暗号資産市場全体の時価総額は月曜日に2.5％増加し、ビットコイン（Bitcoin）が2.4％、イーサリアム（Ethereum）が3.6％の上昇を見せた。強気のセンチメントが戻る中、市場を上回るパフォーマンスを狙う投資家が注目する銘柄を探し始めている。
強気相場では、最も大きなリターンを生むのはしばしば初期段階にある有望なミームコインである。取引所上場による流動性拡大と投資家の「FOMO（乗り遅れたくない心理）」が広がることで、こうした新興のトークンは従来の暗号資産を上回る成長を遂げる可能性がある。
現在、注目されるミームコイン候補がMaxi Doge（MAXI）とSnorter（SNORT）だ。両者はいずれもプレセール段階にあり、ミームコイン市場に新たなユーティリティを導入している。投資家需要も強く、MAXIのプレセールは260万ドル（約3億9,000万円）超、SNORTのプレセールは410万ドル（約6億1,500万円）を調達している。
ただし、それぞれに大きな違いもある。以下では両プロジェクトを比較し、上場後の可能性を考察する。
Maxi Doge：ミーム的魅力と先物取引ユーティリティを融合
Maxi DogeはEthereum上のDogecoinテーマのミームコインで、「Dogecoinのいとこ」として描かれている。2017年以来、チャート分析やトレーニングに励み、現在はレバレッジ取引に特化した存在として登場したという設定だ。
このストーリー性は他の犬系コインファンを惹きつける可能性があるが、MAXIの強みはブランディングだけではない。本質的な価値は先物取引への統合計画にある。低時価総額のミームコインでレバレッジ取引が可能となれば、希少な投資機会となり得る。
さらに、運営チームは毎週の取引コンペティションを開催し、USDTやMAXIで報酬を提供する予定だ。これによりコミュニティの活性化が期待され、投機的なトレーダーを引き込む効果もあるだろう。
最近、AsterやMYXなどの分散型取引所（DEX）が取引量・価格ともに急増していることから、MAXIは絶好のタイミングで市場に登場する可能性がある。こうした要素の組み合わせにより、アナリストのBorch Crypto氏はMAXIを「100倍リターンが狙える最高のプレセール」と評している。
Snorter：取引ボットで次の急騰ミームコインを狙う
Snorterもミームコイン市場に実用性を持ち込む点では共通するが、アプローチは異なる。SnorterはSolana上で稼働するミームコイン取引ボットを開発しており、個人投資家が競争の激しい市場で成果を出せるよう支援する。
このボットにはコピー取引や自動トークン購入機能が搭載され、まだ一般の投資家が気づく前に有望なミームコインを見つける手助けとなる。また、指値注文や動的ストップロスを活用し、ポジションサイズや売買のタイミングを柔軟に管理できる点も特徴だ。
リスク対策として「ラグプル検知」や「MEV耐性（先回り取引への防御）」機能も備えている。これにより詐欺的なプロジェクトからの被害やフロントランニングによる損失を軽減できる。
さらに、SNORTトークン保有には直接的なメリットもある。取引手数料の割引、ステーキングによる利回り、ガバナンス権限といった実用性が付与されるためだ。こうした要素から、CryptonewsのRJ氏は「SNORTは上場後に価格が急騰する可能性が高い」と分析している。
結論：ミームコイン市場では分散投資が有効
Maxi DogeとSnorterはいずれもミーム的な魅力とDeFiユーティリティを融合させ、プレセール段階から強い注目を集めている。そのため、どちらがより大きなリターンをもたらすかは「コイントス」に近い状況だ。
ただし、MAXIはEthereum基盤、SNORTはSolana基盤と異なるチェーンで展開している。この違いを利用することで、投資家は分散投資を行い、ミームコイン特有の価格変動リスクを軽減できる可能性がある。
また、Snorterのプレセールは残り20日で終了予定であり、MAXIはプレセール期間中に段階的に価格が上昇する仕組みとなっている。初期段階のプロジェクトに共通するように、投資タイミングがリターンを左右する点には注意が必要だ。
免責事項：本記事は投資助言ではない。暗号資産はリスクが高いため、投資にあたっては各自で十分な調査を行うこと。
