
今週、仮想通貨市場は米中貿易協議の進展、新たな消費者物価指数の発表、そしてカナダ・トロントで開催される「Consensus(コンセンサス)」イベントへの関心が高まる中、再び注目を集めている。
市場は好調な滑り出しを見せており、ビットコイン(BTC)および多くのアルトコインが、4月の最安値から20%以上反発し、強気相場入りしている。また、「Fear and Greed Index(恐怖と欲望指数)」も「欲望ゾーン」に突入している。今週注目される仮想通貨には、Pi Network、Ethereum、Solaxyが挙げられる。
Ethereum(イーサリアム)
先週、Ethereum(イーサリアム)は「Pectra(ペクトラ)」アップグレードの実装により価格が急騰した。このアップグレードでは、アカウント抽象化、バリデータの残高、Blob(ブロブ)スループット、バリデータの入出金などに関する11の改善提案が導入された。
今週は、この上昇トレンドが続くかどうかが投資家によって評価される見通しだ。もしこの流れが継続すれば、Pepe、Shiba Inu、UniswapなどのERC系トークンの価格上昇も期待される。
日足チャートによると、イーサリアムは重要なレジスタンス水準である2,132ドル(約33万3,000円)を突破し、ダブルトップパターンのネックラインである4,085ドル(約63万8,000円)にも達した。さらに、50日移動平均線および100日移動平均線も上回った。
この上昇トレンドが続く可能性がある一方で、一時的な調整が入り、2,132ドル付近を再び試す「ブレイク・アンド・リテスト」の動きが見られる可能性もある。このパターンは、トレンド継続を示す強気のシグナルとされている。
Pi Network(パイネットワーク)
Pi Networkの価格は、前週の予測通り急騰し、3月21日以来の高値となる1.0670ドル(約167円)を記録した。これは、4月の最安値から158%の上昇となる。
注目されている要因のひとつが、トロントで開催される「Consensus」イベントにおいて、コアチームが重大な発表を行うと予告している点である。
市場では、Piが大手取引所への上場を発表するとの観測が出ている。その他にも、プロジェクトパートナーシップの発表、トークン経済(トークノミクス)の変更、あるいはネットワーク上のクリエイターに報酬を提供するエコシステムファンドの創設などが予想される。
これらの材料を背景に、Pi Coinの価格は発表前にさらに上昇する可能性がある。短期的な目標としては、3月13日に記録した1.8ドル(約281円)が意識されている。
Solaxy(ソラキシー)
Solaxyは、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上で初のレイヤー2スケーリングソリューションとして登場した新興プロジェクトである。主な目的は、Solanaネットワークにおけるトランザクションの失敗、混雑、スケーラビリティ(拡張性)の問題を解決することにある。
正式にローンチされれば、Solaxyはピーク時でも高速な取引処理を実現するとして注目されている。
その仕組みは、Solanaのメインチェーン外でトランザクションを処理する「ロールアップアーキテクチャ」を採用し、複数の取引をまとめて一括でオンチェーン検証するというものだ。
さらに、開発者はモジュール型のインフラストラクチャを活用して、カスタムdApps(分散型アプリケーション)を簡単に構築することができる。対象分野としては、ミームコイン、金融システム、ゲームエコシステムなどが想定されている。
このプロジェクトを支えるのが、現在0.001728ドル(約0.27円)で取引されているSolaxy(SOLX)トークンだ。
トークン価格は数時間以内に次の値上げが予定されており、現在が最も安く購入できるタイミングとされている。これまでに同プロジェクトはプレセールで3,760万ドル(約59億円)以上を調達しており、今年注目すべき仮想通貨プレセールのひとつとなっている。
また、SOLXトークンは現在年利107%のステーキング報酬を得ることができ、保有するだけでプロジェクトを支援しつつ、パッシブリターンを得ることも可能だ。
