
米国の暗号資産市場において、2つの大きな動きが市場の力学を大きく変えようとしている。
米財務省は2025年4月5日に、保有する暗号資産の詳細を初めて公開する予定だ。また、米証券取引委員会(SEC)と暗号資産取引所ジェミニ(Gemini)は、長年続いていた法的対立の解決に向けて動き出している。
これらの動向を受けて、Solaxy(SOLX)、Mind of Pepe(MIND)、Cat In A Dog’s World(MEW)といった注目のアルトコインに追い風が吹く可能性がある。その理由を以下で詳しく見ていく。
米財務省、3日後に暗号資産の保有状況を公開予定
今回の開示は、最近発令された大統領令に基づくものであり、米政府が保有する暗号資産の全容が明らかになる。これには、ビットコイン(Bitcoin)だけでなく、ソラナ(Solana)、XRP、カルダノ(Cardano)なども含まれる可能性がある。
この動きは、暗号資産分野における透明性の向上と、政府の関与拡大を示すものとされている。また、大統領令では「戦略的ビットコイン準備(Strategic Bitcoin Reserve、SBR)」の設立も盛り込まれており、合法的に取得したビットコインを長期的に保有する姿勢が打ち出された。
なお、現在米政府が保有するビットコインは198,012 BTC(2022年時点では23万BTC以上)となっており、暗号資産市場における同政府の存在感が増している。投資家やアナリストは、今後の市場への影響を見極めようと注視している。
SECとジェミニ、和解に向けた協議を開始
同時に、SECとジェミニは、裁判手続きの60日間の停止を共同で申請しており、和解の可能性を模索していることが明らかになった。訴訟は、ジェミニの運営するEarnプログラムを巡るものである。
この動きは、SECが暗号資産関連の訴訟において姿勢を軟化させている一連の流れの一部と見られている。実際、Coinbase(コインベース)やOpenSea(オープンシー)などに対する対応にも変化が見られる。
こうした変化の背景には、トランプ政権による暗号資産への支持姿勢があると考えられており、規制の方向性に影響を与えている。ルールの明確化が進めば、アルトコイン市場にとっては大きな追い風となる可能性がある。
特に、SOLX、MIND、MEWといった銘柄は、この新たな規制環境の中で大きな成長が期待されている。
1. Solaxy(SOLX)──Solanaの可能性を引き出すレイヤー2チェーン
米国政府の保有暗号資産にソラナが含まれる可能性がある中、Solanaネットワーク周辺の活動が活発化するとの見方もある。Solaxy(SOLX)は、その中心に位置するプロジェクトの一つだ。
Are you curious about $SOLX? 🤔
Read over the Solaxy White Paper and regular Solaxy Dev Updates in the links below 👇https://t.co/arr34146aRhttps://t.co/EpiIjplyoe pic.twitter.com/oRZEt74EH6
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) April 2, 2025
Solaxyはイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で展開されており、初のSolana向けレイヤー2チェーンの構築を目指している。Solanaの高速処理能力と低コストを活かしつつ、これまで課題とされてきたネットワークの不安定さや処理速度の遅さといった問題に対応する。
プレセール開始直後に50万ドル(約7,800万円)を調達するなど、初期から投資家の関心を集めてきた。2024年12月中旬のプレセール開始以来、すでに2,800万ドル(約43億円)以上を集めており、SOLXは現在0.001682ドル(約0.25円)で販売されている。ステーキング報酬は年率141%と高水準で、今後の伸びしろも注目される。
2. Mind of Pepe(MIND)──AIで変化する政治・規制を分析
政策や規制が日々変化する中で、MINDはその流れに対応できるAI主導型のプロジェクトとして注目されている。Mind of Pepe(MIND)は、SNS上のトレンドをAIが解析し、取引やコミュニティ戦略に反映させるという特徴を持つ。
単なる話題性に頼らず、データドリブンなアプローチで暗号資産の取引を行う点が他のプロジェクトと一線を画している。
トークン配分のうち30%は開発に充てられており、これはAIが中核機能であることを反映している。また、25%のトークンはAI自身が自由に活用可能となっており、柔軟な運用が可能である。
🔥 MIND of Pepe $MIND Update 🔥
MIND of Pepe $MIND continues its unstoppable evolution, solidifying its position as the most advanced AI-powered crypto-intelligence system
LLM Persona Refinement
MoP’s language model is getting sharper!
◉ Enhanced intelligence & engaging… pic.twitter.com/H56ATBvKzn
— MIND of Pepe (@MINDofPepe) March 20, 2025
dAppsとの連携や新たなネイティブトークンのローンチも予定されており、MIND保有者には優先的なアクセス権が与えられる。現在は0.0036524ドル(約0.55円)で販売されており、ローンチ後数日で400万ドル(約6.2億円)以上を調達。これまでに780万ドル(約12億円)以上を集め、900万ドル(約14億円)の目標に近づいている。
ステーキング報酬は年率289%と極めて高く、2025年末までに0.00962ドル(約1.45円)まで上昇するとの予測も出ており、現在価格からの上昇率は163%に達する見込みだ。
3. Cat In A Dog’s World(MEW)──犬の世界に挑む猫のミームコイン
MEWは、コミュニティの声やSNSトレンドを起点とした猫をテーマにしたミームコインであり、犬をモチーフとした市場が多い中で独自のポジションを確立している。
Solanaブロックチェーン上に構築されており、高速かつ低コストな取引環境は、コミュニティ主導で活発な取引が求められるミームコインにとって理想的な設計だ。
猫と犬の対立という物語性を前面に打ち出しており、公式サイトではユーモアを交えたコンテンツも展開されている。現在、購入は取引所を通じてのみ可能であり、公式サイトでは直接販売されていない。
2025年3月末にローンチされたばかりで、現在の価格は0.003078ドル(約0.46円)。ここ数日で価格が上昇傾向にある。
選択肢が多すぎて迷う──今、何を買うべきか?
ビットコイン以外の暗号資産、特にソラナ関連の名前が出ただけで市場が好反応を示す可能性は高い。そうした意味でも、SOLXのようなソラナと直接関連のある銘柄に注目が集まるのは自然な流れだ。
一方で、AI技術を活用したMINDのようなプロジェクトは、今後のテクノロジー進化とともに長期的な成長が期待される。
ただし、これはあくまで参考情報であり、投資判断は自己責任で行う必要がある。暗号資産には高いリスクが伴うため、損失を被っても問題のない範囲での投資を心掛けたい。たとえAIが活用されていても、利益が保証されるわけではない点には注意が必要だ。
