
SOLX 、PI、SUI、FARTCOINといったアルトコインは現在、強い上昇モメンタムを見せており、2025年5月に過去最高値を更新する可能性がある。Solaxyはソラナ(Solana)ブロックチェーン上で初のレイヤー2ソリューションとして注目を集めており、Web3インフラ拡張の鍵を握る存在として投資家からの関心が高まっている。
PIは、近日予定されているエコシステムアップデートへの期待から、過去1週間で100%以上の価格上昇を記録。SUIは過去30日間で84%の急騰を見せ、オンチェーン成長と機関投資家からの資金流入がその背景にある。一方、FARTCOINはミームコイン市場の中で依然として高いパフォーマンスを維持しており、今週だけで31%の上昇を記録。2ドル突破に迫っている。
Solaxy(SOLX)
Solaxyは、ソラナ上で初のレイヤー2ソリューションとして開発され、ネットワーク混雑時の信頼性低下というソラナ特有の課題解決を目指している。
このプロジェクトが本格始動すれば、NFTや分散型金融(DeFi)、トークン化といった現在イーサリアムが優位に立つ領域にも展開可能となり、ソラナのスケーラビリティ向上に貢献する見込みだ。現在はテストネット上で「Solaxy Bridge」の提供が始まっている。
Solaxyはトランザクションをオフチェーンで処理し、確定処理のみをベースレイヤーに戻す構造を採用しており、スピードを維持しながらネットワークの混雑を回避する仕組みだ。
週あたり100万ドル(約1億5,600万円)以上の資金が投入されており、Solaxyは現在、最も注目されるアルトコインの一つといえる。これまでに合計3,700万ドル(約57億6,000万円)の資金を調達し、現在のトークン価格は0.001726ドル(約0.27円)となっている。
Pi Network(PI)
PIは、2025年で最も話題を集めた仮想通貨ローンチの一つだったが、2月27日に過去最高値を記録した後は調整が続き、3月21日から5月11日までの間は1ドル(約156円)を下回る価格で取引されていた。
しかし、直近7日間で121%以上の急騰を記録し、3月下旬以来初めて再び1ドル台を回復。勢いの回復が明確に示されている。
この上昇の背景には、5月14日に予定されているPi Networkのエコシステムアップデートがある。加えて、フィンランド国内のソーシャルアプリランキングで6位に浮上したことも関心を高めている。
さらに、バイナンス(Binance)への上場の可能性も取り沙汰されており、期待が高まっている。
現在のモメンタムが維持されれば、次の目標価格は1.79ドル(約279円)、さらには2ドル(約312円)となる。強気の動きが続けば、2月の最高値に迫る展開も考えられる。
SUI
SUIは、最近最も注目されているアルトコインの一つであり、過去30日間で84%、過去1週間で20%の上昇を記録している。
1月31日以来となる4ドル(約625円)台への復帰を果たし、オンチェーンの活発な取引や分散型取引所(DEX)での取引量の増加、機関投資家の関心拡大が要因となっている。
現在、SUIは過去最高値から28.7%下の水準にあり、今後のレジスタンスラインは4.24ドル(約662円)、4.75ドル(約742円)とされ、最終的には5.30ドル(約827円)を突破して新たな高値更新も視野に入る。
オンチェーンデータでは、1日に100万件以上の新規ウォレットアドレスが作成されており、アクティブアドレスの80%以上が新規ユーザーによるものとされる。
DEXの取引量は5億ドル(約780億円)を常に上回っており、ネットワーク上のステーブルコイン(価格が安定した仮想通貨)の時価総額は8億8,500万ドル(約1,380億円)に達している。ミームコイン市場の活況や、21Sharesとの提携もエコシステムへの関心を後押ししている。
また、最近では機関投資家の流入額でソラナを上回っており、スマートマネーがこの新たなレイヤー1プロジェクトに移動している兆しといえる。
FARTCOIN
FARTCOINは、過去2か月間で際立った成績を示しており、3月10日から5月12日までの間に約600%の上昇を記録した。この期間、多くのアルトコインが下落する中での上昇である。
現在、FARTCOINは時価総額ベースで6番目に大きなミームコインとなっており、WIFやFLOKI、BRETTといった有名コインを上回っている。
直近1週間でも31%近く上昇しており、この勢いが続けば、1.61ドル(約251円)および1.98ドル(約308円)のレジスタンスラインに挑戦する可能性がある。
2ドルを突破すれば、1月以来の水準回復となり、その後は86.5%の追加上昇で過去最高値の更新も視野に入ってくる。
