
暗号資産(仮想通貨)の時価総額は過去3年間で約400%拡大し、2022年10月の7,270億ドル(約110兆円)から現在では3兆7,200億ドル(約563兆円)に達している。
この成長率は、従来の株式市場指数では見られない水準だ。だが、リップル(Ripple)のCEO、ブラッド・ガーリングハウス氏は、今後さらに驚異的な拡大が待っていると語る。
ガーリングハウス氏によれば、暗号資産市場は今後5年間でさらに約600%成長し、2030年までに25兆ドル(約3,780兆円)に達する可能性があるという。
以下では、同氏がこうした強気予測を示す理由、XRPの役割、そして投資家が今注目すべきアルトコインについて解説する。
法定通貨の不安定さが暗号資産の成長を後押し
ガーリングハウス氏は、法定通貨の脆弱性こそが暗号資産に強気な見方を持つ最大の理由だと述べている。
今後数年間、マクロ経済的な圧力が法定通貨を押し下げ、価値の下落や長期的な不安定化を招く可能性が高いという。
こうした状況下において、デジタル資産は単なる期待ではなく、既存の金融システムの欠陥を補う仕組みとして設計されている。透明性や効率性を備え、インフレ耐性を持つ価値保存手段として、法定通貨では代替できない役割を果たすと指摘した。
暗号資産成長におけるXRPの役割
ガーリングハウス氏の主導するリップルは、国際送金市場を主要なターゲットとしており、その中核にあるのがXRPだ。
暗号資産愛好家のLord XRP氏(Xフォロワー7.7万人)は、XRPが銀行取引(4~5桁規模の取引も含む)を処理するよう設計されている点を強調し、「リップルは世界銀行に近づきつつある」と語った。
こうした強気な見方が広がる中、投資家にとって重要なのは短期的な調整局面で忍耐強く待つことだという。むしろ現在は、時価総額の小さい高成長トークンを組み入れる好機とされている。
1. Snorter Token(SNORT)– テレグラム取引ボットを活用したミームコイン戦略
Snorter Token(SNORT)は、急成長するミームコイン市場に乗るための有力な投資先とされる。 過去1年間でミームコイン市場は70%以上拡大しており、その潜在力は予想以上に大きい。
SNORTは「Snorter Bot」と呼ばれるテレグラム(Telegram)上の取引ボットを駆動する。これにより、個人投資家も事前に売買注文を設定し、流動性が生じた瞬間に自動で執行できる。
結果として、これまで機関投資家が独占していた初動の急騰局面に参加するチャンスを得られる仕組みだ。
さらに、Snorterはフロントランニングやラグプル、ハニーポット、サンドイッチ攻撃など幅広いブロックチェーン上の脅威から投資家を保護する機能も備える。
主なメリットは以下の通り:
- 年末までに最大800%のリターン予測
- 保有者は取引手数料が0.85%(非保有者は1.50%)
- デイリースナイピングの制限なし
- 高度な分析機能
- ステーキング報酬(年率128%)
現在プレセール中で、既に355万ドル(約5億3,700万円)以上を調達済み。1トークンは0.1027ドル(約15円)で販売されている。
2. Maxi Doge(MAXI)– Dogecoinを超えることを目指すコミュニティ型ミームコイン
Maxi Doge(MAXI)は、独自の技術革新よりも「Dogecoinを超える」という大胆な目標で注目を集めるプロジェクトだ。
初期投資家から既に166万ドル(約2億5,000万円)以上を調達し、熱狂的な支持を受けている。
プロジェクトの物語性はDogecoinとの「いとこ関係」をベースにしている。Dogecoinが注目を集める一方で、Maxiは筋トレとチャートに没頭し、力強さと成長を象徴する存在となった。
トークン供給量の40%をマーケティングに充当し、ホルダー限定の週次取引コンペやランキング報酬などを実施する計画だ。
現在の販売価格は0.0002545ドル(約0.037円)で、数時間後には価格が引き上げられる予定となっている。
3. Ethereum(ETH)– 次の上昇に備える「デジタル・シルバー」
Ethereum(ETH)は、過去2週間で機関投資家による買いが相次ぎ、再び注目を浴びている。
BlackRock(ブラックロック)は3億1,400万ドル(約475億円)相当を購入し、ゴールドマン・サックスやジェーン・ストリートも19万2,500ETHを取得した。
著名アナリストのトーマス・リー氏は、かつて「SolanaやSuiより遅い」と否定されたETHが、100%の稼働時間を維持できる点で機関投資家に評価されていると述べた。
「もしETHが4,800ドル(約72万円)を上回れば、大きなサイクルが訪れる」と同氏は語っている。
さらに、ETHが史上最高値を再び試す場合、46億5,000万ドル(約7000億円)規模のショートポジションが清算される可能性もあり、強気の見通しを後押ししている。
まとめ
リップルのガーリングハウスCEOが2030年までに暗号資産市場規模が10倍近く拡大すると予測する中、Snorter Token(SNORT)、Maxi Doge(MAXI)、Ethereum(ETH)といった有望なアルトコインが次の強気相場で注目されている。
ただし、暗号資産投資には高いリスクが伴う点を忘れてはならない。ここで紹介した内容は投資助言ではなく、最終的な判断は各自の調査と責任に基づいて行う必要がある。
