
暗号資産(仮想通貨)市場全体の時価総額は、3.5兆ドル(約547兆円)目前で堅調に推移している。ビットコインも10万5,000ドル(約1,640万円)を超えて取引されており、投資家の信頼感が着実に高まっていることがうかがえる。
市場が強気に傾く中で、アルトコインやミームコインへの注目が急速に高まっている。中でも、新たに登場した複数のプロジェクトは独自のユースケースやプレセールでの好調な動きを背景に話題となっている。
本記事では、2025年以降に有望なリターンをもたらす可能性のあるおすすめ仮想通貨5銘柄を紹介する。
Snorter(SNORT)
Snorter(SNORT)は、テレグラム上で利用できるSolana(ソラナ)基盤のミームコイントレーディングボットであり、プレセール開始から数日で40万1,000ドル(約6,270万円)を調達して注目を集めている。
通常のボット手数料は1.5%だが、SNORTトークン保有者は0.85%という低手数料で取引が可能。これはBONKbotやMaestroといった競合を下回る水準だ。流動性が出た瞬間に即座に買い注文を出す「スナイプ機能」や、優良ウォレットのトレードをリアルタイムで模倣できる「コピー取引機能」なども搭載されている。
さらに、ハニーポット(罠型トークン)やラグプル(詐欺的な資金引き抜き)を検知する高度なルールエンジンを内蔵。指値注文や損切り機能もあり、柔軟なトレードが可能だ。SNORTトークンはステーキングにも対応しており、最大で年利783%の利回りが提示されている。現在、310万枚以上のトークンがステーキング済みだ。
仮想通貨アナリストのJacob Crypto Bury氏は、SNORTが将来的に100倍の値上がりを見せる可能性があると分析。手数料構造や機能の拡充、プレセールの好調な動きから、今後の成長が期待されるプロジェクトのひとつといえる。
Cardano(ADA)
Cardano(ADA)は、査読済みの第三世代ブロックチェーンとして知られ、スマートコントラクトの安全性とスケーラビリティ、エネルギー効率に優れたプルーフ・オブ・ステーク(PoS)設計が特徴だ。
ADAの価格は、2024年12月の1.23ドル(約190円)から2025年4月には0.55ドル(約85円)へと55%下落したものの、その後0.69ドル(約105円)まで回復している。過去2週間で7.4%の下落を記録した一方、前年同月比では51%以上の上昇を見せている。時価総額は250億ドル(約3兆9,000億円)を超え、時価総額第10位にランクインしている。
仮想通貨分析ツール「TapTools」は、過去の統計的パターンからADAがこれまでに3度の価格上昇サイクルを経験しており、現在は第4のブレイクアウト期に差し掛かっていると指摘。その場合、価格は最大2.9ドル(約450円)まで上昇する可能性があるという。
短期的な価格変動は続く見通しだが、技術的なチャートの傾向や過去の実績に基づけば、堅実な投資対象としての魅力を持ち続けている。
Solaxy(SOLX)
Solaxy(SOLX)は、2025年を代表するプレセール銘柄のひとつとして台頭しており、これまでに4,370万ドル(約67億円)を超える資金を調達している。年初の弱気相場下においても、1日あたり5万〜10万ドルの資金が集まり続けていた。
Solaxyが注目される理由の一つが、Solana向けのレイヤー2スケーリングソリューションである。トランザクション詰まりやスケーラビリティの制限といった課題を、オフチェーン処理とバンドル技術で解決しつつ、最終決済はSolanaメインネットで行われる構造だ。
The Solaxy universe is expanding every day. 🪐🛸
44M Raised! 🔥 pic.twitter.com/yIRZinZAPR
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) June 4, 2025
また、Solaxyはテストネット用のブロックエクスプローラーとブリッジ機能をリリース済み。SOLX保有者向けに、独自トークンを発行できるローンチパッド「Igniter」も提供しており、ミームコイン取引やモジュラーdApps(分散型アプリ)への対応も視野に入れている。
ステーキング報酬も魅力的で、年利92%の利回りが提供され、124億枚以上のSOLXが既にステーキングされている。アナリストのAustin Hilton氏も、Solaxyの実用性と急速な資金流入に着目しており、Solana系ミームコイン全体の時価総額が110億ドル(約17兆円)に達する中、今後の成長が期待されている。
Sui(SUI)
Sui(SUI)は、Move言語を活用した次世代のレイヤー1ブロックチェーンで、資産管理や分散型ゲーム向けに設計されている。高速かつ低コストでの取引を可能とする点が特徴だ。
直近2週間では15%下落しているが、過去1年間で213%の上昇を見せており、長期的には高パフォーマンスを維持している。現在の価格は3.27ドル(約510円)であり、アナリストのJames氏は3.51ドル(約550円)へのブレイクアウトを予測している。
SUIはBNBを上回る日間取引件数(SUI:1億8,550万件、BNB:1億3,680万件)を記録しており、ユーザーのアクティブ性が際立つ。時価総額も110億ドル(約17兆円)を超えており、今後の成長性にも期待が寄せられている。
短期トレーダーにも、ブロックチェーンの普及を見据える長期投資家にも適した銘柄として注目されている。
Pepe(PEPE)
Pepe(PEPE)は、人気のカエルキャラクターをモチーフにしたミームコインであり、Dogecoin(ドージコイン)やShiba Inu(シバイヌ)に続く存在として支持を集めている。現在の時価総額は52億ドル(約8,120億円)で、ミームコイン市場において上位に位置している。
最近のミームコイン市場は不安定な動きを見せているが、PEPEは1カ月で50%の上昇を記録するなど、比較的堅調に推移している。2025年5月31日には、20兆枚のPEPEがバイナンスに送金され、約685万ドル(約10億7,000万円)の利益が確認された。
ただし、長期的なパフォーマンスは振るわず、過去1年では15%下落。現在の価格は0.00001239ドル(約0.0019円)で、過去最高値の55%下に位置している。リスク許容度の高い上級トレーダー向けといえる。
それでも、短期的な勢いと大規模なコミュニティの存在により、PEPEは高リスク・高リターンを狙う投資家の間で根強い人気を誇っている。
