にとっての実用性が増している。
これらの要素が継続すれば、Dogwifhatにはさらなる上昇余地があると考えられる。
Fartcoin、Coinbaseとテクニカル要因で1.16ドルに上昇
Fartcoinは過去24時間で10％上昇し、現在の価格は1.16ドル（約180円）、時価総額は11億ドル（約1,710億円）を超えている。個人投資家の参入が加速しており、オープンインタレスト（未決済建玉）は5億6,500万ドル（約880億円）に達している。
注目されたのは、2024年7月9日にCoinbase（コインベース）がドイツの顧客向けにFARTCOINのユーロ建て直接購入を開始したことだ。こうした新規上場は、一般的にミームコインの価格にプラスに作用する。
テクニカル面でも好材料が出ている。日足のMACD（移動平均収束拡散法）は数日ぶりに強気転換し、1時間足のRSI（相対力指数）も売られ過ぎ水準から反発した。
さらに、Fartcoinの価格は7日間移動平均線を再び上抜け、短期トレーダーにとって重要な心理的節目を突破した。
取引量も月間平均の2倍を超える水準に達しており、市場全体がFartcoinへのエクスポージャーを求めて動いていることがうかがえる。
TOKEN6900は今買うべき仮想通貨か？需要急増で注目集まる
DogwifhatやFartcoinが注目を集める中、TOKEN6900という新たなミームコインも評価を高めつつある。現在はプレセール段階で、価格は0.006525ドル（約1円）と非常に低く設定されている。
TOKEN6900は、ユーティリティ（実用性）やロードマップを一切掲げず、「ミーム」と「ノスタルジー」を前面に打ち出した純粋なミームトークンとしてブランドを構築している。
こうした姿勢が投資家の関心を集め、過去10日間で30万ドル（約4,680万円）の資金を調達している。
このプロジェクトは、以前大きな話題を呼んだ金融パロディミームコイン「SPX6900」を連想させるが、TOKEN6900の時価総額はわずか600万ドル（約9億3,600万円）で、SPX6900の14億ドル（約2,180億円）とは大きな差がある。つまり、SPX6900の一部の勢いが移るだけでも、大幅な上昇が期待できる。
プレセールの設計も投資家に配慮されており、総供給量の80％が一般投資家に配分され、大口投資家による価格下落リスクが抑えられている。
さらに、TOKEN6900では年間利回り169％のステーキング報酬が用意されており、長期保有を促す構造となっている。
アナリストのClayBro氏は、「TOKEN6900はSPX6900以上の成果を上げる可能性がある」と評価している。
加えて、ビットコインが過去最高値を更新した現在、全体的な強気相場の恩恵も期待できる。
現在はまだ注目度が低いTOKEN6900だが、この状況が長く続くとは限らない。
