イーサリアム 今後について、ETHは3030ドル前後で安定推移している。直近24時間では1.42％上昇したものの、テクニカル指標は強弱が入り混じる状況だ。
短期移動平均線はわずかに上向く一方、中長期トレンドは依然として弱く、上値追いには慎重姿勢が目立つ。市場では3047〜3085ドルの抵抗帯が、次の方向性を決める分岐点として意識されている。
3000ドル回復もトレンドシグナルは不一致
イーサリアム 今後の足元では、ETHは再び3000ドル台を回復し、3031ドル付近で取引されている。時価総額は約3650億ドル（約55兆円）規模に達した。
24時間取引高は前日比で113％超増加したが、時価総額に対するボラティリティ比率は4.24％と、安定性には疑問が残る。短期の50日移動平均線（SMA）は上向きだが、200日移動平均線は2025年12月17日以降、下向きが続いている。
この乖離は、上昇基調が脆弱であることを示しており、マクロ環境の追い風がなければ持続的な上昇は難しいとの見方が広がっている。
直近の抵抗帯は3047ドルと3085ドル
イーサリアム 今後の水準感をみると、ピボット分析では3024ドル、3047ドル、3085ドルに段階的な抵抗が確認されている。一方、強い下値支持は2902ドル付近に位置する。
12月23日から29日にかけての予測レンジは3030〜3032ドルとされ、短期的なブレイクアウトの勢いは限定的とみられている。
SMA50（3094ドル）やEMA50（3875ドル）を含む多くの移動平均線が売りシグナルを示しており、短期から長期まで一様に弱気となる状態は、過去にも警戒局面として機能してきた。
RSI（相対力指数）は30〜70の中立圏にとどまり、持ち合いを示唆する。ただし、直近14本のローソク足では弱気ダイバージェンスが確認されており、価格が安定していても下押し圧力が残る構図だ。
2026年初頭までの見通しは緩やか
イーサリアム 今後の中期予測では、2025年末の想定終値は約3345ドルとされている。想定下限は2980ドル、上限は3162ドル付近で、現水準からの想定ROIは約7.7％にとどまる。
大型アルトとしての安定感はあるものの、2026年を見据える投機筋にとっては、爆発的な上昇余地に欠けるとの評価が強い。このため、一部資金は高成長が期待されるプレセール銘柄へと移動し始めている。
ETHが3030ドルを維持し、3085ドルを明確に上抜けた場合、3100〜3150ドルゾーンを試す可能性は残る。ただし、長期移動平均線の弱さやダイバージェンスを踏まえると、新たな材料がなければ上昇は限定的となりやすい。
イーサリアム 今後と対照的に存在感高めるBitcoin Hyper
イーサリアム 今後が持ち合い局面に入る中、代替的な投資先として注目を集めているのがBitcoin Hyperだ。相場の不透明感が強まる中でも、同プロジェクトは相対的な強さを示している。
Bitcoin Hyperは、ビットコイン上に構築されたレイヤー2プロジェクトで、BTCを単なる価値保存手段ではなく、実用的な資産として活用することを目的とする。ソラナ仮想マシン（SVM：高速処理を可能にする実行環境）を統合し、高速かつ低コストなアプリ利用を可能にする構造を採用している。
プレセールではすでに約2967万ドル（約44億円）を調達しており、次の価格引き上げまで残り36時間を切ったとされる。トークン価格は0.013465ドルと低水準にあり、ETHと比較したリスクリワードを評価する投資家の関心を集めている。
ETHを流動性の基盤として活用しつつ、次の上昇局面を狙ってプレセール銘柄へ資金を振り向ける動きは、過去の相場循環でも繰り返されてきた。イーサリアム 今後が方向感を欠く局面では、こうした資金ローテーションが一段と鮮明になる可能性がある。
