
米証券取引委員会(SEC)とリップル(Ripple)との訴訟は、終わりが見えない状況が続いている。SECがトーレス判事の判断を修正できなかったことが明らかになり、XRP価格はわずかに下落した。
このニュースは、SECが機関投資家向けのXRP販売を禁止する差し止め命令の解除と、1億2,500万ドル(約196億円)の罰金の引き下げを求めたが、トーレス判事がこれを却下した直後に報じられた。
その結果、XRPの価格は一時的に下落し、2.45ドル(約385円)から2.26ドル(約355円)まで下げた後、反発した。
この動きは、今後の相場に大きな変動が訪れる可能性を示している。したがって、投資家は現時点で最も有望な新しい仮想通貨に注目すべき局面にある。
「SECは自らの誤りを公に認める必要がある」──ジョン・E・ディートン氏
SECと裁判所の対立が続く中、次に注目されているのは2025年5月29日に予定されている非公開会議だ。この会議では、和解交渉が再開される可能性があり、トーレス判事が「SECの主張が公益に資するものかを論じていない」と指摘したことからも、SECにとって重要な転機になると見られている。
現在の焦点は、SECがXRPを個人投資家および機関投資家向けに「商品」として認めるかどうかにある。
X(旧Twitter)でXRP支持者として知られるジョン・E・ディートン氏は、「SECは自らの主張が誤っていたことを認め、XRPが証券ではなく商品であることを公式に表明する必要がある」と述べている。
この問題に関しては法的にも不透明であり、多くの投資家が楽観視していない。仮に会議で進展がなければ、裁判所はSECに控訴手続きを再開するよう命じる可能性もある。
別の選択肢として、双方が解決への意志を示せば、交渉期間の延長もあり得る。また、極めて可能性は低いが、裁判所が手続き上の理由でSECの控訴を棄却する可能性も考えられる。
もし和解が成立しない場合、リップル側が反対控訴(クロスアピール)に動く可能性もあり、問題はさらに複雑化するだろう。
このように、XRPがイーサリアム(Ethereum)を代替するという見方には、現時点では一定の保留が必要といえる。イーサリアムには今のところ大きな法的問題が表面化していないからだ。
したがって、投資家はICO(新規仮想通貨公開)中で将来的な成長が見込める資産に注目すべきだ。
今注目すべき仮想通貨トップ3選
Mind of Pepe
現在注目されるべき仮想通貨の一つがMind of Pepeだ。その理由は3つある。第一に、AIとミームコインを融合させたプロジェクトであり、公式XアカウントではすでにAIエージェントが公開されている。

第二に、このプロジェクトはプレセールで1,000万ドル(約15億7,000万円)以上を短期間で調達している点だ。
そして第三に、プレセールの終了が迫っており、公式サイトでは30日以内に終了するとされている。
XRPが4年以上抱えている法的問題に直面している一方で、Mind of Pepeはそのシンプルさから多くの個人投資家に評価されている。
このプロジェクトは、機関投資家ではなく個人ユーザーに価値を提供することを目的としており、市場の変動に対応するための情報提供を強みとしている。
AIエージェントによる鋭い市場分析と機知に富んだコメントは注目を集めており、今後AI端末の公開も予定されていることから、関心は高まっている。
シンプルな構造ゆえに、仮想通貨情報サイト99Bitcoinsでは「次の100倍AI銘柄」と評されており、ローンチ後の大きな飛躍が期待されている。
Solaxy
Solaxyもまた、シンプルさと信頼性を備えたプロジェクトであり、XRPが抱えるような法的問題の影響を受けにくいとされる。
このプロジェクトの主目的は、Solana(ソラナ)チェーンに対し、より効率的かつスケーラブルなL2(レイヤー2)ソリューションを提供することだ。
このL2基盤の構築にはCelestia(セレスティア)が関与しており、高速処理を実現する技術としてZK Rollups(ゼロ知識ロールアップ)が採用されている。この仕組みにより、オフチェーンで取引が処理された後、その情報がメインチェーンに反映される。
$SOLX is breaking new barriers! 🛸
40M Raised! 🔥🚀 pic.twitter.com/tk6mwT5hH1
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) May 24, 2025
さらに、クロスチェーンブリッジが必要なことから、SolaxyはHyperlane(ハイパーレーン)技術を導入している。
SolaxyはSolanaのためだけにL2機能を提供しているが、それによってSolanaがクロスチェーンエコシステムへと進化する可能性もある。
ブロックチェーンエクスプローラー(取引検索ツール)もすでに公開されており、今後さらなる開発が予定されている。
プレセールではすでに4,000万ドル(約63億円)以上を調達しており、上場後の価格上昇に注目が集まっている。
BTC Bull
現在のXRP問題にも関わらず、ビットコイン(BTC)価格は過去最高値付近にとどまっている。したがって、今注目すべき投資先の一つとしてBTC Bullが挙げられる。
BTC Bullは直接的にはビットコインと関連していないが、BTC価格が主要な節目を突破する際に連動して成長する可能性がある。
この仕組みは、トークンバーン(供給量の焼却)とビットコインのエアドロップ(無償配布)によって実現され、BTCが25万ドル(約3,925万円)に到達するまで繰り返し実施される。
2025年初頭以降、機関投資家や国家レベルの資金が仮想通貨市場に流入しており、この価格目標は決して非現実的ではない。
なお、BTC Bull自体に明確なユーティリティ(実用性)はないものの、短期的な価格上昇を狙った投資先としては魅力的な選択肢の一つだ。
まとめ
リップルとSECの訴訟は収束の兆しを見せていない。かつて明確だった強気相場の見通しも、規制の不確実性やSECの姿勢によって曖昧になりつつある。
こうした状況下において、投資家は市場のボラティリティ(変動性)から身を守るためにも、今注目すべき仮想通貨を見極める必要がある。
その意味で、本記事で紹介したプレセール中の仮想通貨は、有力な投資先として検討に値するだろう。
