
トランプ前大統領が韓国、インド、日本、さらに中国との関税交渉に進展があると発言したことを受け、仮想通貨市場に再び注目が集まっている。スマートマネー(機関投資家などの動向を示す言葉)はすでに動き始めており、市場の本格的な上昇前に仕込むべき銘柄を探している状況だ。
このような国際的な通商関係の変化を見据えて、今注目されている有望な新しい仮想通貨3銘柄を紹介する。
Solaxy(SOLX)
Solana(ソラナ)ネットワークを利用したことがある人なら、混雑時のトランザクション失敗や遅延による機会損失に悩まされた経験があるだろう。Solaxy(SOLX)は、これらの課題を解決するために開発されたレイヤー2(Layer-2)ソリューションである。
Solaxyは、SolanaにおけるArbitrum(アービトラム)のような存在を目指している。ArbitrumがEthereum(イーサリアム)のスケーラビリティ問題を解決したように、Solaxyはオフチェーン処理によってSolanaの負荷を軽減しようとしている。
これにより、トランザクションの処理速度向上、手数料の低下、そして需要のピーク時でも安定した取引が可能になる見込みだ。さらにSolaxyは、SolanaとEthereumをつなぐクロスチェーンブリッジの機能も提供する予定である。
Solaxyのプレセールにはすでに3,250万ドル(約50億円)以上の資金が集まっており、投資家の期待の高さがうかがえる。現在SOLXは、仮想通貨、銀行カード、またはBest Walletアプリを通じて、1トークンあたり0.00171ドル(約0.26円)で購入可能だ。
仮想通貨メディアのCryptonewsは、Solaxyを「Solanaキラー」と呼ぶなど注目度が高まっている。Solanaエコシステムに強気な投資家にとって、SOLXは有望な選択肢となり得る。
Sign(SIGN)
異なるブロックチェーン間での資産移動は、ブリッジやウォレットを用いる複雑なプロセスを伴う。Sign(SIGN)は、この課題に対して「クロスチェーンの信頼性」を実現するプロジェクトだ。
Signは、あらゆる主要ブロックチェーンに対応した「デジタル公証人」のような存在である。たとえば、Solanaで署名されたドキュメントをEthereumで検証したい場合、Signがこの処理を簡潔に実行する。
注目すべき点は、このユースケースがすでに実稼働しているという点だ。Signのプロダクトは、3,000万人以上のユーザーに対して、1億3,000万ドル(約200億円)相当の資産を処理した実績がある。
SIGNトークンは2025年4月28日にローンチされて以降、0.02ドル(約3円)から0.093ドル(約14円)へと価格が上昇。24時間の取引高は2億5,000万ドル(約3,900億円)を超え、Binance(バイナンス)、Bybit(バイビット)、KuCoin(クーコイン)などの大手取引所にもすでに上場している。
Sequoia(セコイア)などの大手ベンチャーキャピタルも資金提供しており、今後の成長に期待がかかるプロジェクトだ。
Hyperlane(HYPER)
インターネットが登場したばかりの頃は、各ネットワークが分断されていて相互に通信できなかった。現在のブロックチェーンも、まさにそれに似た状態だ。Hyperlane(HYPER)はこの状況を変えることを目指している。
Hyperlaneは、任意のブロックチェーン同士を接続可能にするプロトコルであり、150以上のネットワークを、許可不要・仲介不要・技術的制約なしで接続できる。
多くのインターオペラビリティ(相互運用性)プロジェクトは、特定のセキュリティモデルに依存しているが、Hyperlaneは各プロジェクトが独自のセキュリティ設定を選べる仕組みとなっている。これにより、開発者の自由度が高まり、真の分散化が実現される。
HYPERトークンは2025年4月22日にローンチされて以降、価格が大きく変動。現在は0.18ドル(約28円)で推移しており、8日前には0.35ドル(約54円)の高値を記録したが、その後47%下落している。時価総額は3,200万ドル(約50億円)となっている。
トランプ前大統領の関税政策が仮想通貨間の国際的な連携を後押しする可能性もある中、異なるエコシステムを橋渡しするプロジェクトは今後の注目対象となるだろう。HYPERもそのひとつだ。
