
米証券取引委員会(SEC)は、リップル(Ripple)が未登録証券を提供したとして訴訟を提起したが、その過程では多くの応酬や控訴が繰り返された。直近の報道によると、SECはこの訴訟を取り下げる方針であり、これはリップルに限らず、暗号資産市場全体における規制の透明性向上につながる可能性がある。
一方で、新たな仮想通貨のプレセールが賢明な投資家たちの注目を集めており、大きなリターンを得る好機とされている。リップルが成長軌道にあるとはいえ、SolaxyやMIND of Pepeのような新興プロジェクトも有望な投資先として浮上している。
SECの最新動向でXRPが急騰の兆し
訴訟に関して最初のポジティブな兆しが見られたのは、2024年3月19日、リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOが「法的闘争が終わりに近づいている」との声明を発表したときである。さらに、SECは公式発表こそ出していないものの、2024年4月3日に非公開会合を開き、控訴の取り下げと訴訟全体の終結を検討している模様だ。
SECが訴訟を終結させれば、規制環境が明確になり、XRPにとって飛躍のチャンスとなる。価格の変動はあるものの、アナリストの多くは強気な予測を示しており、過去最高値の3.84ドル(約58,000円)を上回る可能性もあるという。現在、XRPは2.04ドル(約31,000円)で取引されており、EGRAG Cryptoによれば、まだ試運転段階にあるとされている。
EGRAG氏は「短期的には1.90ドル(約28,700円)程度まで下落する可能性もあるが、それは一時的な動き」と述べており、4月から5月にかけて最大70%の価格上昇もあり得ると予測している。同氏は「精神的にタフな人しか乗り越えられないが、賢明な行動は『買って待つ』ことだ」と助言している。
XRPを上回る可能性を秘めた新興プレセール暗号資産
暗号資産市場は非常に変動性が高く、価格の急激な変動や下落リスクも存在する。大手暗号資産への投資は依然としてリスクを伴うが、プレセール中の新規プロジェクトは、比較的手頃な価格での参入が可能で、大きな成長が見込まれている。
注目されているプレセールには、Solaxy、Best Wallet Token、BTC Bull、MIND of Pepeなどがある。
Solaxy——Solanaの課題を解決する新興プロジェクト
Solaxy(SOLX)は、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上で初のレイヤー2ソリューションとして登場し、革新的な試みを行っている。Solanaは既に高速かつ低コストで知られているが、ボトルネックやトランザクション失敗、ダウンタイムなどの課題があった。
Solaxyはこれらの課題に対処し、オフチェーン処理によってスケーラビリティと処理能力を向上させている。また、他のブロックチェーンとの互換性を持ち、Solanaの性能とEthereum(イーサリアム)の流動性を融合することで、さらなるパフォーマンス向上を図っている。現在、プレセールでは3,000万ドル(約45億円)以上を調達しており、トークン価格は0.001682ドル(約0.25円)である。
BTC Bull——ビットコイン連動型プレセール
BTC Bull(BTCBULL)は、ユニークなコンセプトで注目を集めているプロジェクトで、ビットコイン(BTC)のパフォーマンスに連動するメームコインである。
ビットコインが一定の価格を超えるごとに、保有者に対してエアドロップが行われ、同時にトークンの一部がバーン(焼却)されることで希少性が保たれている。現在、プロジェクトは430万ドル(約6億4000万円)を超える資金を集めており、トークン価格は0.0024ドル(約0.36円)である。
MIND of Pepe——AIエージェントを搭載した初のメームコイン
MIND of Pepeは、自己主権型AIエージェントを搭載した初のメームコインとして注目を集めているプロジェクトである。既に780万ドル(約11億7000万円)を超える資金を調達しており、今後も投資家の注目が集まっている。
このAIエージェントは完全に自律的に動作し、大量のデータを収集・分析し、有益な情報をトークン保有者に提供する機能を持つ。また、X(旧Twitter)などのSNS上で自律的に活動し、インフルエンサーとの交流やトレンドの分析も行う。
Best Wallet Token——多彩なユーティリティへの独占アクセス
Best Wallet Token(BEST)は、Best Walletエコシステムのネイティブトークンとして登場し、多彩なユーティリティを提供している。プレセールでは既に1,150万ドル(約17億2500万円)を調達しており、現在のトークン価格は0.0245ドル(約3.70円)である。
Best Walletは、2026年末までに暗号資産ウォレット市場の40%を獲得することを目指しており、BESTトークンを早期に保有することで、その恩恵を最大限に受けられる。
保有者はガバナンス(意思決定)に参加できるほか、エコシステム内での取引手数料が割引されるなどの特典がある。また、新規プレセール案件への優先投資権も付与される。
SUBBD——コンテンツ制作の新たな形を目指す注目プレセール
SUBBDは、コンテンツの制作と消費のあり方を一新することを目指したプロジェクトである。コンテンツ制作者と利用者の双方に大きな利点をもたらす仕組みとなっている。
制作者は2億5000万人以上のユーザーにアクセスでき、プロジェクトのAIエージェントによって管理面の業務を大幅に省力化できる。また、SUBBDトークンを用いて、サブスクリプション、投げ銭、NFTなど多様な収益化手段を活用できる。
一方、利用者は一般には公開されていない限定コンテンツへのアクセス権や、ロイヤルティ報酬、意思決定への投票権などの特典を得られる。さらに、20%の固定年利(APY)によるステーキング機能も搭載されている。
2025年、新興暗号資産プレセールは投資対象として価値があるか?
総じて、SEC訴訟の終結によってXRPの将来は短期的にも長期的にも明るいと専門家は見ている。ただし、米国の関税政策や規制の変更など、他の要因によるリスクも残されている。
一方で、新たな仮想通貨プレセールは、成長性と高いリターンの両方を備えた有望な選択肢となっており、革新的なプロジェクトへの初期参入という大きな魅力も持ち合わせている。
