
5月最終週の暗号資産(仮想通貨)市場では、直近の価格上昇を受けた利確売りにより、全体の取引活動がやや鈍化した。しかし、こうした一時的な停滞にもかかわらず、大口投資家(いわゆる「クジラ」)の関心を集めているアルトコインが複数存在し、これらの資産は6月に向けた価格上昇の期待が高まっている。
ドージコイン(DOGE):3000万トークンがウォレット追加
ミームコインの代表格であるドージコインは、6月の価格上昇を見込んでクジラたちが積極的に買い集めている銘柄の一つだ。特に、100万〜1000万トークンを保有するクジラウォレットでのDOGEの保有量が急増している。
ブロックチェーン分析企業Santimentのデータによれば、こうしたクジラたちは過去1週間で約3000万トークンを新たにウォレットに追加しているという。ミームコインはボラティリティが高いため、取引に際しては慎重さが求められるが、大口の蓄積はしばしば強い買いシグナルと捉えられる。
実際、クジラの動向を見た個人投資家の買いが後に続けば、全体の買い圧力が高まり、価格上昇につながる可能性もある。買い圧力が続けば、ドージコインは29.7円(約0.206ドル)までの上昇余地があるとされる。一方で、蓄積が鈍化し売りが強まれば、25.2円(約0.175ドル)までの下落リスクもある。
アバランチ(AVAX):レイヤー1アルトコインの有力銘柄
レイヤー1のブロックチェーンとして知られるアバランチも、6月の反発を見込んでクジラが保有している銘柄だ。実際、過去7日間における大口保有者のネットフローは474%という大幅な増加を記録している。
ここで言う「大口保有者」とは、AVAXの流通供給量の0.1%以上を保有しているアドレスを指す。ネットフローは、その期間における購入量と売却量の差分であり、プラスであれば蓄積が進んでいることを示す。
このデータは、アバランチがクジラからの信頼を得ており、彼らが将来の成長を見込んでポジションを拡大していることを示唆している。こうした動きが続けば、AVAXは3494円(約24.28ドル)まで回復する可能性がある。一方で、利益確定売りが先行すれば、2111円(約14.66ドル)までの調整も想定される。
Solaxy(SOLX):ソラナ初のレイヤー2ソリューション
Solaxyは、ソラナ基盤の初となるレイヤー2スケーリングソリューションとして開発され、現在クジラの注目を集めている有望なプロジェクトである。プレセールは2024年12月13日に開始され、開始から2週間足らずで100万ドル(約1億4400万円)を超える資金を調達している。
SOLXトークンは、ネットワーク内での取引、ステーキング、セキュリティ目的で使用されており、特にステーキングにより受動的収益を得られる設計が長期保有を後押ししている。ブロックチェーン監査企業による審査にも合格しており、信頼性も担保されている。
Solaxyは、トランザクションロールアップを活用することでソラナの高速性と信頼性をさらに向上させつつ、開発者に優しいエコシステムとセキュリティの維持にも注力している。ミーム的要素を備えながらも、技術的課題の解決を重視するこのアプローチが、実用性を求める投資家や開発者からの支持を得ている。
仮想通貨インフルエンサーや専門家たちは、この独自性によりSOLXがローンチ後に大きく上昇する可能性があると予測している。今後訪れるとされるアルトコインシーズンの中で、Solaxyのようなスケーラブルなプロジェクトは一層の注目を浴びると見られている。
Solaxy (SOLX)公式サイト|X(旧Twitter)|テレグラム
