
ビットコイン(BTC)が10万ドル(約1,560万円)を突破したことを受け、投資家のリスク選好が高まり、ソラナ(SOL)基盤のミームコインが暗号資産市場全体を上回るパフォーマンスを記録している。これに伴い、ミームコインの発行プラットフォーム「PumpFun」での取引量も急増し、2カ月ぶりの高水準となった。
ソラナ系ミームコインが脚光を浴びる
CoinGeckoのデータによれば、過去24時間でソラナ系ミームコインの時価総額は32%増加し、124億6,000万ドル(約1兆9,450億円)に達した。報道時点でトップ10の銘柄はいずれも2桁の上昇率を記録しており、市場全体をけん引している。
こうした関心の高まりにより、「PumpFun」上の分散型取引所(DEX)でも取引が活発化。DeFiLlamaのデータによると、同プラットフォームでは過去24時間で1億6,800万ドル(約2,620億円)の取引が行われ、2025年2月中旬以来の高水準となっている。
SOL系ミームコインへの熱狂の中で、Solaxy(SOLX)、Bonk Coin(BONK)、Fartcoin(FARTCOIN)の3銘柄が特に注目を集めており、今後も上昇基調を維持する可能性がある。
Solaxy──エコシステム拡大とともに強気の推移
Solaxy(SOLX)はソラナ基盤のレイヤー2インフラプロジェクトで、過去24時間で11%上昇し、現在の価格は0.0001895ドル(約0.029円)前後となっている。爆発的な急騰は見られないものの、ミーム文化と実用性を融合させた独自モデルが評価され、着実に注目を集めている。
同プロジェクトはプレセールで3,600万ドル(約562億円)以上を調達しており、高速化、手数料の低減、DeFiやNFTの統合を可能にするレイヤー2ソリューションによって、ソラナの拡張を図っている。現在、95億SOLX以上がステーキングされており、年利(APY)は最大120%に達している。
さらに、SolaxyはHyperlaneとのクロスチェーンブリッジを構築中であり、ソラナとイーサリアム(Ethereum)間の相互運用性向上も目指している。プレセールは継続中で、Tier-1取引所への上場も予定されていることから、今後「ユーティリティ型ミームコイン」として注目される可能性がある。
BONK──強気の勢いが価格0.000039ドルを目指す展開に
BONKはソラナエコシステムを代表するミームコインで、過去24時間で20%の上昇を見せ、価格は0.0000219ドル(約0.0034円)に達した。取引高も300%以上増加し、約10億ドル(約1,560億円)に迫っている。
上昇トレンドにより、BONKは並行チャネルを上抜けており、次のレジスタンスである0.000026ドル(約0.0041円)を目指す動きとなっている。この水準を突破すれば、2025年高値である0.000039ドル(約0.0061円)も視野に入る。ADX(平均方向性指数)も上昇トレンドを示しており、強気の勢いを裏付けている。
FARTCOIN──出来高と未決済建玉が過去最高、23%高で5月も急伸へ
FARTCOINは2025年4月に大きな注目を集めた銘柄の一つであり、5月に入っても勢いが継続している。過去24時間では23%上昇し、日中高値は1.38ドル(約215円)に達した。これにより、ソラナ上のミームコインの中でも最も好調な銘柄の一つとなっている。
Coinglassのデータによれば、FARTCOINの未決済建玉(Open Interest)は6億4,500万ドル(約1,005億円)と過去最高を記録している。Coingapeによると、FARTCOINはソラナの値動きに連動しながらさらに上昇し、SOLが200ドル(約31,200円)を超えれば、新高値更新の可能性もあるという。
まとめ
ソラナ基盤のミームコインに対する関心は、ビットコインが10万ドルを突破し、イーサリアム(ETH)も2,000ドル(約31万2,000円)を超えたことで加速している。これにより、「アルトコインシーズン」到来の期待が高まる中、Solaxy、BONK、FARTCOINといった銘柄が取引量やレバレッジ上昇を背景に市場全体を上回るパフォーマンスを見せている。
