
仮想通貨の1000倍銘柄を探している投資家は少なくない。現在、安価で将来性のあるストーリーを持つトークンが再び注目されており、トレーダーたちは時価総額の小さな銘柄に資金を移し始めている。
しかし、単なる話題性と実際の成長可能性を見極めるのは容易ではない。そこで今回は、今注目されている1ドル未満の仮想通貨4銘柄を紹介する。
1. Solaxy(SOLX)
Solaxy(SOLX)は、Solana(ソラナ)ブロックチェーンが抱える最大の課題であるネットワーク混雑の解消を目指している。Solana上でのミームコイン取引の失敗に見覚えがある人なら、この問題の深刻さが理解できるだろう。
Solaxyはサイドチェーンとして機能し、トランザクション処理をメインネットから切り離すことで、より迅速かつ低コストで安定した動作を実現する。単なる改善にとどまらず、SolanaとEthereum(イーサリアム)間をつなぐクロスチェーンブリッジの開発も進めており、資産や分散型アプリケーション(dApps)の移動を大幅に拡張できる可能性がある。
現在、エクスプローラーとブリッジはテストネットで稼働中。プロジェクトの進捗も早く、プレセールではすでに4,570万ドル(約71億7,000万円)以上を調達しており、終了は2025年6月16日が予定されている。すでに127億SOLX以上がステーキングされており、年率88%の利回りが提供されている。
SOLXトークンは現在、1トークンあたり0.001746ドル(約0.27円)で購入可能。すでに動作しているプロダクトと明確なユースケースを持つ点から、魅力的な投資機会といえる。
2. Kaia(KAIA)
Kaia(KAIA)は、アジアの主要テック企業であるKlaytn(カカオ)とFinschia(LINE)による合併から誕生したレイヤー1ブロックチェーンだ。この統合により、メッセージングアプリを通じて数億人規模のユーザーにリーチできる可能性がある点で優位性がある。
ブロック生成速度は1秒、処理能力は毎秒4,000件(TPS)と高速で、Ethereum仮想マシン(EVM)にも対応しているため、開発者はゼロからの構築を必要としない。合意アルゴリズムにはBFT(ビザンチン障害耐性)を採用しており、負荷の高い状況でも効率的な運用が可能となっている。
ネイティブトークンのKAIAは、手数料支払いやステーキング、ガバナンスに使用される。ステーキング報酬は年0.34%程度と控えめだが、成長性は普及率に依存している。もしKaiaがアジアのWeb3基盤となれば、1,000倍の成長を遂げる可能性もある。
3. Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyper(HYPER)は、これまで多くのプロジェクトが試みてきた「ビットコインをDeFiや決済、ゲームに活用する」目標に向けて、より実用的なアプローチを取っている。Solana Virtual Machine(SVM)を採用したレイヤー2構造により、ビットコインの処理能力(TPS)の課題を克服し、高速なトランザクション処理を実現する。
注目すべきは「Canonical Bridge」と呼ばれる仕組みで、BTCをロックしてラップドBTCをレイヤー2上でミントする際に、カストディ(資産の管理権)を手放す必要がない。また、ゼロ知識証明(ZK Proof)を用いて、レイヤー2の状態をビットコインにコミットするため、安全性も維持される。
HYPERのプレセールでは、すでに70万ドル(約1億1,000万円)以上が集まっており、現在のトークン価格は1枚あたり0.011825ドル(約1.85円)。購入直後からステーキングも可能で、年率報酬はなんと922%に設定されている。この点において、YouTuberのCilinix Cryptoも同プロジェクトに強気な見解を示している。
実際の利回りは今後の状況次第だが、技術的な基盤がしっかりしている点からも、1ドル以下で注目すべき銘柄といえる。
4. MyShell(SHELL)
MyShell(SHELL)は、AI関連の仮想通貨プロジェクトの中でも異なるアプローチを取っている。汎用人工知能(AGI)を目指すのではなく、誰でも簡単にカスタムAIエージェント「Shells」を構築・収益化できるよう支援することに焦点を当てている。
すでに5万人以上のユーザー、20万人のクリエイター、そして2万個以上のShellが作成されており、独自の音声合成エンジン「MeloTTS」も注目を集めている。DelphiやOKXなどのベンチャーキャピタルから1,600万ドル(約25億円)の資金調達を実施済みで、プロジェクトには確かな支援体制が整っている。
SHELLは、決済、投げ銭、ガバナンスなど、プラットフォーム全体で利用されるユーティリティトークン。総供給量は10億枚に制限されており、長期のベスティング期間が設定されていることから、チームの長期的なビジョンがうかがえる。
AI関連銘柄のブームは一時落ち着いた感があるが、MyShellのプロダクト設計には一定の独自性があり、再び注目が集まる局面では有利な立場に立てる可能性がある。
