
毎週のように、特定の仮想通貨を米国政府の「戦略的資産」にすべきだという声が上がっている。今週は、リップル(Ripple)のXRPがその対象となり、米証券取引委員会(SEC)の暗号資産タスクフォースが注目しているようだ。同タスクフォースは、この提案を公式ウェブサイトに掲載した。
正式な提案ではないものの、SECの公式サイトに掲載されたことは、SEC暗号資産タスクフォースがこの提案を真剣に検討している可能性を示唆している。
仮想通貨に対するこのような政治的関心の高まりは、今後の有望なアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)を選ぶ上での好材料となるかもしれない。
XRPは「ビットコイン以上の可能性」と評価される
今回のXRP提案を行ったのは、金融アナリストのマキシミリアン・スタウディンガー氏であり、X上で「ビットコインは想定以上に希少であり、XRPには驚異的な可能性がある」と述べている。
この提案は投資家の関心を集め、過去24時間でXRPの価格は約56%上昇し、1トークンあたり2.33ドル(約350円)付近で推移している。
提案によれば、米国が国際的に保有するグローバル・ノストロ口座(海外の銀行が現地通貨で保有する預金口座)の5兆ドル(約750兆円)のうち30%をXRPに置き換えることができるという。これにより、1.5兆ドル(約225兆円)をビットコインの戦略的準備資産として利用できるという。
また、この計画ではXRPを米国の金融システムに統合し、社会保障など州レベルの支払いにも活用することを提案している。これにより、年間最大で75億ドル(約1兆1,250億円)のコスト削減が期待できるとしている。
XRPには処理能力の高さという利点がある。1秒あたり1,500件の取引を処理できるXRPに対し、ビットコインは7件、イーサリアムは30件に留まる。また、XRPの取引確定には5秒未満で済むが、ビットコインは最大60分かかる場合もある。
XRP計画には「非現実的」との批判も
スタウディンガー氏の提案は大胆ではあるが、多くの専門家から「完全に非現実的」との批判を受けている。XRPの総供給量の3分の2を発行元であるリップル社が保有している状況で、米国政府がこれを導入する現実性は低いという指摘だ。
さらに、SECは2020年にリップル社を未登録証券としてXRPを販売したとして提訴しており、この訴訟は現在も続いている。SECは多額の罰金を求めており、この法的問題をどう解決するのかが課題となっている。
ビットコイン計画も信頼性に疑問符
スタウディンガー氏はビットコインの戦略的準備資産についても提案しており、ノストロ口座の資金1.5兆ドルを利用して「存在しないほどの量のビットコイン(2,500万BTC)を60,000ドル(約9,000,000円)で購入するべきだ」と述べた。
しかし、ビットコインの総供給量は2,100万BTCで固定されており、それ以上発行することは不可能である。また、現在のビットコイン価格は83,000ドル(約1,245万円)であり、政府都合で60,000ドルに価格を下げることもできない。
このように奇抜な提案が続くものの、ビットコインやXRPなど主要な仮想通貨が政治の場で議論されることは、暗号資産市場にとって強気材料となっている。これにより、アルトコインやミームコインにも好影響が波及する可能性がある。
こうした背景を踏まえ、今後の展開が期待される3つの注目アルトコインを紹介する。
1. BTC Bull(BTCBULL) – ビットコイン強気相場でエアドロップ報酬
BTC Bull(BTCBULL)は現在最も注目されているプレセール銘柄の一つだ。ビットコイン価格と密接に連動しており、ビットコイン価格が上昇することで、BTCBULL保有者にはエアドロップ(無料配布)報酬が与えられる。
ただし、報酬を受け取るには条件がある。BTCBULLはBest Walletを通じて購入し、そのウォレット内で保有する必要がある。
ビットコイン価格が150,000ドル(約2,250万円)および200,000ドル(約3,000万円)に到達した際に、保有者はビットコインのエアドロップ報酬を受け取れる。さらに、250,000ドル(約3,750万円)に達した場合、開発チームは多額のBTCBULLを記念報酬として配布するとしている。
また、ビットコインが125,000ドル(約1,875万円)、175,000ドル(約2,625万円)、225,000ドル(約3,375万円)に達した際にはトークンバーン(供給量の焼却)も実施される予定だ。
現在、ビットコインは強気相場を迎えており、今後さらなる上昇が見込まれる。BTCBULLの購入により、二重の利益が得られる可能性がある。現在のトークン価格は0.002415ドル(約0.36円)で、ステーキング年利(APY)は115%となっている。
2. Meme Index(MEMEX) – 初のミームコインインデックスでリスク分散
次に紹介するのは、Meme Index(MEMEX)だ。プレセール終了まで残り2週間で、4つのミームコイン投資ファンドへのアクセス権が得られる。
仮想通貨市場は非常に不安定であり、急な価格変動で利益が一瞬で消失するリスクがある。Meme Indexは、資金を8種類のコインに分散投資することでリスクを抑える仕組みだ。
These gains don’t stop for anything… And we mean anything. 🔥📈https://t.co/7P9aYCaBEn pic.twitter.com/jLhTmf0iCe
— Meme Index (@memecoin_index) March 16, 2025
提供される4つのファンドは、ボラティリティ(価格変動性)の違いに応じた構成となっており、最も高いリターンが期待できる「Frenzy Index」から、安定志向向けの「Titan Index」、「Moonshot Index」、「Midcap Index」まで幅広い選択肢がある。
さらに、MEMEX保有者にはガバナンス権や投票権が与えられ、インデックスの運営方針に影響を与えることができる。
現在のトークン価格は0.0166883ドル(約2.50円)で、ステーキング年利は562%。2030年までに1.75ドル(約260円)に達する可能性もあり、100倍超の価格上昇が見込まれている。
3. Heroes of Mavia(MAVIA) – Web3モバイルゲームでエアドロップ報酬
本日最後に紹介するのは、Web3モバイルゲーム「Heroes of Mavia」のゲーム内トークンであるHeroes of Mavia(MAVIA)だ。このトークンは同ゲームのエコシステム内でも使用される。
注目された理由は、過去24時間で2,900%という驚異的な価格上昇を記録し、時価総額も283%増加して3,100万ドル(約46億5,000万円)を超えた点にある。
保有者は、エアドロップ報酬やトーナメント参加による報酬獲得、さらにゲームのガバナンス権・投票権も得られる。加えて、マーケットプレイスでNFTを購入する際にもMAVIAが使用可能だ。
ゲーマーであり、かつゲーム関連の仮想通貨に興味がある方にとっては魅力的な銘柄といえる。プレセールではないため、ステーキング年利は設定されていないが、現在の価格は0.5527ドル(約83円)と手頃だ。
必ずご自身で調査を!
今回紹介した銘柄はあくまで参考情報であり、利益を保証するものではない。投資判断は自己責任となるため、十分な調査と情報収集を行い、自らの判断で最終決定を下すよう心掛けてほしい。
