XRPは直近の急落を受け、4月以来の安値圏まで下落した後、足元で安定化を模索している。
アルトコイン市場全体に投資家心理の脆弱さが広がる中、価格は1.94ドル付近まで反発したが、回復基調は依然として不安定な状態にある。
時価総額は約1180億ドル(約18兆円)で市場4位に位置し、1日の取引高も約29億ドル(約4300億円)と高水準を維持している。
一方で、最近の値動きは、大型銘柄であっても世界的な流動性引き締めとビットコインの市場支配から逃れにくい状況を示している。
アルトコイン全体の圧力がマクロ環境を形成
今回の下落局面では、高ベータの暗号資産から資金が引き揚げられる動きが目立った。
イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)はいずれも週次でXRP以上の下落率を記録している。

アルトコイン・シーズン指数は14まで低下しており、市場が積極的なリスク回避というより慎重姿勢を強めている状況を映している。
加えて、日本銀行の金融政策決定会合を前に、投資家がリスク資産全体のポジションを縮小した点も影響した。
日銀の利上げ観測が一時的に警戒感を和らげたものの、市場全体のリスク認識を大きく変えるには至らず、XRPは資金環境と心理変化に敏感な状態が続いている。
中長期では依然として堅調なファンダメンタルズ
短期的な価格変動が続く一方、XRPの構造的な強みは維持されている。
国際送金分野での活用、主要地域での規制明確化への取り組み、そして一貫して高いオンチェーン流動性が機関投資家の関心を集めている。
直近の急落局面で出来高が急増した点は、全面的な投げ売りではなく、ポジション調整が進んだ可能性を示唆する。
・時価総額は約1180億ドルで、最も流動性の高い暗号資産の一つ
・流通量は約605億枚で、供給構造は市場に十分認識されている
・反発局面での出来高増加は押し目買いの活発化を示す
XRP価格予測:重要な分岐点で下落トレンドを試す展開
チャート面では、XRPは弱含みの構造を維持している。
12月初旬以降、下降チャネル内で推移しており、上昇局面は繰り返し上値を抑えられてきた。

1.85ドルからの反発は、陽線の連続やRSI(相対力指数)の58付近への回復など、短期的には前向きな兆候も見られる。
ただし、価格は依然として重要なレンジ内にとどまっている。
・上値抵抗:1.98〜2.00ドル、その上は2.05ドル、2.17ドル
・下値支持:1.85ドル、割り込めば1.77ドル
2.00ドルを明確に上抜ければトレンド転換が確認され、2.17ドルが視野に入る。
一方、上値で失速した場合は、再び下値支持線を試す展開となりやすい。
安定化から次の局面へ
現時点でXRPは分岐点に立っている。
今後数回の取引で、今回の反発が本格的な反転に発展するのか、それとも戻り高値に終わるのかが見極められる。
テクニカル面での方向性が固まるかどうかが、次の価格動向を左右する重要な局面となっている。
取引戦略としては、2.00ドル超での定着が2.11〜2.17ドルを視野に入れ、反落した場合は1.85ドル、1.77ドルへの下振れリスクが意識される。
PEPENODE、プレセール終了が迫るマイン・トゥ・アーン型ミームコイン
PEPENODEは、ミーム文化とインタラクティブなゲーム性を融合させた次世代ミームコインとして注目を集めている。
これまでに約237万ドル(約3億5000万円)を調達し、プレセール上限に近づく中で関心が急速に高まっている。

特徴は、保有するだけでなく参加型で収益を得る「マイン・トゥ・アーン」型の仮想エコシステムにある。
ユーザーはマイナーノードや施設を使って仮想サーバールームを構築し、視覚的なダッシュボード上で報酬を獲得する仕組みだ。
さらに、プレセール期間中のステーキング機能も用意されており、トークン生成イベント前から報酬を得られる設計となっている。
ローンチ後にはランキング機能やボーナス施策も予定され、継続的な参加を促す構造だ。
PEPENODEの価格は1枚0.0012016ドル(約0.18円)で、残りの割当数量は限定的となっている。
プレセールは早期参加を検討する投資家にとって、最終局面を迎えている。






