
トランプ氏が“TACO”を口にするようになってから、市場の関心が一気に高まっている。
「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも土壇場で引き下がる)」という略語は、米中間の貿易戦争におけるトランプ氏の姿勢を揶揄する表現だ。
こうした不透明な発言が、現在の仮想通貨市場の横ばい傾向と関係しているのではないかと見る声もある。市場の不確実性が続く中で、ビットコイン(Bitcoin)ですら勢いを失い、「いま買うべきアルトコインは何か」という問いが再び注目されている。
予測不能なトランプ氏が市場に影響
現在、仮想通貨市場の成長を阻んでいる最大の要因は何か。
それは、規制強化ではない。米議会では現在、ステーブルコイン(価格が安定した仮想通貨)に関する歴史的な法案が審議中であり、むしろ仮想通貨に対する姿勢は前向きになりつつある。
米国経済の強さも否定できない。だが、最大の不安要素は、トランプ氏が自身で仕掛けた貿易戦争への対応姿勢である。
ウクライナ戦争や関税政策といった地政学的な課題に対して、同氏の態度は一貫性を欠いており、最近では中国を主な対象とする鉄鋼・アルミニウム関税の引き上げが突然発表された。
この不安定さは、仮想通貨市場にも影響を与えている。特に、ビットコインETFからの資金流出が顕著で、トランプ氏の発言直後には金曜日に4億3,000万ドル(約672億円)、月曜日にも1億3,000万ドル(約203億円)が流出した。
さらに、トランプ氏が90日間の関税停止措置を設けた猶予期間も終盤に差し掛かっており、何も変更がなければ7月にも高関税が再開される可能性がある。
それでも、“TACO”による不安は、必ずしも市場全体の大幅下落には繋がっていない。むしろ、限定的な上昇、横ばい、局所的な下落が混在する不思議な相場展開が続いている。
安定の裏に潜む価格変動
ビットコインは現在、約105,000ドル(約1,640万円)で安定推移しており、過去24時間の下落幅は0.2%程度にとどまっている。企業によるビットコイン購入の動きもあり、市場のセンチメントは引き続き強気だ。
ただし、アルトコイン市場はまちまちの状況となっている。
- Solana(SOL):過去1週間で9.4%下落。SOL ETFに関する懸念が続く。
- Dogecoin(DOGE):7日間で15%下落。イーロン・マスク氏が米政府効率化省(DOGE)を退任。
- XRP(XRP):1週間で5.34%下落。取引量は高水準を維持。
- Cardano(ADA):1週間で10.33%下落。ただし、1日で3.16%上昇し、0.70ドルのレジスタンス突破を試みている。
こうした値動きはすべてトランプ氏の影響とは言い切れず、XRPやADAについては、SEC(米証券取引委員会)のETF審査待ちが影響している可能性もある。
SECのキャロライン・クレンショー委員も「さらなる明確化が必要」と認めており、不透明感が続くなかでも、おすすめ仮想通貨はいくつか存在する。
BTC Bull Token(BTCBULL)──無料のビットコイン配布に注目
最も儲かる仮想通貨、つまりビットコインを軸にしたプロジェクトとして注目されているのが、BTC Bull Token(BTCBULL)だ。
このトークンを購入し、Best Walletアプリで保有しておくだけで、ビットコインが150,000ドル(約2,340万円)、200,000ドル(約3,120万円)に達した際に無料のビットコインが付与される。さらに、ビットコインが250,000ドル(約3,900万円)を突破した場合には、BTCBULL自体の大型エアドロップ(無料配布)も実施予定だ。
BTCBULLでは、以下の4つの方法で収益を得ることができる。
- プレセール中のステーキング報酬
- 上場後の価格上昇による利益
- Best Walletを利用したトークン保有者へのビットコイン配布
- ビットコイン25万ドル達成時のBTCBULLエアドロップ
一方で、ビットコイン価格が125,000ドル、175,000ドル、225,000ドルに達するたびに、BTCBULLはトークンバーン(供給削減)を実施。これにより価格上昇が促される。
現在の価格は0.002545ドル(約0.40円)だが、年末までに0.0084ドル(約1.30円)まで230%の上昇が予測されている。
エアドロップを受け取るには、Best Walletアプリに保有しておく必要があるため、公式X(旧Twitter)で配布条件を随時確認し、条件が発表されたらすぐに対応するのがポイントだ。
Cardano(ADA)──普及拡大でレジスタンスを突破できるか
かつて「イーサリアム・キラー」として注目されたCardano。
取引速度や手数料の低さを武器に、Ethereumの座を脅かす存在としてXRPと並び称された時期もあった。
しかし現在は、Ethereumが第2位の地位を確立しており、Cardanoは独自の方向性で発展を遂げている。
ネットワーク上のトランザクション数は1億1,000万件を超え、着実な利用拡大が確認されている。
とはいえ、0.70ドルのレジスタンスラインを超えられずにおり、先物市場のボラティリティやETF関連の不確実性が重荷となっている。
これを突破できれば、過去の最高値である1.20ドル超えへの回帰も視野に入る。
Best Wallet Token(BEST)──次世代ウォレットの中核トークン
Best Wallet Token(BEST)は、Web3対応の暗号資産ウォレット「Best Wallet」のネイティブトークン。
ノンカストディアル(自己保管型)、KYC不要、マルチチェーン対応という高いセキュリティ性能を持ち、最大の特徴は「プレセール特化機能」だ。
アプリ内には「Upcoming Tokens(近日公開トークン)」セクションが設けられており、有望なプレセール銘柄を一括して確認・購入できる。
BESTトークンを保有するメリットは以下の通り:
- 有望な新規プロジェクトへの早期アクセス
- ステーキング報酬の増加
- 取引手数料の割引
- ガバナンス投票への参加権
さらに、オフラインでもクレジットカード感覚で支払いができる「Best Card」の導入も予定されており、ウォレット+カード+トークンという一体型サービスが注目されている。
現在の価格0.025125ドル(約3.90円)に対して、0.035215ドル(約5.45円)への40%上昇が予測されている。
トランプの“TACO”が良い取引をもたらすか?
最終的な問いはこうだ──トランプ氏はその場しのぎで発言しているのか、それとも緻密な戦略に基づいて行動しているのか?
不透明感が続けば、ビットコインや注目アルトコインは当面、横ばいを続ける可能性がある。だが、もし再び“取引の芸術”を発揮すれば、市場は一気に上昇するかもしれない。
BTCBULL、ADA、BESTといった注目トークンの動向からは、目が離せない。
※投資は自己責任で。この記事は投資助言ではありません。
