
暗号資産市場が再び熱を帯びている。ビットコインは105,000ドル(約1,620万円)目前に迫り、週末にはトレーダーやホルダーの間で高揚感が広がった。
米国経済に関する好意的な報道と、規制当局からの新たなシグナルがその追い風となっている。現在、ビットコインだけでなく、暗号資産全体が新たなブレイクアウトの入り口に立っているような状況だ。
中でも注目されているのが、米証券取引委員会(SEC)が開催予定の「トークン化ラウンドテーブル(Tokenization Roundtable)」である。これにより、株式や債券、不動産、さらにはミームコインまでもがブロックチェーン上で管理される時代が現実味を帯びてきた。
こうした未来が近づく中で、先行するプロジェクトは次世代のリーダーとなる可能性がある。ここでは、現在注目されている新興仮想通貨プロジェクト3つを紹介する。
ビットコインの105,000ドル突破と市場の活性化
今週末、ビットコインは過去最高値の更新に向けてさらに一歩前進した。これは、ドナルド・トランプ米大統領が中国との貿易関係の再構築に進展があったと発表したことが背景にある。
世界市場では安堵の声が広がり、リスク資産としてのビットコインやアルトコインへの投資マインドが高まっている。
一方で、SECが発表した「トークン化ラウンドテーブル」の開催予定は、ウォール街がブロックチェーン技術による金融市場の近代化に本格的に注目し始めたことを示している。これにより、数兆ドル規模の実世界資産がトークン化される道が開かれる可能性がある。
こうした動向を受けて、先行投資の妙味を知る投資家たちは、次なる波に乗るべき仮想通貨を探し始めている。
1. Solaxy(SOLX)──SolanaとEthereumを支えるWeb3クリエイター向け基盤
最初に注目したいのがSolaxy(SOLX)である。現在のプレセール価格は0.00172ドル(約0.26円)で、すでに3,500万ドル(約54億円)以上を調達している。
Solaxyは、単なるグリーンエネルギー関連のトークンではない。Solana初のレイヤー2ソリューションとして、同ブロックチェーンのスピードと低コストという特長を活かしつつ、ネットワーク混雑やスケーラビリティ問題といった課題を解決することを目的としている。
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— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) May 11, 2025
このプロジェクトはSolanaとEthereumの双方に対応するマルチチェーン構造を採用しており、EthereumのDeFi(分散型金融)とSolanaのミームコイン市場の両方にアクセスできる。
超高速なレイヤー2ソリューションにより、Solaxyは一般ユーザーにもスナイパーボットのような取引スピードと効率性を提供し、取引環境の民主化を図っている。
トークン化への関心が高まる中、マルチチェーン対応という特長は、今後の規制環境下でも強みとなる可能性がある。
アナリストの予測によれば、SOLXは2025年に0.032ドル(約4.90円)まで上昇する可能性があり、現在のプレセール価格から大きな成長余地があるとされている。
2. BTC Bull Token(BTCBULL)──ビットコイン100万ドル時代へのミーム系賭けトークン
ビットコインの高騰に期待する投資家にとって、BTC Bull Token(BTCBULL)は注目に値する。現在の価格は0.002505ドル(約0.38円)で、プレセールではすでに550万ドル(約8.5億円)以上を調達している。
Don’t fade the bull. 🐂💨 pic.twitter.com/EanKfbR77z
— BTCBULL_TOKEN (@BTCBULL_TOKEN) May 10, 2025
BTCBULLの最大の特徴は、ビットコインの価格が節目に到達するごとに、保有者にビットコインがエアドロップ(無料配布)される点である。例えば、ビットコインが150,000ドル(約2,310万円)や200,000ドル(約3,080万円)に達すると、BTCBULL保有者に報酬としてビットコインが配布される。
ただし、報酬を受け取るためには、Best Walletという指定ウォレットでBTCBULLを保有している必要がある。
また、ビットコインが125,000ドル(約1,930万円)、175,000ドル(約2,690万円)、225,000ドル(約3,460万円)といった価格帯に達する際には、BTCBULLの一部がバーン(焼却)され、供給量が減ることで希少性が高まる仕組みとなっている。
ビットコインの過去10年間の平均年間リターンは50%以上と、株式や金を大きく上回る。BTCBULLは、ミームの力を借りて、一般投資家でも高リターンを目指せるトークンとして期待されている。
3. Dogecoin(DOGE)──ミームコインの元祖が再浮上
ミームコインの原点とも言えるDogecoin(DOGE)が再び注目を集めている。
この1週間で34%以上上昇し、0.23ドル(約35円)と2か月ぶりの高値を記録した。
この復調は、ビットコインの上昇と連動した市場全体の回復と一致している。
注目すべきは、個人投資家の関心だけでなく、Dogecoin先物におけるオープンインタレスト(未決済建玉)が25億2,000万ドル(約3,880億円)に達し、2月中旬以来の高水準となった点である。
また、資産運用会社Grayscale Investments(グレースケール・インベストメンツ)は、Dogecoinに特化したファンドを新たに立ち上げ、ミームコインから決済手段への進化に注目している。
DOGEはビットコインやライトコインと同様に、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)方式を採用した分散型・オープンソースのブロックチェーン上で動作している。
特筆すべきは、ブロック生成時間が1分と短く、送金手数料も低いため、他の暗号資産よりも実用性が高い点である。
トークン化への関心が高まる中、DOGEの再浮上は、次の暗号資産普及の波における重要な一歩といえるだろう。
次の波に乗るのは?
ビットコインの105,000ドル到達に向けた動きが市場を揺るがしているが、注目すべきはそれだけではない。
SECによるトークン化への注目と、投資家心理の回復が進む中で、Solaxy、BTC Bull Token、Dogecoinといったプロジェクトが次の波をリードする可能性がある。
レイヤー2技術、ビットコイン報酬型ミームトークン、そして原点回帰のDogecoin──どれも目が離せない存在である。
なお、投資判断は必ずご自身で調査・判断(DYOR)することが重要だ。本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言を目的とするものではない。
