
米証券取引委員会(SEC)は、イーサリアム(ETH)の現物ETFに対するオプション取引を正式に承認した。これは、次の強気相場で新たな暗号資産が爆発的に成長する可能性を示唆する動きだ。
この承認は、2024年7月22日に提出された提案から約1年を経て、2025年4月9日の公告で明らかにされた。
SECの判断が暗号資産市場に与える影響とは
今回の承認が市場を押し上げる理由として最も大きいのは、オプション取引によりETH価格の変動に対する投機が可能となり、レバレッジを活用した収益の獲得が狙える点だ。
もちろん、オプション取引はボラティリティが高く予測困難な資産に対して資産形成の万能手段とは言えない。ただし、ETHは時価総額で2位に位置し、実用性においては最大の暗号資産である。
ETHの価格変動に対して、レバレッジやバッファード・エクスポージャー(価格変動の一部を吸収する戦略)といった高度な取引戦略が可能となることで、投資家の信頼感が高まり、一般層への浸透も進むと見られる。
その兆候はすでに現れており、SoSoValueによると、SECの発表後、2025年4月10日から11日にかけて、ETHの累積純流入額は23億1,000万ドル(約3,510億円)に達した。
ETFストアのネイト・ジェラシ会長はSNS「X」で、オプションを活用した金融商品が続々と登場すると予想している。
また、ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏もこの動きを歓迎し、「予想通り」と評価した。
では、ETHの価格チャートはどう動くのか。事実として、2025年第1四半期において、ETHは1,700億ドル(約25兆8,000億円)近い時価総額を失っており、弱気相場が続いている。
これを受けて、スタンダード・チャータードのアナリストは2025年のETH価格予想を1万ドルから4,000ドル(約60万円)へと60%引き下げた。
一見悲観的な状況だが、視点を変えると状況は変わってくる。2025年4月10日、米上院は暗号資産支持派のポール・アトキンス氏を新SEC委員長に52対44で承認した。
さらにSECは、Nova Labs(Heliumネットワークの運営企業)に対する証券違反の訴追を却下し、反暗号資産政策の終焉を示唆した。
Heliumはブログでこれを「Heliumとそのユーザーの勝利」と述べ、投稿後にHNTは6%上昇した。
加えて、CoinMarketCapによると、ETHは4月9日から11日にかけて約11%上昇しており、強気相場入りの兆しも見え始めている。
これらの動きは、ERC-20トークンを中心とした暗号資産市場全体に大きな影響を与える可能性がある。以下では、特に注目すべき3つの新しい暗号資産を紹介する。
1. Solaxy(SOLX)──SolanaのLayer 2で手数料削減と性能向上へ
Solaxy(SOLX)は、SolanaブロックチェーンのLayer 2アップグレードとして、高額な手数料、遅延、ネットワーク障害といった課題の解決を目指している。
このプロジェクトでは、トランザクションのバンドル化やオフチェーンでの取引実行を通じて、ネットワーク混雑や失敗トランザクションを解消し、処理速度を大幅に向上させる構想だ。
Solaxyは現在、最も有望なプレセール銘柄の一つとされ、すでに約3,000万ドル(約45億円)を調達している。1SOLXの価格は0.00169ドル(約0.25円)であり、Solanaの人気とSolaxyの実用性から、ローンチ後の大幅な値上がりが期待されている。
現在のダイナミックステーキング報酬は137%に設定されており、参加者が増えるほど利回りは下がる。早期参入を狙うなら今がチャンスだ。
なお、Solaxyはミームコインでありながら、Solanaエコシステム内で明確なユースケースを持っている点も特筆すべきだ。
2. BTC Bull Token(BTCBULL)──ビットコインの価格上昇でエアドロップ
BTC Bull Token(BTCBULL)は、ビットコインが特定価格(15万ドル、20万ドル)を初めて突破するたびに、保有者にBTCをエアドロップする仕組みを持つ。
プロジェクトチームは、最終的にBTCが100万ドルを超えると信じており、その期待とコミュニティの熱意を結びつける設計となっている。BTCの上昇に伴ってBTCBULLの価値も連動して上昇するという構造だ。
また、トークンバーン(消却)も採用しており、BTCが12.5万ドル、17.5万ドル、22.5万ドルに到達するたびに一部トークンが消去される。
最も注目されているのは、BTCが25万ドルに達した際に予定されている大規模なBTCBULLエアドロップである。
現在のプレセール調達額は450万ドル(約6億7,500万円)を超え、価格の次ステップに向かっている。現在の価格は0.002455ドル(約0.37円)で、ステーキング報酬は年利91%となっている。
このように、BTCの価格成長に依存しているというシンプルな理由から、BTCBULLは最も注目すべきミームコインの一つとされている。
※なお、エアドロップを受け取るためには、Best WalletにBTCBULLを保有しておく必要がある。
3. BabySwap(BABY)──自動マーケットメイカーで取引を簡素化
BabySwap(BABY)は、自動マーケットメイカー(AMM)として機能し、複雑な取引手続きを代行してくれる。
このプロジェクトでは、独自のスマートルーターを利用し、BabySwap内でのBEP20トークンの交換を有利な条件で行える。
さらに、DeFiプロトコル「POOP」により、パフォーマンスが低迷しているトークンを「POOP化」し、BabySwap上で自動的にステーキングできる仕組みもある。
CoinMarketCapによれば、BabySwapの価格は5,635%以上上昇しており、24時間の取引量も2,100万%という驚異的な数値を記録している。
これほどの勢いを見せているプロジェクトは珍しく、今が絶好の投資機会かもしれない。
ただし、これは投資助言ではない。暗号資産市場は不安定で予測困難なため、投資前には自身で十分な調査(DYOR)を行うべきである。
強気相場は始まったのか?
まだ確定とは言えないが、強気相場の到来は時間の問題とも言える。歴史が示すように、「いつ始まるか」はあっても「始まるかどうか」ではない。
ETHは現在、SECの承認を受けて上昇トレンドにあり、暗号資産市場全体がその動きに追随する可能性が高い。
HODL(Hold On for Dear Life)、つまり「とにかく保有し続ける」ことが今の戦略だ。市場は確実に変わりつつある。
