
ミームコイン市場が再び勢いを取り戻しつつある。数字がその事実を物語っている。
昨日だけで18%の大幅上昇を記録し、過去24時間でもさらに1.3%上昇。ミームコイン全体の時価総額は573億ドル(約8兆8,200億円)に達している。
次の本格的な強気相場が間近に迫っている可能性がある中、投資家は実際にコミュニティが存在し、明確なストーリー性を持ち、成長余地のあるミームコインに注目し始めている。
以下は、すでに注目を集めつつある3つのミームコインだ。今後の動向に注視する価値があるだろう。
Brett(BRETT)──Baseチェーンを代表するミームコイン
Brettは、Coinbase(コインベース)が開発するレイヤー2チェーン「Base」の旗艦ミームコインとして存在感を高めている。人気ミームコインのPepe(PEPE)の「いとこ」にあたる存在であり、どちらもマックス・フューリー氏によるウェブコミック「Boy’s Club」にインスパイアされている。
過去1週間で、Brettは世界11位のミームトークンから9位へとランクアップし、同様の時価総額を誇るBonk(BONK)を追い抜く勢いを見せている。
この1週間だけでBRETTは63%急騰し、現在は0.053ドル(約8.1円)付近で取引されている。この価格帯は2月初旬以来の水準であり、Brettの回復力と市場での存在感を示している。
相対力指数(RSI)は60に達しており、今回の上昇余地は限られていることを示唆しているが、Brettは既に利益を確保し、次のミームコイン相場に向けて有利なポジションを築いているといえる。
MIND of Pepe(MIND)──AIと融合したミームコイン
MIND of Pepe(MIND)は、Pepeの魅力にAI(人工知能)機能を組み合わせたミームコインだ。オリジナルのPepeとは異なり、MIND保有者はAIを活用した高度な暗号資産オラクル(情報提供システム)やSNSボットを利用できる点が特徴だ。
MINDを保有することで、リアルタイムの市場予測、センチメント分析、取引戦略といったAI駆動のツールを利用できる。
このプロジェクトは、暗号資産とAIが交わる領域に期待を寄せる投資家から、これまでに800万ドル(約12億3,000万円)以上の初期投資を獲得している。さらに、MINDをステーキング(預け入れて利回りを得る仕組み)することで、最大273%の年利(APY)を得られるため、長期的な収益機会としても魅力的だ。
AIがテクノロジー業界を変革する中で、MIND of Pepeはエンターテインメント性と実用性を兼ね備えた次世代ミームコインといえる。
MIND of Pepeの最新情報は、X(旧Twitter)やTelegramで確認できる。
Official Trump(TRUMP)──暗号資産支持派大統領への賭け
Official Trump(TRUMP)は、ドナルド・トランプ氏が再び政界の表舞台に立つ直前にローンチされたミームコインだ。Solana(ソラナ)チェーン上で発行され、わずか数日で時価総額20億ドル(約3,080億円)を突破するまでに成長した。
このトークンは単なる風刺ではなく、政治的な賭けとしても広く認識されている。トランプ氏の陣営は暗号資産に友好的な姿勢を示しており、バイデン政権の規制強化路線とは対照的だ。
TRUMPを保有することは、トランプ氏が再び大統領に就任し、暗号資産市場への明確なルール整備や支援を進める可能性に賭けることを意味する。同氏が最近発表した外国製品への関税も金融市場に波紋を広げており、その経済政策にも注目が集まっている。
ミームトークンである以上、TRUMPにもリスクは伴うが、暗号資産の政治的未来に強気な投資家にとっては、デジタル資産をワシントンの中心に据えようとする動きに賭ける大胆な選択肢となるだろう。
TRUMPは直近の急騰で13.41ドル(約2,060円)を記録し、これは3月以来の高値だ。現在は12.27ドル(約1,890円)で取引されており、過去24時間で33%、1週間で64%上昇している。
相対力指数(RSI)は73に達し、買われ過ぎの水準に近づいているが、暗号資産に関する好材料やマクロ経済のプラス要因があれば、さらなる上昇が期待できる。
